2015.07.21 Tuesday

無欲の勇者たち(なでしこリーグ)

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    そもそも、前回のワールドカップのときから恩人なのです。

    彼女たちは、考えられない底力を発揮してアメリカ代表に食らいつき、
    ついには杯を手にした。傷ついた母国の人たちに元気を、笑顔を、少しでも…
    そんな願いがなければ成し遂げられなかったでしょう。

    彼女たちは、競技人口にして40倍の差、年俸格差はそれ以上の開きがある
    アメリカ女子代表に対して、もう三度連続、世界大会の決勝で闘っている。
    これが誇りでなくて何か!

    先日の決勝のパブリックビューイングにも訪れましたが、


    直接お礼を申し上げなくては。少しでもお返ししなくては。
    昨日、恥ずかしながら初めての、なでしこリーグ観戦に向かいました。
     日テレベレーザ vs 岡山湯郷Belle



    特に思いを伝えたい選手はまず、同郷の岩清水選手。

    W杯決勝では己を責めて涙に暮れていましたが、あなたの勇気ある守備こそ
    なでしこの背骨だ! 準々決勝では岩渕選手にアシスト、前回の決勝では
    殊勲のレッドカード! 東北魂をありがとう。

    プロ選手ではないにもかかわらず、ある意味
    今大会を象徴するような有吉選手。

    「MVP候補になってどのようなお気持ちですか」
    とインタビューを受けた際、「わたしはそんなんじゃありません」
    とどこまでも謙虚な態度で、私は目が潤んでしまいました…

    むろん、なでしこジャパンの中盤に君臨する坂口選手のスケールの大きさと
    存在感には目を見張らされたし、福元選手の緻密なコーチングには感心させられた。

    若手ホープの田中選手、長谷川選手にも注目。
    視察に訪れた佐々木監督にも。


    そして…宮間あや様!
    (だいぶ前からあや様と呼ばせていただいております)

    サッカー選手としての凄さも、目の前で堪能できました。まさに指揮者。
    なんというテクニックと視野の広さ。
    W杯でのブロンズボール受賞は全く当然のことですが、何より凄いのは…
    あなたのその精神。責任感です。


    あなたは終始、チームのみならず、女子サッカー界全てを、のみならず
    サッカーを志す全ての少女のことを考えて発言し、行動している。
    あなたこそスポーツマンシップの真の体現者です。
    そして、理想のリーダー。
    今の日本で数少ない、模範となる存在。そう思われてなりません。

    あなたが中心になっている女子代表チームの姿を、できるだけ長く見ていたい。
    改めてそう思いました。



     
    2009.06.05 Friday

    この夜にまつわる言葉たち。(CL Final 観戦記・資料編)

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      (――これまでで最高のバルサだと言えますか、と問われて)
      「言えるね。いまほどサッカーが楽しいと思ったことはない。2006年、リーガとCLの2冠を達成したときも、今季ほどじゃなかった。今後何年経っても、ファンはこのチームのメンバーを諳んじることができるんじゃないかな。いまのバルサ以上のサッカーをするのは難しいからね。僕らは実力で歴史に名を刻んだ。でも、これで満足し、立ち止まるのはマヌケがすることだ」
      (――イニエスタが中盤のパートナーだということを「恵まれている」と感じますか、と問われて)
      「全くその通りだね。アンドレスはスペインで最高の選手。世界でも、ほとんどナンバーワンだ。あいつの上に立てるのはメッシだけじゃないかな。アンドレスは穴のない選手の典型だけれど、一番の驚きは本当に難しいことをさりげなくやってしまうこと。人間的にも素晴らしい。地に足を着け、サッカーに情熱を傾けている。バルサでもスペイン代表でも、あいつと一緒にやれる僕は恵まれてるよ」
      チャビ  Number PLUS 〈FCバルセロナ 三冠への軌跡〉

      (――バロンドールを争うのは、メッシとマンUのロナウドではなく、メッシとあなたであるべきだという声もあります、と問われて)
      「いやいやいやいや(苦笑)、僕は文句なしでレオ(メッシの愛称)がふさわしいと思うよ。ただ、自分でも今季はこれまで以上に決定的な仕事を多くできたと思う。でも、自分がバロンドールにふさわしいなんて、一度たりとも思ったことはないよ」
      「決勝の3日前になってようやく出場にゴーサインが出たんだ。(中略)痛めていた筋肉も、試合終了直前までもってくれた。(中略)次の試合はちょっと無理だなと思ったのは、決勝翌日だったよ(笑)」

      イニエスタ  Number PLUS 〈FCバルセロナ 三冠への軌跡〉


      去る5月27日の夜遅くにオリンピコから引き上げる際には、そそくさと戦地から退散する兵士のような気分だった。(中略)とにかく、一刻も早く敗戦地獄から逃れたかったのだ。
       CL決勝でのイングランド勢の敗北は今回が初めてではない。(中略)しかし、今年の決勝で負った心の傷は、過去のどの戦傷よりも深い。
       マンチェスターUが本来の勇ましい姿に戻る日が来ることは間違いない。勝ち気な老将が、チームがこのまま終わることを許すはずなどないからだ。だが、若きペップ・グアルディオラ率いるバルセロナが、来年の決勝に再び姿を現すことも間違いはなさそうだ。

