2009.09.11 Friday

遙か遠くへ。

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    また、しばらくブログを上げられなくなりそうなので…
    今のうちに無理やり上げときます。
    ちょっと前のトピックスですが、最近目にして感慨を深くしたのがこれ。
    (★のついたタイトルはすべて外部の記事にリンクしています。)

    ★人類は7万年前に絶滅寸前、全世界でわずか2000人
    ★人類は少人数の群れに分かれて10万年を過ごした、厳しい干ばつが一因か




    人類の、いわゆる「出アフリカ」の前のこと。
    俺たちは一度地上から消えかかって、そこから盛り返したのだ。
    そして5〜6万年前、ついに紅海を渡った。世界の果てを目指す旅に出た。
    それについて書いたブログは ここ★ に(ぴったり1年前)。

    こういう事実を知ると、どうにもいとおしい気持ちが込み上げてくる。
    宇宙史を見渡せば、7万年前なんてほんの昨日のようなもの。
    そのころ俺たちはたぶん、食うや食わずで、明日死ぬかもしれなかった。
    姿形も似通ってて、そしてたぶん、全員と言葉が通じた。
    歌って踊ることは、きっとその頃から好きだった。
    いつか、自分たちの子孫が66億にも増えて、大地の隅々にまで行き渡り、
    やがて空を越えて星まで行けるようになるなんて想像もしなかった。
    だんだんと、お互いに容貌も言語も違ってしまって、
    お互いのことが怖くなったり憎くなったりして、
    時には大規模に殺し合ったりするなんて思いもしなかった。

    だけど俺たちは、歌ったり踊ったりすることが、今でも好きだ。
    それに、4年ごとに世界中から1カ所に集まって同じルールに則って
    技を競い合ったりしてる。そんないかした祭りがいくつもあるんだ。
    祭りのさなかではみんな、お互いの違いなんか気にしてないように見える。
    (まさに来年、故郷・アフリカの南の果てで大きな祭りがあるね。)

    俺たちはこの星の上で、一度はバラバラに散ってしまったのに、「科学」って
    魔法みたいなものを編み出して、お互いの物理的距離をほとんどなくしてしまった。
    相手の言葉や文化を学ぶことで、精神的な距離まで縮めようとしてる。

    昔、近しい家族だったことを思い出すみたいに。

    そういえば2ヵ月前。日本中が日食に気をとられてたころ、
    こんなことも起こってた。


    ★木星に地球サイズの衝突跡



    個人的には、日食よりこっちのほうがエキサイティングだった。
    また地球は兄弟星に守られたみたいだぜ!
    (以前、木星について書いたことは ここ★ に)

    で、これからが気になるのはこれ。


    ★ケプラー、系外衛星発見の可能性
    ★新生ハッブル望遠鏡の最新画像を公開




    ハッブルさんにもめちゃくちゃお世話になってきて、5年も寿命が
    延びたなんて最高だけど、ケプラーさんも相当やってくれそうスよ…!


    時間的もしくは空間的に、遠くへ…
    できるだけ遠くへと思いを馳せると、
    身近な悩みが吹っ飛んでくれることがある。

    俺たちは、自分がそう望みさえすれば、
    遙か彼方に目をやることができる。
    もの凄く遠くまで心を届かせることができる。
    それが嬉しくてたまらないときがある。




    2009.04.11 Saturday

    これは他人事なのか

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      きのうは、打ち合わせのためにポプラ社とジャイブの編集部に
      お邪魔したあと、映画製作・配給会社のシグロの知り合いの方から
      お招きいただいた映画試写会に行った。
      土井敏邦監督のドキュメンタリー、パレスチナ4部作の第4部

      『沈黙を破る』 だ。



      このタイトルは、パレスチナ占領地に送り込まれた元イスラエル将兵
      たちによって作られNGOの名前。
      映画は、タブーを破り、勇気を奮って占領地でのイスラエル軍の悪行を
      公に告白したイスラエルの若者たちと、
      パレスチナの悲惨な日常を交互に描いている。

      一言で言うなら、「ぜひ見てください」だ。
      俺たちは知るべきだから。
      あまりに悲惨な状態に追いやられているパレスチナ人と、
      追いやった側のイスラエルの若い兵士たちの心を病んだ姿を見ていて、
      俺のなかに幾度も浮かんだ問いがあった。

      「これは他人事なのか?」

      パレスチナで起こっていることが他人事だと思っている限り、
      俺たちは同じ過ちを繰り返すだろう。
      俺たちもかつては加害者だった。
      そして、俺たちが常に深く考えていない限り、
      過去や、他の国々の争いから学ばない限り、
      また加害者になる。(最近だって、俺たちの国の政府は
      イラク侵攻を支持するという恥ずべき間違いを犯したじゃないか?)

