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2009.06.05 Friday

この夜にまつわる言葉たち。(CL Final 観戦記・資料編)

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    (――これまでで最高のバルサだと言えますか、と問われて)
    「言えるね。いまほどサッカーが楽しいと思ったことはない。2006年、リーガとCLの2冠を達成したときも、今季ほどじゃなかった。今後何年経っても、ファンはこのチームのメンバーを諳んじることができるんじゃないかな。いまのバルサ以上のサッカーをするのは難しいからね。僕らは実力で歴史に名を刻んだ。でも、これで満足し、立ち止まるのはマヌケがすることだ」
    (――イニエスタが中盤のパートナーだということを「恵まれている」と感じますか、と問われて)
    「全くその通りだね。アンドレスはスペインで最高の選手。世界でも、ほとんどナンバーワンだ。あいつの上に立てるのはメッシだけじゃないかな。アンドレスは穴のない選手の典型だけれど、一番の驚きは本当に難しいことをさりげなくやってしまうこと。人間的にも素晴らしい。地に足を着け、サッカーに情熱を傾けている。バルサでもスペイン代表でも、あいつと一緒にやれる僕は恵まれてるよ」
    チャビ  Number PLUS 〈FCバルセロナ 三冠への軌跡〉

    (――バロンドールを争うのは、メッシとマンUのロナウドではなく、メッシとあなたであるべきだという声もあります、と問われて)
    「いやいやいやいや(苦笑)、僕は文句なしでレオ(メッシの愛称)がふさわしいと思うよ。ただ、自分でも今季はこれまで以上に決定的な仕事を多くできたと思う。でも、自分がバロンドールにふさわしいなんて、一度たりとも思ったことはないよ」
    「決勝の3日前になってようやく出場にゴーサインが出たんだ。(中略)痛めていた筋肉も、試合終了直前までもってくれた。(中略)次の試合はちょっと無理だなと思ったのは、決勝翌日だったよ(笑)」

    イニエスタ  Number PLUS 〈FCバルセロナ 三冠への軌跡〉


    去る5月27日の夜遅くにオリンピコから引き上げる際には、そそくさと戦地から退散する兵士のような気分だった。(中略)とにかく、一刻も早く敗戦地獄から逃れたかったのだ。
     CL決勝でのイングランド勢の敗北は今回が初めてではない。(中略)しかし、今年の決勝で負った心の傷は、過去のどの戦傷よりも深い。
     マンチェスターUが本来の勇ましい姿に戻る日が来ることは間違いない。勝ち気な老将が、チームがこのまま終わることを許すはずなどないからだ。だが、若きペップ・グアルディオラ率いるバルセロナが、来年の決勝に再び姿を現すことも間違いはなさそうだ。

    ヘンリー・ウィンター
    〈イングランド人として目をつむりたい プレミアが「最強」ではない事実〉
    footbalista 6/17号

    2009年のチャンピオンズリーグ決勝は歴史に刻まれ、(中略)
    私を夢見させた2、3試合と同じ意味で記憶に残るだろう。
    ファーガソンは(中略)
    「問題は(リオネル・)メッシではなく、一晩中ボールをキープできるイニエスタとシャビだった」という分析でプレーの専門家たる知識を強調した。
    (中略)
    セルジ・ブスケツ、メッシ、ティエリ・アンリ、エトオ、さらにはカルラス・プジョル、またはその他が代わる代わる参加するトライアングルの中心にいたこの2人は、ボールを一つの魂に変える。
     彼らが触れたボールは官能的で電光的、狡猾的で友好的、柔軟で儚いものとなった。相手はボールに身を投じるが、ボールはもうそこにはない。相手がボールを見出しても、次の瞬間にはボールを見失う。イニエスタはボールを奪い、そして靴底で、アウトサイドで、天使の道を通り、天国に向かってボールを愛撫する。(中略)
     メッシが超天才なのは確かだが、イニエスタはもう一人の超天才で、(中略)もし私が現時点でバロンドールの投票をしなければならないなら、躊躇なくイニエスタを選ぶだろうが、私は『レキップ』紙の友人、ディデイエ・ブランが提唱した、双子として『シャビニエスタ』にトロフィーを授与するという提案を進んで受け入れよう。