      ヘンリー・ウィンター
      〈イングランド人として目をつむりたい プレミアが「最強」ではない事実〉
      footbalista 6/17号

      2009年のチャンピオンズリーグ決勝は歴史に刻まれ、(中略)
      私を夢見させた2、3試合と同じ意味で記憶に残るだろう。
      ファーガソンは(中略)
      「問題は(リオネル・)メッシではなく、一晩中ボールをキープできるイニエスタとシャビだった」という分析でプレーの専門家たる知識を強調した。
      (中略)
      セルジ・ブスケツ、メッシ、ティエリ・アンリ、エトオ、さらにはカルラス・プジョル、またはその他が代わる代わる参加するトライアングルの中心にいたこの2人は、ボールを一つの魂に変える。
       彼らが触れたボールは官能的で電光的、狡猾的で友好的、柔軟で儚いものとなった。相手はボールに身を投じるが、ボールはもうそこにはない。相手がボールを見出しても、次の瞬間にはボールを見失う。イニエスタはボールを奪い、そして靴底で、アウトサイドで、天使の道を通り、天国に向かってボールを愛撫する。(中略)
       メッシが超天才なのは確かだが、イニエスタはもう一人の超天才で、(中略)もし私が現時点でバロンドールの投票をしなければならないなら、躊躇なくイニエスタを選ぶだろうが、私は『レキップ』紙の友人、ディデイエ・ブランが提唱した、双子として『シャビニエスタ』にトロフィーを授与するという提案を進んで受け入れよう。

      ジャック・ティベール
      〈ペップは天才たちの守護天使に違いない〉
       サッカーマガジン 6/23号


      (以下は、決勝について語られた言葉ではないが……
       バルサの英雄、ヨハン・クライフの過去の名言をここに。
       いまこそ響くものがあるので。)
      「まずボールをコントロールする、それがすべての基盤だ。もしボールをコントロールできないなら、ボールを追って走る事になる。それは別のスポーツだ」
      「本当に素晴らしいフットボールは、国境を越え、自分の属する国籍までも忘れさせ、人々を熱狂させる。外交官や政治家に出来ないことを、フットボールはやってのけられるんだ」



      「イニエスタは世界一の選手」
      ウェイン・ルーニー

      「チャビとイニエスタはわれわれにまったくボールを触らせてくれなかった」
      リオ・ファーディナンド



      「リードしたバルセロナの完璧なボールキープの前では、どんなチームも“並”に見えてしまう」
      ライアン・ギグス

      「このチームは芸術作品」
      「世界最高のフットボールに惑星全体が降参」

      Marca

      「格の違い」
      Daily Telegraph

      「ユナイテッド、ローマで崩壊」
      Times

      ファーガソンチームはスーパーバルサチームに、すべての意味において無効にされたと総括して良いだろう。あくまでもエレガントであり、素晴らしいスーパーテクニックを持ち、羨ましくなるようなインテリジェンスを持ち、つまるところプレミアリーグには存在しないタイプの選手たちと我々とは違うフィロソフィーで、フットボールを展開するペップバルサチームに完璧に粉砕されたと言える。優れたフィジカルと強烈なキャラクターが最優先されるプレミアリーグフットボールのフィロソフィーが、芸術的と言ってもおおげさではないバルサ選手の展開するフットボールのフィロソフィーに敗北したと総括するならば、我々には今後大いに論議しなければいけないことが残されたといえる。
      Times
      「こちらカピタン」より転載


      彼らがなぜこういうプレーをして、他のチームにはそれができないのかを追求していくべきだ。
      イビチャ・オシム Number 6/18号

      シャビ・エルナンデスとアンドレス・イニエスタは完全に中盤を支配していて、ユナイテッドがスターティング・イレブンにセントラル・ミッドフィルダーを入れ忘れたと錯覚した人がいても不思議ではないくらいだった。実際にユナイテッドでそのポジションを務めたマイケル・キャリック、ライアン・ギグス、アンデルソンの3人は、いないも同然。
      (中略)スタディオ・オリンピコでのシャビとイニエスタのプレーは次元の違いを感じさせた。ふたりがこのポジションで世界ナンバーワンのコンビだと改めて証明したとさえ言う人もいるかもしれない。

      Mike Maguire,Goal.com

      バルセロナのチーム作りは、世界の大部分のチームがお手本とすべきものだろう(少なくとも欧州王者と同等の予算があるならば)。と同時に、カタルーニャのチームが見せた「美しく勝つサッカー」は、「結果至上主義」を掲げて徹底的に守備を固めるチームに対し、1つの勝利以上の問いを投げ掛けたと言える。
       バルセロナが人々から共感を得たのは、愚直なまでに自分たちの信じるサッカーを突き通したからである。その推進力となったのが、クラブの“哲学”を体現するグアルディオラだ。「観客を楽しませるような美しいサッカーを」。
      (中略)例えば、バルセロナの代名詞とも言えるショートパスは、すべてのカテゴリーで選手たちが学び、日々行っている練習である。だからこそ、トップチームに上がるころには、ほぼ自動的にパス交換ができるようになるというわけだ。CL決勝でも見られたように、彼らはボールに触って、触って、触りまくる。そうして、相手チームを混乱に陥れ、観客を熱狂の渦に誘い込む。
       そして、バルセロナがほかのビッグクラブと一線を画するのは、生え抜き選手がトップチームで活躍していることである。リオネル・メッシ、イニエスタ、シャビ、カルレス・プジョル、ビクトル・バルデス……。彼らは皆、“ラ・マシア”と呼ばれるカンテラの寄宿舎出身であり、いまやチームの中核を担う選手となっている。