      「私たち皆の“内面”が死滅しつつあるのです。
      社会の深いところが死んでしまいつつあるのです。」


      NGO『沈黙を破る』の代表、ユダ・シャウールの言葉だ。
      暴力は魂を腐らせる。
      どんな理由があろうと、例外なく――
      それを教えてくれる。
      俺たちは選択肢から真っ先に暴力を外さなくてはならない。
      シャウールはユダヤのことわざを引いて、
      世界の人々に対する期待をこう表現している。

      『他人の過ちから学べ。
       すべての過ちを犯す時間はないのだから』


      2009.01.14 Wednesday

      武器を取るすべての者たちへ。

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        (オープニングテーマ)
        i will
        lay me down
        in a bunker
        underground
        i won’t let this happen to my children
        meet the real world coming out of your shell
        with white elephants
        sitting ducks
        i will
        rise up
        little babies eyes eyes eyes eyes
        little babies eyes eyes eyes eyes
        little babies eyes eyes eyes eyes
        little babies eyes eyes eyes


        “I Will” Radiohead




        100年後の人々が歴史を学んだとき、
        彼らはあなた方の存在に驚き、
        あなた方を哀れむだろう。

        21世紀には、まだ
        「言葉」で物事を解決できない者がいたのか?――と。
        「力」に頼って、だれかに「力」をふるい、
        なにかを成そうとした人間が、本当にいたのか?
        信じられない――と。

        武器を取るすべての者たちは気づいていない。
        自分が殺しているのが、
        「敵」ではなく「同胞」だということに。
        手にした武器が殺すのは、必ず――
        自分の家族や、わが子や、
        かけがえのない愛する者だ。
        レトリックではない、文字通りの意味で!
        考えればわかるはずだろう?

        人間が使うべき武器は、
        ただひとつ。
        「言葉」
        のみなのに――

        国境も人種も宗教もまるで関係がない。
        子どもたちの泣き声は、
        世界中どこでも同じだ。




        (エンディングテーマ)
        Hang out the flags a new world order’s on the way
        Start singing now a song to greet the joyful day
        Just when we thought
        The time was right for celebrating
        With music of the spheres
        What’s this - another boat of fleeing refugees on
        A sea of children’s tears

        Once more the sound of crying
        Is number one across the earth

        We’re only men and women doing what we can
        Sometimes I think that God is working to a plan
        Then other times I swear that he is improvising
        Discordant and remote
        Another orphan baby in failed uprising
        Another real bum note

        Once more the sound of crying
        Is number one across the earth

        And if you’re listening up there
        You could consider this a prayer
        Well who am I to tell you how to run your business
        Man, you could strike me blind
        What kind of noise we gotta make down here
        Before we destroy your peace of mind

        Once more the sound of crying
        Is number one across the earth


        “The Sound Of Crying” Prefab Sprout





        2008.09.11 Thursday

        俺たちが、紅海を渡ったあの日。

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          いま売りの『日経サイエンス』2008年10月号、
          「自己組織化する量子宇宙」という記事も興味深かったし、
          昨日ついに稼働したLHC(大型ハドロン衝突型加速器)の
          調子も気になるところだけど、
          前から追っかけてるトピックについて最新記事が載っていた。
          題して、「ゲノムが語る人類の拡散」
          ぜひ、かいつまんで紹介したい。

          俺たちのDNA、ヒトゲノムを調べて分かることがある。
          俺たち現生人類の祖先は、5〜6万年前のある日、アフリカを出た。
          それまでアフリカに留まっていた俺たちの祖先は、
          勇気を出して……
          あるいは、なんらかの事情で、やむを得ず……
          紅海を渡ったのだ。
          その人数、わずか数百人から数千人程度。
          この集団が、やがていくつかに分かれ、旅に出た。
          ゆっくりと、少しずつ……広がっていった。何万年もかけて。
          そして大地にくまなく行き渡ったのだ。
          俺たちのぜんぶ、全世界の人間ひとりひとりを遡っていけば、
          紅海を渡ったあの日にたどりつく。

