2017.08.17 Thursday

帰省記1・いとしき人たち(含 横綱)

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    8/11〜14、岩手にいました。
    今年の東日本からは夏が奪われましたね。
    近年は酷暑続きでしたから、こんな年があってもいいのかもしれない。
    でもやはり、陽射しがないのは淋しいです。
    内陸を回ってから、8/13 に生まれ故郷の釜石に入りました。
    去年、私を案内してくださった建築家Mさんではなく、市広報のMさんに
    ご案内をお願いし、釜石の現状を詳しくご教示いただきました。
    Mさんは2人とも、「尾崎100年学舎」http://osaki.schoolbus.jp/
    のメンバーでもあります。釜石の尾崎半島のトレッキングガイドをしながら
    地域の素晴らしさを外部に伝え、振興にもつなげてゆくという活動をする団体です。

    市広報Mさんは、京都出身であるにもかかわらず釜石のために働き続けて
    くださっています。三重出身の建築家Mさんもそうですが、ふだん釜石に
    いられない釜石人である私にとっては「恩人」以外の何者でもないのです。
    ところが、今年5月。ここに 林野火災 が発生しました。周辺住民にも
    避難指示が出され、一週間延焼し続けるというかつてない惨禍となり、
    焼失面積は400ヘクタール以上。
    (詳しい記事はこちら http://www.news24.jp/articles/2017/05/15/07361568.html
    Mさんは私を、この火災現場に連れて行ってくださいました。
    ある峰を境に、風景が一変。

    立ち並ぶ樹木は全て黒くなり、葉も焼け異様な空間が広がっていました。
    6年前の震災に続いてこの災厄。故郷は深く傷ついています。

    Mさんは続いて、私の生まれ育った町、鵜住居まで連れてきてくださいました。
    ようやく、新生・鵜住居 の輪郭がうっすら見えてきた気がします。
    もちろんまだまだこれから。再来年のラグビーワールドカップのスタジアム
    基礎しかできあがっていませんし、
    復興住宅もまだ数が少ない。
    それでも、高台に母校が再建され、子供たちが戻ってきたことは大きい!

    これほど美しくて大きくて立派なものができたことは誇りです。
    鵜住居小学校・釜石東中学校の校章。
    震災直後から、学校OBによって掲げられていた垂れ幕もしっかり引き継がれている。
    翌日には、なんとこの新母校に横綱が訪れました。

    稀勢の里 日馬富士。復興を願う土俵入りです。
    体育館には約1000もの人が集まり、熱い声援を送りました。
    https://mainichi.jp/articles/20170815/k00/00m/050/074000c
    負傷が癒えていない稀勢の里関は、以前から個人的にも三陸地方に足を運ぶ
    など支援活動を行ってくださっているそうで、

    「以前に比べれば回復しているが、見えないところで苦しんでいる人もいる」
    とおっしゃったそうです。寄り添ってくださる気持ちがとても嬉しい。
    ずっと降っていた雨が、横綱が釜石に滞在している間だけ止みました。
    本当の話です。次の巡業地に向かうバスに乗って去った後、
    また雨が降り出しました。

    この夏の帰省で、事前には全く予期しなかったことが二つあります。
    ・病院に2人の人をお見舞いすること。
    次は、病院の外で楽しく会う約束を、2人共にしました。
    ・2日連続で歌うこと。
    北上では親族と、釜石では劇団もしょこむの皆さんや同級生などと。
    音楽の力は一気に人をまとめる。歌う人のふだん見られない顔を見せてくれる。
    本当に幸せな時間を過ごせました。

    いつもお世話になっている2人のMさんは、
    劇団もしょこむ https://www.facebook.com/moshokom/
    のメンバーでもあります。
    ただし今回はメンバーの全員に会えたわけではありません。
    次の帰省では、会えなかった人たちにも会える。
    そう信じて故郷を離れました。
    2017.08.17 Thursday

    帰省記2・岩手の書店さん

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      帰省するたびに、岩手の書店さんを訪ねます。
      いつも本当にお世話になっているからです。

