2020.05.08 Friday

続く極夜の中で

1

 

 

 

重ねて皆さんに、お見舞い申し上げます。

 

 

緊急事態が続き、不自由な日々を過ごされていることと思います。
不自由、などという生やさしい状況でない方も多くおられるでしょう。

 

だれにとっても対岸の火事ではない。未曾有の不況が巻き起こっています。
どの業界でもその余波を免れない。出版業界も同じです。
営業の縮小を迫られる多くの書店さん。
売り上げの予測を立てづらい版元さん。
もちろん書き手も、得体の知れない未来に打ち震えています。

 

「極夜」シリーズ完結にあたり私は、首都圏の書店さんはもちろん
故郷の岩手の書店さんにもご挨拶して回る予定でしたが、
すべて無しになりました。

 

 

版元の祥伝社さんは、冒頭に掲示した、力強い POP を製作して
書店さんに配ってくださいましたが、
果たして幾つの書店さんの店頭に飾られたことか…
客足が減った店頭で、どれだけの方の目に触れたことでしょう。

 


いま、日本中の人たちが
政府に、権力者たちに厳しい視線を注いでいます。
彼らの挙動が自分たちの生死に直結することに気づいたから。

 

しかし、緊急時ばかりではない。「平時」と呼ばれるときから
彼らに厳しく目を向け、評価しておくべきではなかったでしょうか。

 

 

日本に住む人々は政治を我が事と考えず、権力者たちについて
おおっぴらに語ることをよしとしない。
それが正しい態度でないことは、こうした困難な時にはっきりします。


語らない、考えない。

それは幼稚で、無責任でしかないということ。

 

ふだんから我が事として考え、
正しいリーダーを選んでおかないとどうなるか。
全ての人がいま、身をもって感じているはずです。

 

あの権力者は、民のために仕事をしているか?
それとも、自分のためだけか?

 

しっかり観察し、吟味していれば
見極められないはずがありません。


小説家には、多くの人に警鐘を鳴らし、
鋭い感性を育てる手助けをする役目も持つ。
これからも自分の仕事を全うしたいと決意しています。

 

 


坂本龍一さんの金言「炭鉱のカナリア」を含むライヴレポートを。
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177828


いま思えば、極夜の訪れを予見したような拙ブログも再び。
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177826
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177818

http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177811
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177799

 

 

 

ただただ、皆さんがご無事でありますように。

 

 

 


 

2020.04.15 Wednesday

シリーズ完結篇『極夜3 リデンプション』、アンソロジー『刑事の灯』、本日発売です

0

     

    まず、全国の皆様にお見舞いを申し上げます。


    世界中が緊急事態にある中、「不要不急」と言われかねない

    新作小説をお届けすることに複雑な思いを抱いています。

     

    しかし『極夜3 リデンプション』(祥伝社文庫) 

    は私にとって大切なシリーズの完結篇です。

    そして、ただのエンターテインメントではありません


    いまこの状況こそが “極夜” ではありませんか。

     

    このシリーズのテーマは一つではなく、主人公の天埜唯、隼野一成。

    その他の登場人物たちの命を懸けた信念と行動を描ききることももちろん、

    大切な目的です。
    同時に、いままさに日本を混乱に陥れ、

    コロナ禍を「人災」そのものにしている権力者たちの正体を暴くこと。

    この国の病根がどこにあるのかを解き明かしたいという切望も込めた、

    渾身のシリーズとなりました。

     

    巻末には文芸評論家・野崎六助さんによる解説も付いています。

    『極夜1 シャドウファイア』の段階でご高評いただいたことが嬉しく

    (詳細はこちら http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177837)、

    シリーズ全体の解説を依頼申し上げたところ、こころよくお引き受けいただきました。

    おかげさまでとても深いご解説をいただけました。

     


    この「極夜」シリーズ、大変なタイミングで完結を迎えることになってしまいましたが…

    外出もままならない今、意味深い物語を求めている皆さんと、共にありたい。

    そう願っています。

     

     

    アンソロジー『刑事の灯』(双葉文庫) に収録された
    「道案内 -警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿は、

    「極夜」とは打って変わって、“癒やし系警察小説”とでも申しましょうか?

     

    警察小説であり、クランシリーズと世界観を共有しながらも(晴山旭が登場)、
    一方で『封じられた街』『十方暮の町』などと通ずる要素も備えています。

     

    共著となった皆さんの諸作ともども、ぜひ、お楽しみいただければ幸いです。

     


    返す返すも、いま我々は歴史的な危機に直面しており、
    自分と、大切な人たちの命を守るために辛抱を強いられています。


    非常時にこそ人間の真価が試される。

    信頼できるものとできないものの差も、明瞭になる。


    国とはどうあるべきか?