          記事に紹介されていた、パリのパスツール研究所の
          Lluis Quintan-Murci の言葉を引用する。

          「人種などは存在しない。
          遺伝学の立場から分かることは、地理的な勾配のようなものだ。
          ヨーロッパ人とアジア人の間に明確な違いはない。
          アイルランドから日本まで、ここから何かが完全に変わるという
          はっきりした境界はどこにもない。」


          日本人の起源もそうとう複雑だということが分かってきている。
          DNAを調べると、様々なタイプがいろんな時代に、
          列島のいろんな場所から入り込んでいるらしい。
          日本人は単一民族であるとか、純血だという考え方は
          幻想でしかないのだ。

          単純計算しても、俺たちの先祖は膨大な数になる。
          自分がいるのは、父親と母親がいるからだ。当たり前だけど。
          そして、父親と母親には当然、それぞれの父と母がいる。
          2代前で、4人の親。3代前だと8人。これを繰り返していくと…
          10代前は、2の10乗だから1,024人。
          30代前になると……2の30乗で、1,073,741,824人。
          10億人を超える計算になる。
          もちろん、人間は30代前よりずっとずっと昔から、
          多くの世代を重ねてきた。
          つまりだれもが、ほとんど無限の人数のDNAを受け継いでることになる。

          再び、記事からの引用。

          「レバノン人男性の遺伝子プールの中には、
          十字軍のキリスト教徒やアラビア半島から来たイスラム教徒まで
          さかのぼることがあることが明らかになった。」


          俺たちはあらゆる民族、すべての人種の血をひいているのだ。

          なのに、人種や民族、宗教や文化で、お互いのあいだに
          むやみに線を引くことに何の意味があるんだ?
          「異教徒」なんかどこにいる?
          「敵」がどこに?

          7年前の今日、あの大国の大都市で、
          憎悪に凝り固まった者たちがビルに突っ込んで大勢の同胞を殺した。
          大国の住人たちも憎悪に凝り固まって、すぐに小国に爆弾を落としまくって
          制圧。それでも飽きたらず、子供でも納得しないような言いがかりをつけて
          かつてのメソポタミアに侵攻。
          結局、7年前の今日に殺されたよりも、ずっと多くの同胞を殺した。

          彼らは自分たちがなにをやってるのか分かってない。

          殺してる相手がだれだか知らないんだ。

          紅海を渡ったあの日、
          俺たちはみんな家族も同然だった。
          2008.08.08 Friday

          Are we a firework show ?

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            What is it that we do makes us what we are
            If we sing are we nightingales, shine are we stars ?

            Who are we ? What we got ? Are we a firework show ?
            Growing pale like a star that burnt out years ago

            Stranger things have been, stranger things have gone,
            I find it hard right now to name you one


            Tell me do something true and drop the fairytales.


            If singin' birds must sing, with no question of choice
            Then livin' is our song, indeed our voice

            Best agree you and me we're probably nightingales.

            "Nightingales" Song by Prefab Sprout

            Photos At Jingu Gaien
            2008.07.25 Friday

            なぜ「世界」があり、なぜ「自分」がいるのか。

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              必要に駆られて……あるいは、単純に、読まずにいられなくて……
              俺はときどき、宇宙論の本を読みます。
              読んだばかりの本に書いてあったことで、自分に強く焼きついた一節を、
              ぜひ。

              ★そもそも、宇宙が人間を生むような条件を偶然に整える可能性は、
              どのくらいあるのか。すなわち、物質やエネルギーの量が偶然に
              調整される確率、陽子と中性子の結合力が偶然に最適化される確率など、
              いっさいを掛け合わせたもの。
              それは、たとえば10の何千乗分の1といった、ほぼ起こりえない、
              極小の確率になると推測されています。