      さわや書店さんは、イオンタウン釜石店盛岡フェザン店
      釜石店の沢村著作の重点展開には感激しましたし、
      盛岡では、今年6月に出た「ミッドナイト・サン」の帯に素晴らしい
      推薦のコメントをくださった栗澤順一さんに再会できました。
      さわや書店さん自体が、昨年「文庫X」ブームを巻き起こしたことで
      (詳しくはこのサイトなど https://withnews.jp/article/f0161011001qq000000000000000W00o10101qq000014130A
      日本で最も旬で、発信力のある書店さんとして注目されています。
      ブームの仕掛け人である長江さんが「書店員X」という本まで発売しています。
      http://www.chuko.co.jp/laclef/2017/07/150589.html
      常識に囚われずに新しい物事を起こすためのヒントをくれる本です。
      栗澤さんは、今回のムーブメントについて深いところを教えてくださり
      とても興味深かったです。お互いにこれからやっていく新しい仕事の
      発憤材料ともなりました。

      それにしても、今回特筆すべきは、桑畑書店さんが再建されたことです。
      私が高校時代によく訪れていた釜石の書店さん。津波ですべてを流された後
      仮設商店街に移り、古くからの顧客に本を配達するなどの活動を続けてきたそうです。
      そして先月、ついに大通りに再出店!
      私もこのたびお店を訪ね、お祝いを述べることができました。
      微力ながら色紙などを書かせていただきました。お店に飾っていただいているので、
      足を運ばれる方はよかったらご覧ください。
      苦難に負けず立ち上がる人たちに出会うと、こちらも背筋に気合いを注入されます。
      私もまた自分の場に戻り、困難に立ち向かっていこうと思います。
      2016.08.13 Saturday

      故郷の夏 その1(北上・釜石)

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        岩手に帰省しました。

         

        まず、今回は…

        北上の花火大会を初めてしっかり見られました。

        その規模の大きさ! それ以上に驚いたのは、北上川の河畔に集まった若者の多さです。

        北上という街は活気に満ちていました。

         

        県内を移動中、必ず立ち寄るのが、いつもお世話になっているさわや書店さん

        釜石のイオンタウン店でも、盛岡のフェザン店でも、沢村の文庫のシリーズはもちろん

        『ノヴェリストの季節』を大プッシュしていただき、本当に有り難く思いました。

         

         

        ある夜は、釜石に来るたびにお世話になっている建築家Mさんが音頭を取ってくれて、

        宴が開かれました。釜石市街の中心地にある 大町ほほえむスクエア にて。

        私の同級生たちも仲間に入れてもらいました。

         

        町のために頑張っている人々…

        市役所の方々、釜援隊の方々、劇団もしょこむの団員。

        釜石生まれの人、岩手生まれの人、別の地方から来た人。

        様々な職業、様々な立場の人たちと話せました。

        楽しい夜をありがとうございました!

         

         

        そして生まれ育った町・鵜住居へ。

         

         

        2016.08.13 Saturday

        故郷の夏 その2(鵜住居・橋野・大槌・吉里吉里・浪板海岸)

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          一年ぶりに故郷の町に戻りました。

          建築家Mさんにわがままを言い、彼のマイカーに乗せて連れてきていただきました。

           

          復活と言うより新生。日々、町が造られています。

          町が町として機能し始めるまで見届けていきたいものだと思っています。

           

          今回いちばん驚いたのは、新しい鵜住居小学校・釜石東中学校 が完成しつつあること。


          波の届かぬ高台に、偉容が築かれています。

           

          町を流れる鵜住居川の水門は強化されている様子で、

           

          根浜の岸は綺麗に整えられていました。

          (2年前の姿とは打って変わっています http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177739

          外堀は埋まりつつある印象ですが、人が暮らすための住宅建設はこれからが本番。
          安全と両立させるための模索が続いているのでしょう。

           

          ラグビーワールドカップのスタジアム建設予定地は
          土台こそ完成しているように見えるものの、施設自体はまだ手つかず。
          少し心配ではあります。

           


          鵜住居から、内陸方面への隣町である橋野町の一般社団法人
          三陸駒舎 http://kamakoma.org/ にも立ち寄りました。


          ここは、再生された古民家に人と馬が住んでいます。

          築90年の南部まがり家の風雅。馬たちに触れられることは、近くに住む人たちや

          子供達の心のケアに役立つだけでなく、私の心も癒やしました。

           

          (この辺りで唯一の食堂、ラーメンがとても美味しかった!)