    人とはどうあるべきか?

    自分がとるべき最善の行動とは?


    とことんまで思慮する機会を与えてくれます。

     

     

    いまは耐えましょう。
    晴れて皆さんにお会いできる日が遠くないことを祈っています。

     

     


    さて、補足情報と、未来について少し

     

    『極夜』シリーズには、本編に入れられなかった 幻の場面 がいくつかあります。
    それを “「極夜」Outtakes” と題し( Part 1 & Part 2 )、

    note https://note.com/tetsusawamura にて本日より、特別に公開します。

    『極夜』の物語世界を愛してくださった皆さんへのささやかなプレゼントです。

     


    ・『あの世とこの世を季節は巡る』以来、久しぶりの ダークファンタジー 
     夏 に刊行されることが決定! 続報をお待ちください。

     

     

    ・沢村の 次のシリーズ を早くも準備中です。

     中央公論新社より、夏〜秋頃のスタートになります。

     乞うご期待!

     

     

     

    2020.03.25 Wednesday

    警察小説アンソロジー『刑事の灯』、カバー完成

    0

       

      4月16日(木) 発売、

      警察小説アンソロジー『刑事の灯』

      のカバーも解禁となりました。


       

      デザイン: 坂野公一+吉田友美(welle design)

       

      帯入りはこちら。

       

       

      私自身、共著となった皆さんの作品を読むのを楽しみにしています。

       

       

      『極夜3 リデンプション』、そして『刑事の灯』

       

      発売まで、もう少しだけお待ちください。

      どうぞよろしくお願いします。

       

       

       

       

       

      2020.03.24 Tuesday

      シリーズ完結篇『極夜3 リデンプション』、カバー完成

      0

         

         

        新型コロナウイルス禍に悩む全国の皆さんにお見舞い申し上げます。

        来月こそは、この閉塞状況に光が射すことを祈って…

         

         

        4月15日(水)発売 『極夜3 リデンプション』の発刊準備が、粛々と進んでおります。

         

        泉沢光雄さんデザイン によるカバーが完成しました!

         

        帯入りはこちら。

         

         

        書店店頭の POPデザイン も近く公開させていただきます。

        さらには、『極夜』シリーズのアウトテイク も、

        〔沢村鐵 note〕 https://note.com/tetsusawamura で公開する準備も進めています。
        アウトテイクとは、物語の流れ上、シリーズ内に収録できなかった場面のことです。

        (4/15 以後に公開予定。これは、初の試みです。
        このシリーズを愛してくださった皆さん。
        思うように外で発散できず、読むものに飢えている皆さんへの、
        私からのささやかな贈り物です)

         


        間髪を容れず、4月16日(木) には、警察小説アンソロジー『刑事の灯』

        も発売されます。こちらも少しずつ情報を公開していきます。
        どうかご期待ください。

         


        皆さんそれぞれ、大変な日常をお過ごしと思いますが、
        沢村の新作が少しでも心の憩いとなれば幸い至極です。
         

         

         

         

        2020.02.15 Saturday

        お知らせ: アンソロジー『刑事の灯』発売

        0

           

          沢村作品が収録されたアンソロジーが双葉文庫より、

          やはり 2020年4月に発売されます!

           

          タイトル:『刑事の灯』(けいじのひ) 
          著者: 麻見和史、沢村鐵、吉川英梨、藤崎翔(五十音順、敬称略)

           

          収録作品:
          「星の傷痕」(麻見和史)
          「道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」(沢村鐵)
          「読心刑事・神尾瑠美」(藤崎翔)
          「ファーストレディの黒子」(吉川英梨)

           

          双葉文庫刊 4月16日発売 978-4-575-52339-3 本体価格:600円+税

          (当初は 4/9発売とお伝えしていましたが、お詫びして訂正します)

           


          ぜひ、こちらも楽しみにしていただければ幸いです。

           

          発売に向けて、『極夜3』『刑事の灯』両作の詳細情報を順次アップしていきます。
          どうぞよろしくお願いいたします!

           

           

           

           

          2020.02.15 Saturday

          お詫び: 『極夜3』の発売日変更

          0

             

            『極夜3 リデンプション 警視庁機動分析捜査官・天埜唯』

            の発売を、2020年4月に変更させていただきます(具体的には 4/10頃です)。


            「来月」とお伝えしてきましたが、諸事情により1ヶ月長くお待たせして
            しまうことになりました。お詫び申し上げます。

             

             

            しかし既に執筆を終えており、大切なシリーズの完結篇を
            より満を持して読者の皆さんに届けるために、お時間をいただくと
            捉えていただければ幸いです。何とぞよろしくお願いいたします!