              『大宇宙・七つの不思議』佐藤勝彦監修(PHP文庫)より

              ★「平坦性問題」とは、この宇宙空間がなぜ、曲率(空間の曲がり具合)を
              ゼロとみなしていいほど平べったく見えるのか、という問題です。(中略)
              空間は、エネルギーがあればとたんに曲がってしまいます。宇宙の初期の頃に
              少しでもひずんでいると、宇宙は急激に曲がることになり、曲率は大きく
              なってしまいます。
              宇宙が始まって10のマイナス44乗秒の頃に、仮に神様が宇宙をつくったと
              すると、宇宙にあるエネルギーの量を、120桁ぐらいの正確さできちんと
              決めてやらないと、平坦なままでは膨張させることはできません。それは、
              1.000000……という0が120個並んだ最後が1か2か、という違いで
              宇宙の運命が決まってしまうほど不安定なのです。

               『宇宙論の飽くなき野望』佐藤勝彦(技術評論社)より

              これらの問題にクールに答える、マルチバース理論があることは分かっているが……
              それでも、宇宙のことを知れば知るほど、俺は
              「恩寵」という言葉を想起せずにはいられない。

              なぜ「世界」があり、なぜ「自分」がいるのか。

              この究極の問いに挑むことは、間違いなく、自分が小説を書く理由の一つだ。
              これらの問いを手放すことはありえない。

              この宇宙にどうしようもなく捕らわれながら、
              この宇宙を越えようとする意志はなくしたくない。

              人間とは、意味と価値を喰って生きる生き物だ。
              できるだけ質の高い、意味と価値がないと生きられない。
              (みんなそうだと思いたい。)
              そして小説は、意味と価値を扱うことができる。
              もしかしたら――最強のツールかもしれない。
              ただし、扱う人間が正しく扱って、その威力を最大限に引き出せれば、
              の話だけど。
              威力を最大限に発揮できてる小説は、ほとんどないけど。
              いやもちろん、俺もまだ書けてないけど(笑)
              でも、死ぬまでには絶対書きたいです。
              2008.03.10 Monday

              生命の条件、その5。(続・偉大なる木星)

              0

                前回の続きです。木星です。

                地球の気候が安定しているのは、綺麗な円軌道を描いて太陽の
                周りを回っているから。
                俺たちは、それを当たり前のことと思っていないだろうか?
                ところが、俺たちの太陽系以外を観測すると、これほど安定した
                円軌道を持っているのはむしろ少数派らしい。他の太陽系では、
                惑星たちはひどい楕円軌道を描いたり、極端な場合はその太陽系
                から放逐されたり、太陽に呑み込まれたりしてしまう。生命には
                極めて厳しい環境だ。発生したとしても、進化などなかなか
                できないだろう。

                ところが、太陽系の中で巨大ガス惑星の数が1個か2個程度なら、
                重力の相互作用がうまい具合に軌道を安定させ、円軌道を維持
                することができる。
                まさに俺たちの太陽系がこうだ。木星(と土星)のおかげで、
                俺たちは一年を穏やかに過ごせる。
                何事もなく、くるっと綺麗に太陽を一回りできるわけだ。

                俺たちは知らず知らず、星たちに守られ、恩恵をこうむってきた
                のである。

                63個の衛星を従えて、地球の兄弟星はきょうも、6億キロ以上
                彼方を回っている。

                あの一つ目で、きょうも地球を見守ってくれてるのかもしれない。
                なんてね。
                2008.03.03 Monday

                生命の条件、その4。(偉大なる木星)

                0

                  ひな祭りだとか、梅がキレイだとか、時候ネタをすっかり無視して
                  生命の条件シリーズを続けます(笑)。途中になってたんで。

                  ふだん、地球でのほほんと過ごしていると、みんなは
                  太陽系の他の惑星のことなんか考えないかもしれない。
                  「自分とは関係ないや」とか思って。
                  だけど、ほんとにそうだろうか。

                  木星というのは、地球にとって特にかけがえのない星だ。木星の
                  おかげで今の地球があると言っても過言じゃないのだ。

                  1994年、シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に衝突したのを
                  憶えておいでだろうか?
                  ああいうことが起こるのはなぜかというと、木星の重力が強い
                  から。本来なら太陽に向かうはずだった小天体が、木星の重力に
                  捕らえられてしまう。こういうことは、原始の太陽系ではより頻繁に
                  起こっていた。出来たての太陽系には、惑星になりきれなかった
                  星屑が大量に存在し、いろんな天体に衝突しまくっていた。
                  もちろん、地球にも隕石が大量に降り注いだと考えられる。