      Sergio Levinsky スポーツナビ
      2009.06.05 Friday

      “クラブ以上の存在”――旅の終わりに、考えたこと。(CL Final 観戦記 その6)

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        「人間には、こんなことも可能なのか!」
        「フットボールってこんなに美しい競技だったのか!」

        そういう純粋な感動なんだ。
        彼らのプレーを観るときに生じる喜びは。

        サッカーには興味がない、という人にも分かる。感じられると思う。
        いまのFCバルセロナのプレーを観れば。

        フットボールのなにがどう美しいのかということが。
        もしかすると、
        どうして、あらゆる競技の中で最大のポピュラリティを得ているのか、
        なぜそこまで多くの人間を魅了するのか……フットボールが、世界の共通言語
        として成り立っているほどなのはなぜなのか(アメリカ文化圏は除く)、
        その理由さえ、目に見えるようにしてくれるんじゃないか……

        いまのバルサは、フットボールが持っている美を、だれにでも分かる形で
        顕在化させてくれるって意味でも史上最高かも知れないぞ?

        ……なんてことを、旅のあいだにぼんやりと考えてた。
        うまく言葉にできなかったけど。
        ローマとナポリを回ってるあいだ、ずっとどこかが麻痺していた。

        決勝って、本当にあったんだろうか?
        俺が見たとおりの内容だったのか。
        バルサが王者に?
        ぜんぶ夢だったんじゃ……



        でも、帰国する日。
        空港に向かう車の中からローマの街並みを眺めていたら――
        選手たちの顔が浮かんできた。
        ちょっと、目が潤んだ。


        サムエル、よかったなあ。

        去年、戦力外通告を受けたのに、それでもこのチームに留まることを
        直訴したのは、このチームが特別なチームで、
        このレベルに到達できると知っていたからなんだね!
        そして決勝で決めてくれた。
        フォアザチームの気持ちがあのゴールにはこもってたよ!

        アンドレス! サムエルの先制のアシストをしてくれた。
        やっぱりやってくれた、ケガを乗り越えて眩しく輝いた……
        リハビリつらかっただろうに。
        今大会のベストゴールは疑いなく、チェルシー戦の君のゴール。
        君のプレーを1秒でも長く見ていたい。
        メッシが剛なら君は柔、メッシが太陽なら君は月。
        ともに、俺たちの手が届かないところにある美しい星、
        偉大な芸術家にして舞踏家にして闘士、
        100年以上の歴史を持つフットボールの化身のような存在だ。
        また君のユニを来て会いに行くよ。

        そう、メッシ! 神のごとき力を持ちながら、
        常にフォアザチームのメンタリティを持つ君は、
        どれだけの人々を幸せにし、どれだけの少年少女に模範を与えているか……
        試合中の君の顔は、責任感の塊のようだった。
        最後はヘディングでとどめを刺してくれるなんて!
        あれがどれだけ相手を意気消沈させたか。カウンターじゃない、
        相手のディフェンス陣は数がそろっていた。背の高くない君が
        あそこでヘディングゴールを決めるためには、空間的にただ一つの
        正解である座標に、正確にボールを送り込まなくてはならない。
        その一点に見事にボールを送り届けたのが……

        チャビ! あなたも星だ。いちばん後ろで手綱を握って
        クラック(名手)たちを操ってる。そして、自らもクラック。
        あなたが居るから、リオ・メッシもドン・イニエスタも自由に舞えるんだ。
        プジョールと並ぶもう一人のキャプテン。スペイン代表でもバルサでも、
        チームの心臓だ。ユーロに続くMVPおめでとう!


        プジョール! カピタン!

        テクニックは見劣りすると評されがちだけど、あれだけの選手たちに
        囲まれてるからそう見えるだけで、キャプテンシーと闘志が補って
        余りある! ルーニーとやり合って負けなかっただけじゃない、
        後半はガンガン前出てきて、もうちょっとで点取るとこだったね!
        あなたは素晴らしい!

        ティティ・アンリ!

        アーセナル時代から、あなたの優雅な舞いを追いかけてる。
        豹とバレリーナのキメラであるあなたは、30歳を越えてついに
        最高の舞いを踊っているね。まだまだあなたのショウを観てたいよ。

        選手一人一人に触れてるときりがない……だけど、
        ピケ! 君はもうホントに“ピッケンバウアー”でいいよ! 

        鬼神のようにことごとく、相手の攻撃を最後の最後で刈り取ってた。
        シウビーニョ!

        古株が続々チームを去る中で、あなただけがチームに残れたのは
        みんなに愛されていたからだ。決勝でついに出番が回ってきて、
        しかも立派に勝利に貢献できたのは、天からのご褒美に違いないよ。

        あなたの涙にはこっちも泣かされました。
        もう、チームを去ること、決まってたんですね…
        ああもう、バルデス! グランデ・ポルテーロ!
        トゥーレ・ヤヤもケイタもボヤンもみんな素晴らしい……

        最後に、ペップ。
        グアルディオラ監督!