           

           

          Mさんは車を更に北上させ、沿岸の他の町々にも連れて行ってくれました。
          釜石のみならず、大槌や吉里吉里でも新しい建築物を手がけられているMさんは
          各町の復興の速さや様子の違いについて教えてくれました。

           

          大槌の町役場跡はまだ残されており、時計も津波の時刻で止まったまま。

           

           

          浪板海岸は、私にとっても思い出深い場所。

          第一作「雨の鎮魂歌(レクイエム)」を読んでくださっているMさんは、

          私をここに連れ戻すことに意味を感じてくださっているようでした。ただ感謝。

           

           

          今回も、故郷の皆さんからたくさんの活力をいただいて戻ってきました。

          みなさんも素晴らしいお盆休みを過ごされますように!

           

           

           

           

           

           

           

           

          2016.03.13 Sunday

          釜石の劇団〈もしょこむ〉、新宿を征服す!!

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            北からの、なんと幸せな襲来。

            昨日、西新宿の合間のここで、それは起こりました。
             

            故郷・釜石でいつもお世話になっている人たちが
            昨年、劇団を結成して活動を始めたことは耳に届いていましたが、正直
            最初は「なんで?」と思いました 笑。みなさん普通の勤め人なのに。


            上演内容についてなんとなく知って衝撃を感じるも、活動は岩手県内に
            限られていたのでこの目で見ない限り、実感はできないでいました。
            でも昨日、ついに目撃!
            よかった。凄かった。


            「劇団もしょこむ」というなんも可愛らしい響き。
            http://moshokom.wix.com/moshokom
            https://www.facebook.com/moshokom/?fref=nf
            この小さな団体の5回目の公演が、まさか東京公演になろうとは、
            団員のだれ一人として予想もしていなかったそうです。
             

            でも、彼らの活動は、求められるだけの価値を持っていた。
            響く人には、響くのでしょう。東北が受けた傷の深さを、
            いまも自分の胸で感じている人には。
             

            「平行螺旋 −へいこうスパイラル−というこの演劇作品は、
            東日本大震災のあと、仮設住宅で暮らす姉妹の生活を描いた二人芝居です。
            もちろん、時には胸を切り裂き、目を背けたくなる悲しみと苦しみが描かれる。
            でもその分、目の前に姉妹の笑顔が弾けた時には幸福を感じる。
            よくもこれほど、傷の深部に根ざした演し物を演じると決め、
            やり続けてきたものです!

            (チラシ画像は第3回の遠野公演時のもの)


            しかも彼らは初め、仮設住宅を舞台にしたこの演し物を、
            釜石の平田地区の仮設住宅で上演したのです! 
            仮設暮らしをしている当事者の皆さんの前で!
            なんという勇気。彼らには当然、怖さもあったそうです。
            でも、返ってきたのは感謝と声援だった。
            そして評判は広がり、岩手各地の公演につながり、ついに昨日、東京上陸…
            こんないい話、最近聞いたことありますか?!!
             

            (上演後の、もしょこむ女優陣とスタッフ)


            きのう私は図々しくも打ち上げにまでお邪魔させていただき、
            隅に紛れ込ませていただきとても楽しい時間を過ごしました。
            生き返りました。
             

            もしょこむのメンバーは3.11を釜石で過ごし、公演本番の前の晩に
            一台のハイエースに団員と機材を詰め込んで、夜通し東京まで走りました。
            ほとんど寝ずに公演をこなし、そして今日、また車を運転して帰って行きました。
            皆さん今頃、しっかり休めているかなあ…
            明日からは全員が、本業に戻るのです。


            お疲れさまでした! あなた方は、素晴らしいことをしました。
            また会いたいです。




            なお、この日のイベントの詳細はこちら。
            http://moshokom.wix.com/moshokom#!blank/n8jw3
            https://readyfor.jp/projects/a_play_for_the_children/announcements/36055
            「3.11を忘れない」〜あれから5年、被災地の今とこれから〜
             主催:東日本大震災子ども舞台芸術支援対策室
            1 講演「福島の今、現状は」
            2 リーディング「海から来た子」
            3 シンポジウム「こどものいのちとこころの話」
            4 「平行螺旋 −へいこうスパイラル−」