                  そして時間が経っても、何千万年かに一度の割合で巨大隕石は
                  地球に落ちている。6500万年前の恐竜絶滅が、隕石の衝突によって
                  引き起こされたというのはあまりにも有名な説だ。
                  つまり、隕石衝突は地球の生命圏を激変させる。あまり頻繁に
                  起こると、生命の進化が妨げられて高等な生物には進化できなく
                  なってしまう。

                  ところが木星は、その強い重力で数多くの天体を呑み込んできた。
                  つまり、地球に向かう隕石の数を減らしてくれた。いささか詩的な
                  表現をさせてもらうなら、自分の身を盾にして地球を守ってきた
                  のである! おかげで生物の大量絶滅の回数は減った。だからこそ、
                  生命は今日、人間にまで辿り着けた…。

                  まだまだ語り尽くせない。木星の話は次回に続く〜
                  2008.02.03 Sunday

                  生命の条件、その3。(ジオスペース)

                  0

                    今回は一日早い更新です。
                    というのも、あと数時間で旅に出るので……ちょっと北の方へ。

                    さて今回は地磁気について。

                    太陽は、熱と光を注いでくれる有り難い存在だけど、同時に有害な放射線もがんがん送ってくる。まともに浴びれば生物のDNAは破壊されてしまう。ところが。

                    地球は巨大な磁石ときたもんだ。
                    磁気圏が地球を包み込んでいる。それが放射線を跳ね返してくれるのだ。
                    これを当たり前のことと思ってはいけないのですよ。たとえば、月には磁気圏が存在しない。火星にも、かつてはあったらしいが、今はない。ところが地球の内部は、マントル対流などによってダイナモのような状態で、その効果で永久電磁石みたいになっている!

                    ちなみに、百万年に一回ぐらいの割合で磁極が逆転する。N極とS極が反転してしまうのだ。その時期には磁気が弱まって放射線が降り注ぎ、生物に影響を与えるのではないかという説もある。詳しくは、上の写真をクリックしていただけるとよく分かるページに飛べます。

                    前回の地軸の傾き、今回の磁気圏が生物にとって非常に有り難いことはお分かりいただけたと思う。次回は、太陽系の他の天体の影響について触れるけど……
                    その前に旅行記がはさまるかな。
                    2008.01.28 Monday

                    生命の条件、その2。(黄金の23.4)

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                      さて、地軸である。

                      地球の自転軸は、公転面に対して23.4度傾いている。この23.4度が絶妙なのである。
                      おかげで現在のように、いい具合に四季の移り変わりが生み出されているからだ。
                      (どうして季節の変化が起こるかご存じないか方は、こちらをどうぞ。)

                      よくぞ! この角度に地球がセットされたものだ。もうちょっとずれていたらどんなことに
                      なっていたか。現在のような大気や海流の循環が、ほとんど起こらないか、逆に異常に
                      激しくなっていた。どちらも生命の進化の妨げになっていただろう。

                      太陽系の創世期に、地球に巨大な物体が衝突して月が生み出された(ジャイアント・
                      インパクト説)とされているけど、地軸が傾いたのはその時の衝突が原因らしい。そこで
                      傾斜角はほぼ確定した。まさに「神の一撃」のようなことが起こったわけである。そして、
                      そのとき生まれた月が地球の周りを回っているおかげで、地軸が安定して角度が変わら
                      ない。なんだかできすぎた話で、「だれが書いたんだこのシナリオ?」と突っ込みたく
                      なるほどだ。

                      23.4。この黄金の角度がすべての生命を生かしている。たとえば天王星は97.9度、
                      ほとんど横倒しである。金星に至っては、ほぼ180度! 金星は「さかさま」に回っている
                      のだ。だから西から日が昇る。お隣さんの惑星がこんなメチャクチャなことになっている
                      のですよ。なのにこっちは23.4。どうもありがとう。

                      だけど生命の条件は、地軸の角度だけによるものじゃない。
                      もっととんでもない幸運が重ならないと、生命は俺たち「人間」までたどりつけなかったのだ。

                      次回は地磁気について取り上げます。
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