        俺と同い年だなんてどういうことなんだ。
        トップチームを率いるのは初めてだっていうのに、あなたはすでに
        威厳を身にまとってる。かつては選手として、キャプテンとして
        チームを引っぱり、いまの立場になっても全霊をチームに注ぎ込んだ
        あなただからこそ、これほどの実を結んだんだね。
        バルサの哲学と美学を人の形にしたらあなたになる。
        どうかこのまま、傲ることなくたゆむことなく、
        チームを黄金期に導いてほしい。
        なんて、言うまでもなくあなたは分かってるし、
        これからもバルサのスピリットをガンガン体現していくだろうけどさ!


        それにしても。
        カンテラ(下部組織)出身の選手を8人も使って欧州王者になったのは、
        今世紀ではバルサが初めてだという。
        金で買ったスターを頼りにチーム作りをするのが当たり前の昨今に、
        なんて素晴らしいことだろう。バルサはあらゆる面で、模範なんだ。
        すべてのビッグクラブが自らを問い直しているはず。
        やっぱり、このファイナルがもたらしたものは革命だ。

        バルサを言い表すときに用いられる言葉――
        ホームスタジアム、カンプ・ノウにも誇らしげに刻まれているあの言葉――
        『Més que un club』(クラブ以上の存在)


        あなたがたがそれを標榜した瞬間から、
        この高みに達することは必然だった。






        2009.06.03 Wednesday

        続・スタジアムから見えた景色編〜翌日のローマ編。(CL Final 観戦記 その4)

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          思えばヒディンクはすごかった。

          セミファイナルで、バルサ相手に撃ち合いを挑まなかったのは、
          絶対にたたきのめされると知っていたからだ。
          ユーロ2008でロシアを率いたとき、スペイン代表にすでに
          レッスンを受けていたから……

          全力で守備に徹すれば、カウンターでやっつけることは可能。
          というより、それしかない。チェルシーの戦法はとても論理的で、
          現在のところ、バルサに対する上でただ一つの正解だろう。

          だが、マンUはその戦法を採ることができなかった。
          プライドと、決勝という舞台がそれを邪魔したのだ。

          バルサは決して無敵ではない。今季も何度か負けている。
          ラフプレーも厭わず、ひたすら削りに来るようなチーム、
          目的のためならひたすら自陣に引きこもって守備を続ける、
          そんなチームには苦しめられる。
          だがマンUはフェアに、王者らしい闘い方をしようとしてくれた。
          だからバルサもやりやすくなった。持てる力を十全に発揮できたのだ。

          しかしこれからは違う。これからはすべてのチームがなりふりかまわず、
          「打倒バルサ」を掲げ、知恵を絞ってくる。

          更なる試練が待っている。
          より険しい峰を登らねばならない。
          これからは、王者としてふるまわなくてはならない。
          追いかけるほうが精神的には楽だ。
          新たなプレッシャーがのしかかる中で、勝たなくてはならなった。
          だが、いまのバルサならば……

          サポートし続けよう。
          かつてない美しい夢を見せてくれたあなたたちを。
          来年の決勝の地、マドリード(!)に行く覚悟、
          すでにできてます。

          それにしても、試合後もブーイングをし続けたマンUサポたちへ。
          特に、俺を威嚇しツバをかけてくれた金髪の君へ(笑)
          相手の力に正しく敬意を表さなくては、
          反省する力がなくては、
          先へは進めないよ。

          笛のあとは、相手に拍手を送るくらいの度量を持たなくては。
          自分たちに足りないところを見据える勇気を持たなくては。

          グッドルーザーであることも学んでいきたい。
          怒りや悔しさに捕らわれて、感情を吐き出してるだけじゃ進歩はない。

          さて、またちょっと肩に力が入っちゃったみたいなので…(笑)
          翌日のローマの景色をご覧下さい。


          ベタですが、スペイン広場。
          やっぱり来るんだ修学旅行生たち。


          更にベタな、トレヴィの泉。

          人多すぎ。
          翌日はやっぱり、マンUのユニフォームより、
          バルサのユニのほうを多く見かけました。

          いきなりセグウェイに出くわす。

          遺跡だらけの街を、最新のハイテクが走る。
          なんだか笑えました。

          ほんとはバチカン行きたかったけど、残念ながら時間がなくて。
          でもバチカンは前に一度行ったことがあって。だいぶ昔ですが。
          前にローマ来たときは、こういうベタな観光スポットは
          回らなかったので、今回はいい機会でした。

          夜は、ナヴォーナ広場に面したレストランでピザ。

          駆け足の旅だったんで、
          とりあえずベタで無難な展開をお許し下さい(笑)
          でも、明日はローマを飛び出しますよ。
          2009.06.02 Tuesday

          スタジアムから、見えた景色編。(CL Final 観戦記 その3)

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            ちょっと時間はさかのぼるけど…
            こういう大事なゲームの日は、街中に歌があふれる。
            路上や広場はもちろん、鉄道やバスのなかも!
            サポーターたちは歌で対決する。チームを讃える歌を唄って
            相手の歌を掻き消そうとする。できるだけでかい声で。