            もしょこむの公演はこのイベントのトリとして行われました。
            その前に行われた三つのイベント、私は3のシンポジウムから
            聴衆として参加。1の福島の現状についても詳しく知りたかったし、
            2のリーディング公演の原作は、拙作も収録させていただいている
            『あの日から―東日本大震災鎮魂岩手県出身作家短編集』からの一作、
            柏葉幸子さんの「海から来た子」でした。柏葉さんには昨年、初めて
            お目にかかれたというのに…臨場できず残念。
            3のシンポジウムは、二人のパネリストのお話が本当に興味深く、
            考えさせられました。気仙沼で子供たちのための遊び場を作る活動を
            されている神林俊一さん、そして、最近話題の〈こども食堂〉を
            起ち上げられた豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長・
            栗林知絵子さん
            お二人は、被災地の子供たち。そして貧困に直面する子供たち。
            もっともつらい境遇にある存在のために日々活動しています。
            本当に素晴らしいことです。



             


             

            2016.02.21 Sunday

            3.11 に関わる本たち

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              まもなく東日本大震災から五年を経過します。
               

              震災にまつわる印象深い、素晴らしい本は数多くあります。
              今回は、中でも私や、故郷・釜石市鵜住居町に関わりの深い本を
              紹介させてください。
               


              『三陸物語』(毎日新聞社)
              http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%89%E9%99%B8%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E4%BF%A1%E4%B9%9F/dp/462032082X/ref=pd_bxgy_14_img_2?ie=UTF8&refRID=1HJGT5NVJ5HF8F6KCPP5
              『生と死の記録 ―続・三陸物語―』(毎日新聞社)
              http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E3%81%A8%E6%AD%BB%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2-%E2%80%95%E7%B6%9A%E3%83%BB%E4%B8%89%E9%99%B8%E7%89%A9%E8%AA%9E%E2%80%95-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E4%BF%A1%E4%B9%9F/dp/4620321443/ref=pd_rhf_dp_s_cp_3?ie=UTF8&dpID=51q8JcWoi-L&dpSrc=sims&preST=_SL500_SR88%2C135_&refRID=1XZTST0AWJPJE7881F4E

              萩尾 信也 著


              著者の萩尾さんは、小学校3年生から高校2年生までを釜石で過ごしています。
              そして、私の中学時代の恩師であるN先生の教え子でもいらっしゃいます。
              N先生が間を取り持ってくださり、萩尾さんはわざわざこの2冊を私に
              お届けくださったのです。
              毎日新聞社会部の記者である萩尾さんは、震災の翌日から現地に入って
              被災者の方々に接し続けました。毎日新聞にルポを連載し続け、
              丸一年分がこの2冊に詰まっています。本当に頭が下がるお仕事です。
              これによって2012年、日本記者クラブ賞を受賞されています。
               


              『釜石の夢 被災地でワールドカップを』 (講談社文庫)
              大友 信彦 著
              http://www.amazon.co.jp/%E9%87%9C%E7%9F%B3%E3%81%AE%E5%A4%A2-%E8%A2%AB%E7%81%BD%E5%9C%B0%E3%81%A7%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%92-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A4%A7%E5%8F%8B-%E4%BF%A1%E5%BD%A6/dp/4062931664/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1455952571&sr=1-1&keywords=%E9%87%9C%E7%9F%B3%E3%81%AE%E5%A4%A2

              釜石は、かつて新日鐵釜石が7連覇を達成したラグビーの町です。
              そして2019年、釜石でもワールドカップの試合が行われることが決まりました。
              私の通っていた鵜住居小学校・釜石東中学校跡地にスタジアムが建設中です!
              しかし招致は簡単ではありませんでした。この本では、震災後の苦難の中で
              招致に辿り着くまでの関係者の努力が、親しみ溢れる筆致で描かれています。
              著者の大友信彦さんは被災地の気仙沼出身であり、ラグビーライターであると同時に、
              ご自身も「スクラム釜石」のメンバーとして誘致の大きな力となってくださいました。
              さわや書店さんの『さわベス2016』でも文庫編第三位に選ばれています。
               


              『報道写真集 軌跡―大津波からの5年 2011.3.11東日本大震災 岩手の記録〈3〉』
              (岩手日報社)
              http://www.iwate-np.co.jp/syakoku/book/kiseki/kiseki.htm
              http://www.amazon.co.jp/%E8%BB%8C%E8%B7%A1%E2%80%95%E5%A4%A7%E6%B4%A5%E6%B3%A2%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE5%E5%B9%B4/dp/4872014162

