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2009.05.31 Sunday

フットボールは新たな高みに引き上げられた。(CL Final 観戦記 その1)

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    立ち会ってきた。
    この目で見てきた。



    バルサが、フットボールを新たな次元に押し上げた試合を。

    イニエスタの背番号を背負い、バルサのタオルマフラーを掲げて

    スタディオ・オリンピコにいた者にとり、
    バルサの勝利はなによりも喜ばしいもののはずだ。
    だがそんな俺にとって、このファイナルは――
    「歓喜」よりも「衝撃」だった。

    マンUは、最初の10分以外はまるで輝けなかった。
    相手に威圧され、自信を失った少年のようだった。
    この2チームにこれほどの差が?
    王者と王者の闘いのはずなのに?
    試合が進んで行くにつれて、俺は、
    空恐ろしささえ感じていた。

    もちろん、どんな形であってもマンUが先制していたら、
    バルサはもっと苦しんでいただろう。
    だがマンUのように下は向かない。
    いずれボールを支配し、攻め続けて、
    けっきょくは試合をひっくり返していたのではないかと思う。



    「先制点が大きかった」という声をよく聞くが、
    王者にふさわしいチームならば、
    先制されてもあわてることはないはずだ。
    だが、マンUはあわてた。
    「バルサの選手からボールを取る」ということの、あまりの難しさ。
    それは、かつてマンUの選手たちが経験したことのないレベルのものだった。
    「やっぱり相手はあまりにも優れている」
    「我々は相手より劣っている」
    と感じてしまったのだ。
    すごい選手たちだからこそ、それを痛感せずにいられなかった。

    もしかするとサー・アレックスは、試合の間に、
    一瞬でもこう考えてしまいはしなかっただろうか。
    「私は23年間、このチームでいったいなにをしてきたんだ?
     私のやって来たことは間違っていたのか?」

    逆に、開始10分で先制していなくても、
    バルサはいずれ自分たちのペースにしていただろう。
    彼らには、自分たちへの絶対的な信頼がある。
    はじめは相手チームの勢いに押されたとしても、
    やがては必ず手綱を取って、ほぼ最後まで放さない。
    今季、そういう試合を何度も見ている。

    自分たちの技術と実力に対する絶対的な自信。
    メッシのコメントからも、それは知れる。

    「誰一人として、試合前にプレッシャーを感じていた選手はいなかったんだ。
    なぜなら、今シーズンのバルサの戦い方をすれば、
    勝てないチームはないとみんなが考えていたからだ。
    確かに、相手はマンチェスターという世界最高のチームだったけど、
    僕らにはいい意味での確信と自信があったんだ。」

    (メッシのブログより)

    最高にして最強――

    バルサはすでに、到達していたのだ。
    他のどのチームもない特別なレベルに。

    バルサはたまたまこのスタイルを手に入れたのではない。
    このレベルに到達すべく、一丸となってきた。何十年も前から。
    手塩をかけて育て上げてきた花が開き、果実を取り入れるときが、
    いま、ついにやってきた。



    スポーツの価値を知る者が、
    この瞬間の尊さに気づかないということは考えづらい。
    我々は幸せだ。
    目を見張り、味わい、感激すべきなのだと思う。
    生きている間にこういう瞬間が来たのだから。

    フットボールという競技が、
    いままでより一段上のレベルに登ってしまったのだ。
    最高の味を知ってしまったら、
    どうやって味気ないレベルに戻れるだろう?

    限界は破られた。
    その向こうに新たな地平が見える。
    広がっているのは無限と永遠だ。



    ぜんぜん書き切れていないので、旅行記も含めて、
    これから少しずつアップしていきます。
    もしよかったらおつきあい下さい。
    コメント
    おかえりなさい!
    絶叫している姿が見えましたよ、私には。
    続きも楽しみにしています。
    • まこりん
    • 2009.06.01 Monday 13:36
    きっと、言いようもない感情に突き動かされながら、歴史の証人におなりであったのだろう、と想像していましたよ。

    うらやましい(笑)

    今度お会いするとき、録画したので、DVDお持ちします。
    • MB Da Kidd
    • 2009.06.01 Monday 20:41
    > まこりんさん
    たしかに絶叫いたしました(笑)

    > MB Da Kiddさん
    行かないと、一生後悔するところでした。
    本当に行ってよかったです。
    録画! お気づかい恐縮です。
    でも、実は手配してあります。お気持ちだけ
    受け取っておきますね。ありがとうございます。
    • 沢村鐵
    • 2009.06.02 Tuesday 22:57
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