            うるさいけど(笑)、なんて平和な闘い。
            なんと気持ちを奮い立たせる、特別な祭りの空気。

            それが行きすぎて、たまに小競り合いになっちまうんだろうけど…
            俺も、スタジアムに向かう途中、マンUサポにのしかかられました(笑)
            軽い嫌がらせ。相手にしないけど。

            ところで、これがファイナルの入場チケット。ICチップ入ってます。
            鉄道とバスのチケットも兼ねてるので、試合日前後はとても便利。


            さて、試合に戻ると…


            序盤、マンUに押されっぱなしで張りつめていた気持ちを、
            エトーのゴールが解き放ってくれた。

            彼のシュートがゴールネットの中を転がってるのを観た瞬間、
            俺は立ち上がって絶叫してた。
            両腕を振り回してた。しつこいくらいに長く。
            それくらい、緊張してたのだ。
            まわりはマンUサポだらけだったけど、そんなこと頭から消し飛んだ。

            それからはずっとバルサペースで試合が進む。
            2点目が入ると、


            火が消えたように感じた。
            マンUの気持ちが折れたのが分かったのだ。


            バルサが華麗にパスを交換してマンUの選手をかわすごとに、
            「オーレ! オーレ!」
            闘牛でひらりひらりと牛をかわす際のかけ声が、スタジアム中に響く。
            なんという至福。バルササポといっしょに「オーレ!」を言うのが、
            夢だった。それが実現したのに……
            俺は声高に叫べなかった。まわりのマンUサポに配慮したのだ。
            傷口に塩をすり込むようなことはしたくなかった。
            これほど、コントラストがはっきりした決勝に、喜ぶより呆然とした。

            どれほどすごいことが起きてるんだ。
            相手は、プレミア3連覇。そして前回のCL覇者。
            その自信と誇りさえ無化する、バルサの達した領域…

            俺はなにを恐れてたんだ? 愚かな…
            ぶつかって初めて分かった。
            バルサは、思ってたよりもずっと、高みに達していたんだ!

            マンUの選手たち。歴戦の勇士。偉大な勝利者たち。
            でも彼らは、認めたくなくても、認めるしかない。
            想像を越える、とてつもない領域を相手にしてしまったと。
            そこに参与する資格が、自分たちにはなかったと。

            いや、ほんとに、このファイナルの「以前」と「以後」では、時代が明確に違う。
            フットボールに関わるすべての人々が激震しただろう。
            いまは認めようとしない者たちも、やがては認めざるを得なくなる。

            現在のFCバルセロナは、フットボールの“夢”そのものだと。



            いまも波紋は広がってる。
            世界は、この夜起きた革命の色に染まってゆく最中なんだ。

            2009.06.01 Monday

            試合前のローマの街〜スタジアム編。(CL Final 観戦記 その2)

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              とりあえずは、肩の力を抜いて…(笑)
              フツーの旅行記風に行きます。

              ローマには、試合の当日入りだった。
              空港からもう決戦モード。


              キックオフは20:45。まだ少し時間がある。
              コロッセオの周辺で行われているという記念イベント会場に向かう。



              サポーターたちも集まって気勢を上げている!

              俺も!



              あわわわ、ビックイヤーじゃ…
              これが今夜、勝者によって掲げられるのか…


              さあ、ついにスタジアムに向かう。
              トラムの駅から橋を渡って、サポーターが続々と集結。
              街中はバルササポのほうが多い気もしたが、だんだん
              マンUサポが増えてきたぞ…


              予想通りだ。イングランドのサポーターは世界中のどこにでも駆けつける。
              2002年日本、2006年ドイツのワールドカップで
              彼らの熱さ、献身、完璧な忠誠心。そんなものを目撃して以来、
              俺はすっかりイングランドサポのファンだ。声も身体もでかいし、
              ビール臭い人が多いから、近よりたくはないけど(笑)
              ただ、この日のファイナル、ローマでは
              前日からアルコール類は一切販売禁止になったらしい。
              素晴らしい措置に感謝だ。そこまで徹底しないと、
              必ず暴れる輩が出るからなあ。


              橋を渡れば、そこはもうスタジアム。



              着いたのは、キックオフまで1時間を切った頃。
              おかげで選手たちのアップも観ることができた。

              場内は、やっぱりマンUサポのほうが多い。
              7対3ぐらいか。

              セレモニーが始まってテンション上がる!

              選手が整列。
              これから夢の90分!
              ほんとに始まってしまうんだ…!!
              2009.05.31 Sunday

              フットボールは新たな高みに引き上げられた。(CL Final 観戦記 その1)

              0


                立ち会ってきた。
                この目で見てきた。



                バルサが、フットボールを新たな次元に押し上げた試合を。

                イニエスタの背番号を背負い、バルサのタオルマフラーを掲げて

                スタディオ・オリンピコにいた者にとり、
                バルサの勝利はなによりも喜ばしいもののはずだ。
                だがそんな俺にとって、このファイナルは――
                「歓喜」よりも「衝撃」だった。

                マンUは、最初の10分以外はまるで輝けなかった。
                相手に威圧され、自信を失った少年のようだった。
                この2チームにこれほどの差が?
                王者と王者の闘いのはずなのに?
                試合が進んで行くにつれて、俺は、
                空恐ろしささえ感じていた。