             


            さて、お待たせしてしまう代わり、というわけではありませんが…

            アンソロジーが出ます!(次のブログに続く)

             

             

             

            2019.12.24 Tuesday

            「文学の国いわて2019」のドキュメント番組、テレビ岩手で 2020/1/17 に放映!

            2

            テレビ岩手「金曜MOVE」

            1月17日 午後7時00分〜7時56分

            http://www.tvi.jp/index.html

             

            先日お知らせした、盛岡での 《文学の国いわて2019 高校生ワークショップ》

            http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177841

            このドキュメンタリー番組の放映日が、上記のように決まりました。

             

            主役は、小説を相手に格闘する高校生たちです。

            岩手の皆さん、彼らの奮闘をぜひご覧ください!!

            2019.12.20 Friday

            《文学の国いわて2019 高校生ワークショップ》

            2

             

            去る12月8日、岩手県盛岡市の盛岡劇場にて

            《文学の国いわて2019 高校生ワークショップ》

            に、講師役として参加させていただきました。

             

             

            もう1人の講師として沢村を支えてくれた金森航平氏(中央公論新社)。

            オーガナイザーの工藤玲音氏(東広社)、栗澤順一氏(さわや書店)。

            後援してくださった岩手県文化スポーツ部文化振興課のみなさん、

            全国高等学校文化連盟テレビ岩手のみなさんに、深く感謝いたします。

             

             

            誰よりも、ワークショップに参加してくださった 高校生のみなさん に感謝を!

            私が出した課題が、

             

            ・読者を笑わせてください

            ・「ラグビー」にからめて書いてください(触れる程度でOK)

            ・萩生田文科大臣の「身の丈」発言にからめて書いてください(触れる程度でOK)

             これらの条件のどれかを選んで、原稿用紙 1〜7枚で小説を書いてください。

             

            という簡単ではないものだったにもかかわらず、

            みなさんがそれぞれ意欲作を提出してくださったので、とても盛り上がりました。

             

            参加してくださったみなさんが、いくばくかの悟りや満足感を得られたことを、祈るばかりです。

            私自身にとっても大いなる学びの場でした。

             

            なお、私の他に 柚月裕子氏木村紅美氏 を講師に迎えて行われた、この

            《文学の国いわて2019》のドキュメントが、

            テレビ岩手にて放映されます。

            (放送日が確定したら改めてお知らせします)

             

            岩手にお住まいの方はぜひご覧ください。

             

             

             

            みなさん、本当にありがとうございました。

            いつかまたどこかで会いましょう。

             

            「岩手魂」


             

            沢村 鐵

             

             

            2019.11.11 Monday

            『極夜2 カタストロフィスト』発売しました

            0

               

              『極夜2 カタストロフィスト
               
              警視庁機動分析捜査官・天埜唯

               発売です。

               

               祥伝社文庫刊 定価 740円[本体]

               

              (ただし、正式な発売日は「13日」となります。全国への搬入が一様でないためです。

               どうかご了承の程、よろしくお願いいたします。)

               

               


               

               

               

              全く新しい展開を迎える、3部作の第2弾。

              物語はまさに佳境です。

               

               

               

               

               

               

               

              隼野・天埜たちと共に、次巻の完結篇まで駆け抜けます。

              どうぞよろしくお願いします。

               

               

               

               

               

               

               

               

               

               

              そして今日は、私の誕生日でした…

              発売とたまたま重なりました(笑)。

               

              2019.10.25 Friday

              『極夜2 カタストロフィスト』カバー完成

              0

                 

                11/11 発売 の 極夜シリーズ第2弾 のカバーが完成しました。

                 

                 

                 

                 

                極夜2 カタストロフィスト
                 警視庁機動分析捜査官・天埜唯 』
                祥伝社文庫刊 11/11 発売 定価 740円[本体]

                 

                 

                細部までご覧ください。何か飛んでいます。

                稲光、石畳、幽玄の中の女捜査官…

                Remarkable !!  

                デザインの 泉沢光雄さん、ありがとうございます!

                 

                 

                おかげさまで第1巻は嬉しい反響をいただいております。
                日本経済新聞8/22夕刊 の書評欄で 野崎六助さんにご高評いただいた

                → http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177837

                のに続き、私の故郷、岩手県の 岩手日報 9/22 の書評欄でも

                大きく取り上げていただきました。ありがとうございます!

                 

                 

                第2弾、まもなく発売です。

                どうぞよろしくお願いいたします。

                 

                 

                 

                 

                Calendar
                     12
                3456789
                10111213141516
                17181920212223
                24252627282930
                31      
                << May 2020 >>
                Selected Entries
                Categories
                Archives
                Recent Comment
                Recent Trackback
                Links
                Profile
                Search this site.
                Others
                Mobile
                qrcode
                Powered by
                30days Album
                無料ブログ作成サービス JUGEM