              『あの日から』への拙作収録に際してもお世話になった岩手日報社から
              届けていただいたばかりの、大判の写真集です。
              たくさんの鮮明な写真の力によって、被災地の5年間が活写されています。
              写真には短いキャプションがついているのみ。ルポのページもありますが、
              大部分はビジュアルです。そこには笑顔も、確かに見つけることができます。

               


              『語ることにした : 東日本大震災ふれられていない事実と真実を』
              木村正明 著

               最後に、人づてで私の元に届いた自費出版の本を紹介させていただきます。
              (『岩手日報WebNews』でも詳しく紹介されています。
              http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/news.cgi?sh=20150519_3


              私の母校・鵜住居小学校では、生徒のほぼ全員が自主的に避難して助かり、
              「釜石の奇跡」と表現され注目されました。
              しかし、小学校の事務職員の女性が一人、学校に残り、津波で行方不明になりました。
              この本の著者の木村さんは、職員女性の夫です。

              木村さんは、妻がなぜ一人だけ学校に残ることになったのか、
              真相を知るために学校や教育委員会などと話し合いを重ね、
              その内容をこの本にまとめたのです。
              木村さんの無念と、学校の備えは本当に適切だったかという問いが響き、
              「釜石の奇跡」という表現の根本を問い直す生々しい内容です。
              実際、木村さんの活動により表現が改められ、当地では
              「釜石の出来事」と言い換えられるようになっています。
               

              一部の公民館や図書館、そして国会図書館などで
              この本を手にすることができます。
               


              以上、ご興味が湧きましたらお手にとっていただければ嬉しく思います。


              幾つもの本を携え、失われた故郷を胸に留め
              私も自らの道を歩んでいきます。



              沢村 鐵




               

              2015.09.11 Friday

              keep praying (和紙キャンドルガーデン -TOHOKU 2015-)

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                和紙キャンドルガーデン -TOHOKU 2015-
                http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/2015/9485.html
                というイベントが本日から13日まで、六本木ミッドタウンで行われています。
                (主催してくれた学生さんたちのサイトはこちらhttp://www.nippon-daisuki.jp/)


                まだ明るいうちに行くとこんな感じですが、

                日が暮れてくると良い感じに。




                東北の各町の住人のみなさんの思いが綴られたキャンドルが並ぶ。











                上からも見られます。こんなに美しい。





                素晴らしい催しを毎年続けてくれている学生さんたちに、ありがとう。


                お近くにご用時の方はぜひ。
                週末、ご予定に迷っている方もぜひお越しください。




                東北が、大雨の中でも大過ありませんように。
                相互理解を諦め、対話を放棄し、武器で相手を威嚇することでは
                決して敬意を抱かれることはなく、むしろ敵意と軽蔑を呼び寄せることに
                皆気づきますように。


                 
                2015.08.14 Friday

                岩手の夏休み(8/9〜13)

                0

                  8/9

                  東北新幹線で新花巻まで行き、釜石線の各駅を経巡って故郷の市に向かいました。



                  釜石に到着。二つの祝い事が駅を飾っています。



                  そして花火大会へ!

                  現地在住の建築家Mさん(この方のこの夜についてのブログはこちら http://miac3.exblog.jp/22016728/)、
                  釜援隊のTさんなどに連れて行ってもらいました。

                  釜石港には雲が垂れ込めており、大玉の花火はかなりの部分が雲に隠れます。
                  これがまたレアな情景を作り出して良かった。




                  背景の雲が花火の色に染まることも。

                  花火に向かう途中で、去年いろんなことでお世話になった人たちに
                  次々お会いできるのも嬉しかったのです。チーム023や
                  爐だって みんなの家瓩里澆覆気鵝△話しできて良かったです。
                   

                  その後、イオンタウンの中にオープンした爛レヨン瓩箸いΔ店で
                  みんなで弾けられました。市広報のMさん、仲間に入れていただき
                  ありがとうございました!