                もちろん、どんな形であってもマンUが先制していたら、
                バルサはもっと苦しんでいただろう。
                だがマンUのように下は向かない。
                いずれボールを支配し、攻め続けて、
                けっきょくは試合をひっくり返していたのではないかと思う。



                「先制点が大きかった」という声をよく聞くが、
                王者にふさわしいチームならば、
                先制されてもあわてることはないはずだ。
                だが、マンUはあわてた。
                「バルサの選手からボールを取る」ということの、あまりの難しさ。
                それは、かつてマンUの選手たちが経験したことのないレベルのものだった。
                「やっぱり相手はあまりにも優れている」
                「我々は相手より劣っている」
                と感じてしまったのだ。
                すごい選手たちだからこそ、それを痛感せずにいられなかった。

                もしかするとサー・アレックスは、試合の間に、
                一瞬でもこう考えてしまいはしなかっただろうか。
                「私は23年間、このチームでいったいなにをしてきたんだ?
                 私のやって来たことは間違っていたのか?」

                逆に、開始10分で先制していなくても、
                バルサはいずれ自分たちのペースにしていただろう。
                彼らには、自分たちへの絶対的な信頼がある。
                はじめは相手チームの勢いに押されたとしても、
                やがては必ず手綱を取って、ほぼ最後まで放さない。
                今季、そういう試合を何度も見ている。

                自分たちの技術と実力に対する絶対的な自信。
                メッシのコメントからも、それは知れる。

                「誰一人として、試合前にプレッシャーを感じていた選手はいなかったんだ。
                なぜなら、今シーズンのバルサの戦い方をすれば、
                勝てないチームはないとみんなが考えていたからだ。
                確かに、相手はマンチェスターという世界最高のチームだったけど、
                僕らにはいい意味での確信と自信があったんだ。」

                (メッシのブログより)

                最高にして最強――

                バルサはすでに、到達していたのだ。
                他のどのチームもない特別なレベルに。

                バルサはたまたまこのスタイルを手に入れたのではない。
                このレベルに到達すべく、一丸となってきた。何十年も前から。
                手塩をかけて育て上げてきた花が開き、果実を取り入れるときが、
                いま、ついにやってきた。



                スポーツの価値を知る者が、
                この瞬間の尊さに気づかないということは考えづらい。
                我々は幸せだ。
                目を見張り、味わい、感激すべきなのだと思う。
                生きている間にこういう瞬間が来たのだから。

                フットボールという競技が、
                いままでより一段上のレベルに登ってしまったのだ。
                最高の味を知ってしまったら、
                どうやって味気ないレベルに戻れるだろう?

                限界は破られた。
                その向こうに新たな地平が見える。
                広がっているのは無限と永遠だ。



                ぜんぜん書き切れていないので、旅行記も含めて、
                これから少しずつアップしていきます。
                もしよかったらおつきあい下さい。
                2009.05.23 Saturday

                そして沢村も、ローマへ。

                0
                  決戦まであと4日。



                  沢村鐵、まもなく旅立ちます。
                  歴史に立ち会ってきます。
                  どうしてこのファイナルを見逃すことができようか?
                  これほど望まれた決勝が、かつてあったか。

                  「決勝が世界に与えるインパクトを考えると、93-94シーズンまで
                  さかのぼらなければならない。ヨハン・クライフ率いるドリームチーム、
                  バルセロナがファビオ・カペッロのミランと対戦した年だ。」

                  (『ザ・タイムス』ガブリエレ・マルコッティ記者。サッカーマガジンより)


                  この対決がいま、どれほど世界中の人の胸を躍らせているか!
                  後世に語り継がれる伝説となることが、すでに決まってる闘いだ。
                  何人もの識者が口をそろえている。
                  「フットボールが、ここまで次元を高めたことはかつてない。
                   いまを生きる我々は幸運だ」

                   と。

                  思えば、去年のユーロ2008から、この流れは始まってた。
                  美しいけど勝てない、と言われ続けたスペイン代表が欧州を制した。
                  「美しく勝つ」ことは可能だと、スペインの勇者たちがまず、示したのだ。
                  そのときの選手たちが何人も、FCバルセロナにいる。
                  チャビ、プジョール、そして “ドン” アンドレス・イニエスタ……


                  「最強と最高の戦い」
                  「永遠の次元のための試合」
                  いろいろ言われてる。
                  今週のサカマガ、気合い入った特集組んでくれてて必読だけど、

                  そこでのアンケート結果を見るとやはり、フットボール人たちも
                  バルサが好きだからバルサに優勝して欲しい、って人が多い。
                  ところが、勝敗予想となるととたんに
                  マンチェスター・ユナイテッドが盛り返す。
                  そりゃそうだよね。

                  サー・アレックスが20年以上かけて築いた礎が、いままさに
                  マンUに黄金期をもたらしている。プレミアリーグ3連覇、
                  そして昨季はチャンピオンズリーグのチャンピオン。
                  ほんと、敬意を払いますよ。ルーニーやパクチー、テベス、
                  そしてギグス! なんと偉大な選手たち。
                  旬の選手たちが百花繚乱だ。
                  厚い選手層。なんという、チームの成熟度。
                  正直、鬼のように強いです。

                  彼らの勝利の条件は整っている。
                  「いかに勝つか?」
                  彼らはそう考えているだろう。

                  だが、バルサは、
                  「我々はいかにして我々らしくあるか?」
                  それだけを考えていればいい。
                  通じます。あなたがたの志の高さは。

                  勝利よりも重要なことがある。
                  頂上を争う戦いで、美しさを追い求める!
                  なんというロマンティシズム、そしてヒロイズム。
                  それをこそ、見届けたい。
                  たとえ勝てなくとも、観る者の心を震わせられれば、
                  それこそが彼らの勝利だと思う。


                  いやもちろん、勝つつもりで行くけど。
                  2点は取られると思うので(セットプレーとロナウドのFK)、
                  バルサは3点取らなくては勝てない。
                  だが、マンUが3点取られることは、まあほとんどないわな。
                  (3点取るどころか、0−3の負けまでは覚悟してますよ。
                  それ以上は……かんべんしてほしいけど。)

                  バルサは両翼が出場停止。大事な選手たちがケガのリハビリ中。
                  論理的には、やっぱ難しい。
                  だけどいまのバルサには、
                  論理を越える“なにか”が宿ってるのも確かで……
                  いやもう、こういう予想って無意味。当たった試しがない。

                  あえて言おう。今季の決勝は負けてもいいと。
                  マンUに、史上初のチャンピオンズリーグ連覇を果たしてもらおう。
                  その代わり――バルサは来季から3連覇する。
                  大切なのは目先の栄冠ではなく、
                  黄金期を築くこと。
                  信念を貫き、美学と哲学を極め、
                  “最高のチーム”をできるだけ持続させることだ。


                  この舞台に立ち会える幸せを噛みしめよう。
                  もうなにも考えず、ただ観ていよう。
                  あらゆることを見逃さないように。
                  アスリートたちの達した、目の眩むような高みを、
                  スポーツの“イデア”を、この目に焼きつけて来よう。

                  ちょっと前まで、いちばん好きなフットボーラーはアンリだった。

                  ついこないだまでは、メッシ。

                  そしていまは―― “ドン”。


                  決勝当日、ケガを乗り越えて
                  君の雄姿が観られることを俺は信じてる。
                  スタディオ・オリンピコで会おう。

                  2009.05.07 Thursday

                  いざ、ローマへ。(FCバルセロナ)

                  0
                    「チェルシーは、チェルシーファンを喜ばせるためにプレーしてる。
                    でもバルセロナは、スポーツを愛するすべての人を喜ばせるために
                    プレーしてるんだ。
                    俺がローマに行く夢は幻になってしまったが、悔しくはない。
                    彼らの戦いを誇りに思う。」


                    …と、それだけ書くつもりだった。

                    93分、バルサのジェダイ・マスターの右足が一閃するまでは。



                    気づいたら咆吼してた。
                    ロスタイム、最強の盾は、最強の矛に屈した!

                    試合時間に合わせて、UEFA公認のチャンピオンズリーグカフェ
                    (THE FooTNIK 大崎店)に乗り込んだ。

                    フットボールファンたちと共に、呻いたり頭を抱えていた90分間。

                    お互い死力を尽くした、最後の最後に――
                    フットボールの神は動いた。

                    アビダルを失い10人になって、恐ろしく疲弊しながらも、直向きに
                    フットボールを「創造」し続けたバルサが、最後の最後に報われた。
                    「構築」しつづけたからこそ生まれた美しいゴールだった!




                    チェルシー側は審判の判定、特にいくつかのPKに値する判定について
                    不満があるようだが、バルサ側にだって言いたいことはたくさんあるだろう。
                    アビダルの退場は誤審と言われても仕方ないし、1st leg では、引き倒された
                    アンリもPKをもらえなかった。バラックのハードチャージは退場に値した
                    のではないか、等々。
                    こういうハイレベルな連戦ではパーフェクトなジャッジはほぼ無理だし、
                    終わってみればだいたいプラスマイナスゼロになっているものだ。

                    たしかにチェルシーの戦いぶりにも感動させられた。
                    勝利という結果を手にするために、自分たちができる最善のやり方を
                    コンプリートしかけた。
                    だが、彼らがそれで勝利を手にしたとしても、やはり喜んだのは
                    チェルシーファンが中心だっただろう。(昨季の決勝、マンチェスター・
                    ユナイテッドに挑んだ彼らはもっと能動的で、フットボールを創造しようと
                    していたように見えたのだが…)



                    バルサの選手たちのプレーは、たくさんの人に喜びをもたらす。
                    「美しく勝つ」という少年少女たちの夢の具現化だ。
                    彼らは、フットボールという競技が持つポテンシャルの
                    極限を引き出そうとしている。
                    そう感じられてならないのだ。
                    それは、偉大な芸術家たらんとする者のみが為しうる仕事であり、
                    バルサの選手たちはまさにそれに挑んでいる。
                    哲学と信念を持って。

                    だからバルサをサポートするのだ。
                    俺は、FCバルセロナの盲目的なファンではない。
                    バルサがこの哲学を手放せば、俺の心も離れるだろう。
                    だがその心配はなさそうだ。