                  8/10
                  同級生の車に乗せてもらって、生まれ育った町、鵜住居へ。
                  いま町はどんな変化を迎えているのか。

                  2019年のラグビーワールドカップのスタジアムが母校跡に建設されることが決まりました。

                  予定地は嵩上げを続けています。

                  相変わらず、人が戻ってこられるような状況ではありません。それでも
                  こうして、安全な町作りとスポーツ施設の完成を目指している。
                   

                  これからも日に日に景色は変わってゆくでしょう。
                  いまある問題を見据えれば、決して手放しで夢は見られない。
                  それでも、希望を持ちたいと思います。
                  よみがえれ鵜住居。
                   

                  内陸の方に移転している母校と、後輩たちです。


                  いま生活は大変だろうけど、のびのび育ってくれ…
                   

                  鵜住居の海は、ほぼ全域が工事の真っ最中。


                  未来のため、しっかり砂浜を残すためのようです。
                   

                  いまは、長い海岸線の一番端だけに人が入れて、砂を踏むことができる。

                  波打ち際に佇むと、遠い海の記憶が湧き出てくる。
                   

                  そして、新たに世界遺産に登録された 橋野高炉跡 もここから近いのです。
                  小学生以来、30年以上振りに足を伸ばしてみました!





                  ちょっと奥地だけど世界遺産!
                  ちょっと質素だけど世界遺産!
                  世界遺産世界遺産!
                  よかったらみなさんもいつかおいでください。
                  ラグビーワールドカップにも。

                   

                  8/11
                  親戚に連れられてきたこの美術館。

                  萬鉄五郎。
                  こんな偉大な、地元出身の画家がいると、恥ずかしながら初めて知りました。
                  http://www.kanko-hanamaki.ne.jp/history/ijin/yorozu/yorozu-museum/



                  8/12
                  北上の樺山遺跡で縄文の息吹に触れ、


                  二子城跡の高台から北上の町を一望。

                   


                  8/13
                  帰京する前に盛岡へ。

                  さわや書店さん https://twitter.com/SAWAYA_fezan のほぼ全店
                  (盛岡・本店、フェザン店、仙北店、松園店、上盛岡店 滝沢市・巣子店、雫石町・雫石店、
                  そしてもちろん釜石市・釜石店、イオンタウン釜石店)

                  に向けて、色紙を書かせていただきました。岩手仕様の内容で。
                  いつもありがとうございます! 
                  さわや書店さんに足を伸ばしていただければ、私の色紙がお待ちしております 笑


                  そして、盛岡在住の脚本家・編集者の道又力さん
                  http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%E9%81%93%E5%8F%88%E5%8A%9B
                  に岩山展望台まで連れて行っていただく機会にも恵まれました。
                  県都を一望。

                  道又さんにお声掛けいただいて実現した新しい仕事については、
                  また近いうちにここでお知らせいたします。


                  夏の岩手は素晴らしい。
                  故郷の皆さんのおかけで心身を入れ替えられました。



                   

                  2015.03.02 Monday

                  応援。

                  0


                    第4回釜石応援サミットというものに参加してきました。
                    https://www.facebook.com/furusatokamaishi





                    銀座の ChairS という場所に集まったたくさんの参加者が
                    釜石の現状と未来を見据えていました。講演をなさったのはこのお三方。


                    ・釜石新聞社 川向修一氏 (復興釜石新聞のあゆみと地元メディアから見た復興)
                    ・釜石市教育委員会 生涯学習文化課 森一欽氏(釜石と鉄、橋野高炉、そして世界遺産登録へ)
                    ・釜石市役所スポーツ推進課 増田久士氏(ラグビーW杯会場誘致、釜石とラグビーについて)


                    私は鵜住居での中学時代、釜石新聞社の前身である東海新聞を配達していたことも
                    あって、故郷の人たちを元気づける地元紙が末永く続くことを願っています。
                    橋野高炉が世界遺産に登録されるかどうかも気にかかるところですが、
                    特に関心が大きいのは、私が通っていた母校(鵜住居小・釜石東中)の跡地に
                    建てられる予定のスタジアムのことです。
                    2019年のラグビーワールドカップの試合が釜石で行われるかどうかは
                    なんと今夜、アイルランドでの理事会の発表で判明します…!