                    最近のジダンのコメントを引用する。
                    「レアル・マドリーは外国人選手を獲得する考えを捨て、カンテラ
                    (育成部門)の選手たちをより重用するバルセロナのクラブ哲学を
                    見習わなければならない。彼らは、シャビ、イニエスタ、メッシと
                    いった、一度ボールを持ったら誰も止められない(カンテラ出身の)
                    選手を擁するに至った」
                    ジダンは、バルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督と選手たちが
                    黄金期を築くことに疑いを抱いておらず、かつて自身が所属していた
                    “銀河系軍団”でさえ、現在のバルセロナとは比較にならないとした上で、
                    「レアル・マドリーはもう一度自己を見つめ直さなければならない。
                    バルセロナでは、カンテラのすべてのカテゴリーが、トップチームと
                    同じ哲学を共有している」と、レアル・マドリーがバルセロナから
                    学ぶべき点を指摘した。

                    (スポナビより)

                    バルサの選手たちの多くは、長年いっしょに育ってきた。
                    名実共に「家族」なのだ。

                    そして彼らは、同じ信念を共有し、フットボールの持つ可能性の究極を
                    追究している。そうすることで、人々に美しい夢を見せ、
                    プレーを通じて人々を幸せにしようとしている。
                    人間の可能性を押し広げようとしている。

                    それはもしかすると、勝利よりも重要なことだ。

                    決勝の結果は分からない。
                    マンチェスター・ユナイテッドは、また別の美を体現している。
                    コンディション、選手層などからもマンUが有利だろう。

                    だが…
                    ヨーロッパのフットボールを見始めて10年以上になるが、
                    これほどの喜びを与えてくれるチームにお目にかかったことがない。
                    俺たちはいま、伝説が作られる瞬間に立ち会っているのかも知れない。
                    後世まで語り継がれるような夢のチームが、
                    前人未踏の荒野を突き進む瞬間に。

                    盤石の王朝を築きつつあるイングランドの覇者に、
                    バルサはどう挑むのか。その哲学を貫き通し、
                    勝利さえつかむことができるのか?



                    史上最高の対決を、見逃したくはない。

                    決勝の地は、ローマ。
                    当日、俺はそこにいるつもりだ。

                    ツアーの申し込みはこれからで、抽選に外れる可能性もあるが、
                    できることなら。
                    愛してやまぬジェダイ・マスターと、英雄たちの聖戦に
                    ぜひ立ち会いたい。

                    2008.08.19 Tuesday

                    オリンピック、人間の可能性、罪と徳。

                    0
                      昨夜のなでしこJAPAN、アメリカにはかなわなかったけど、
                      次につながる気合いを見せてくれた。ロスタイム、94分の得点。
                      ああいう直向きさが見る者を感動させるんだ。

                      閉幕まであとわずかだけど…
                      オリンピックはやっぱり素晴らしい。
                      人間の底知れない可能性を思い知らせてくれる。



                      人間は、3時間もかけずに42kmを走りきれるし、
                      7kgのハンマーを80mもぶん投げられるし、
                      ピンポン球を使って反応速度の限界に挑んだり、
                      まるいボールを手や足で扱って信じられないことをやってのける。



                      新体操やシンクロナイズドスイミングで、美しさを極めることもできる。
                      体操の吊り輪とか鉄棒とか、いまだに人間業かよってツッコみたくなるし。
                      トライアスロンなんか、「あなたたちは人間ですか?」と聞きたくなる。

                      でも、どれもこれも同じ生物種、「人間」がやってるのだ。
                      なんというヴァリエーション。創造性と、挑戦する心。
                      なんという可能性のかたまりなんだ、人間は!

                      いやあ、人間てのはほんと、とんでもない。
                      どんな高い山にも登らないと気がすまないし、
                      何千メートルもの深海にも潜ってしまう。
                      空を飛び回るのはもちろん、ついには宇宙まで出てしまう。
                      俺たちの同胞が月に行ったことがあるなんて、
                      すげえとしか言いようがない。
                      持って生まれた可能性を極めれば、そんなことまでできてしまう。

                      ところが……
                      可能性は、負に転じることもある。
                      人間は、恐ろしく醜い行為をなすこともできる。
                      歴史上ですぐ思い浮かぶのがヒトラー、
                      最近だと、一例を挙げれば秋葉原の通り魔の犯人。
                      大国の指導者たちもひどいものだ。自衛と正義を唱えつつ、
                      無辜の市民を殺害し続けてる。

                      人間は数限りなく罪を犯し続けてきた。

                      だが、人間が可能性のかたまりならば――
                      とてつもなく美しい行為だって、なす可能性があることになる。

                      歴史上で、人間がなした最も美しい行為とは何だろう?
                      そして、いまを生きる俺たちは、
                      これから果たしてどれくらい美しい行為をなせるだろう?
                      この話、完全にスポーツうんぬんを越えちゃったけど…(笑)

                      人間は罪を犯す生き物だ、だけど、
                      犯してきた罪の総量を越えるような
                      徳をなす可能性はなくならない。
                      いや、できる限り美しい行為をなす以外に、
                      贖罪も、救いも、進歩もないのだろう。

                      遠い祈り。
                      不可能にさえ思える、はてしない道のりに気が遠くなるけど…
                      それでも。

                      人間の可能性を、美しさを信じたくなる、
                      4年に1度の祭典に祝杯を。
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