                    開催されて欲しい反面、ワールドカップ後のスタジアムの維持費が町を
                    圧迫しないかどうか懸念していましたが、増田さんのお話を聞き
                    後々のこともよく考えられていることが分かって少し安心しました。
                    もし母校の跡地で世界的な試合が行われるとしたら、ぜひ見に行きたい
                    ものだと思っています。


                    美味しい釜石の銘菓・銘酒もたくさんありました。
                     (浜千鳥、塩辛、鮭の氷頭、釜石ラスク、プラリネロール、こびりだんご、
                    鉄鉱石シュケット、釜だんご味の釜石ラガークッキー他)



                    会場でいただきましたが、明星からこんなカップ麺も発売されました!
                    嬉しいものです。



                    そして、会場に来られていた坂井さん・高池さんと合流しました。
                    以前ここでご紹介した「いろりを囲む釜石ファンの集い」
                    http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177742
                    の主催のお二人です。むろんこのお二人は、何度も紹介している
                    「足りない活字のための言葉展」
                    https://www.facebook.com/kamaishiletterpress
                    の実現に尽力されました。サミット終了後に、まだゆっくりお話を聞けて
                    いなかった高池さんにインタビューする時間をいただき、展覧会実現のための
                    苦労や喜びについてうかがうことができました。


                    昨年から続けているインタビューも、ついに終わりが見えてきました。


                    痛み止めを求めて様々な人生をそれぞれが生きている。
                    私も堪えながら書き続けます。




                    最近は真面目なブログが多いので、次回は久々に
                    ライヴレポートなどできるかもしれません。できるといいなあ。
                     
                    2015.02.04 Wednesday

                    仙台にて

                    0


                      1月31日、私は仙台にいました。
                      「岩手県立釜石高校同窓会宮城支部」の総会にお招きいただいたからです。



                      母校の同窓生が、宮城県にこれほど居るとは。
                      そしてひとたび集まれば、これほどの規模となり熱い盛り上がりを
                      見せるとは、まったく知りませんでした…
                      (この日集まられたのは主に先輩方ですが、来られなかった方々、
                      後輩も含めれば相当の数が仙台、宮城県にいるそうです。)


                      講演、という形でお呼びいただいたものの、私の話などとても「講演」
                      などと呼べるものではなく、私の生い立ち、釜石時代の思い出など
                      お話しした後は、この同窓会の凄さへの驚き、感謝を申し述べるので
                      せいいっぱいでした。


                      同窓会の類には一度も出たことのなかった不肖の後輩である私を
                      温かくお迎えいただき、激励してくださった大先輩のお歴々。
                      本当に有難うございました!
                       


                      ・数少ない後輩の女性お二人と、栗澤さん


                      わざわざ盛岡から駆けつけてくださった さわや書店の栗澤順一さん にも
                      特別な感謝を捧げます。
                      なんと、栗澤さん自身が同窓生です。そして、私の著書をこの会場で
                      販売してくださいました。少なくない数をご用意いただいたにも
                      かかわらず、完売となりました…
                      買っていただいた同窓生の皆様、ありがとうございます。


                      ・偉大なる先輩のお一人、ミュージシャンの あんべ光俊さん のコンサートも行われました。


                      夜遅くまで楽しく過ごさせていただいた後、ホテル泊。
                      翌朝、テレビを点けるとつらいニュースが映し出されていました。



                      同窓会の報告をするための今回のブログで、
                      こうした話題に触れるのは収まりが悪い気もしますが…
                      いまだからこそ言うべきこともあります。
                       

                      世界を歪ませているものは何か?
                      我々はどう向き合えばいいのか。何をすればいいのか。


                      読者の方ならよくご存じの通り、沢村が追い続けているテーマの一つです。


                      他国で起きている悲惨を、他人事だと思っている限り
                      いずれ必ず自分にも手ひどい形で降りかかってくる。


                      どうすれば、誰かが誰かを害することがなくなるのか?


                      あまりに大きな問いです。
                      しかし私も挑み続けます。



                      同日、釜石では素晴らしい催しが行われていました。

                      私は現地に行けませんでしたが、以前釜石取材で大変お世話になった
                      建築家・宮崎達也さんのブログに詳しいので、ぜひご覧ください。
                      前編 http://miac3.exblog.jp/21523444/
                      後編 http://miac3.exblog.jp/21525665/



                      互いの傷口を塞ぐために、
                      世界の歪みを放っておかないために、
                      今日も誰かが働き続けています。


                      願わくは自分の仕事も、その一助となれますように。

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