    ジャック・ティベール
    〈ペップは天才たちの守護天使に違いない〉
     サッカーマガジン 6/23号


    (以下は、決勝について語られた言葉ではないが……
     バルサの英雄、ヨハン・クライフの過去の名言をここに。
     いまこそ響くものがあるので。)
    「まずボールをコントロールする、それがすべての基盤だ。もしボールをコントロールできないなら、ボールを追って走る事になる。それは別のスポーツだ」
    「本当に素晴らしいフットボールは、国境を越え、自分の属する国籍までも忘れさせ、人々を熱狂させる。外交官や政治家に出来ないことを、フットボールはやってのけられるんだ」



    「イニエスタは世界一の選手」
    ウェイン・ルーニー

    「チャビとイニエスタはわれわれにまったくボールを触らせてくれなかった」
    リオ・ファーディナンド



    「リードしたバルセロナの完璧なボールキープの前では、どんなチームも“並”に見えてしまう」
    ライアン・ギグス

    「このチームは芸術作品」
    「世界最高のフットボールに惑星全体が降参」

    Marca

    「格の違い」
    Daily Telegraph

    「ユナイテッド、ローマで崩壊」
    Times

    ファーガソンチームはスーパーバルサチームに、すべての意味において無効にされたと総括して良いだろう。あくまでもエレガントであり、素晴らしいスーパーテクニックを持ち、羨ましくなるようなインテリジェンスを持ち、つまるところプレミアリーグには存在しないタイプの選手たちと我々とは違うフィロソフィーで、フットボールを展開するペップバルサチームに完璧に粉砕されたと言える。優れたフィジカルと強烈なキャラクターが最優先されるプレミアリーグフットボールのフィロソフィーが、芸術的と言ってもおおげさではないバルサ選手の展開するフットボールのフィロソフィーに敗北したと総括するならば、我々には今後大いに論議しなければいけないことが残されたといえる。
    Times
    「こちらカピタン」より転載


    彼らがなぜこういうプレーをして、他のチームにはそれができないのかを追求していくべきだ。
    イビチャ・オシム Number 6/18号

    シャビ・エルナンデスとアンドレス・イニエスタは完全に中盤を支配していて、ユナイテッドがスターティング・イレブンにセントラル・ミッドフィルダーを入れ忘れたと錯覚した人がいても不思議ではないくらいだった。実際にユナイテッドでそのポジションを務めたマイケル・キャリック、ライアン・ギグス、アンデルソンの3人は、いないも同然。
    (中略)スタディオ・オリンピコでのシャビとイニエスタのプレーは次元の違いを感じさせた。ふたりがこのポジションで世界ナンバーワンのコンビだと改めて証明したとさえ言う人もいるかもしれない。

    Mike Maguire,Goal.com

    バルセロナのチーム作りは、世界の大部分のチームがお手本とすべきものだろう(少なくとも欧州王者と同等の予算があるならば)。と同時に、カタルーニャのチームが見せた「美しく勝つサッカー」は、「結果至上主義」を掲げて徹底的に守備を固めるチームに対し、1つの勝利以上の問いを投げ掛けたと言える。
     バルセロナが人々から共感を得たのは、愚直なまでに自分たちの信じるサッカーを突き通したからである。その推進力となったのが、クラブの“哲学”を体現するグアルディオラだ。「観客を楽しませるような美しいサッカーを」。
    (中略)例えば、バルセロナの代名詞とも言えるショートパスは、すべてのカテゴリーで選手たちが学び、日々行っている練習である。だからこそ、トップチームに上がるころには、ほぼ自動的にパス交換ができるようになるというわけだ。CL決勝でも見られたように、彼らはボールに触って、触って、触りまくる。そうして、相手チームを混乱に陥れ、観客を熱狂の渦に誘い込む。
     そして、バルセロナがほかのビッグクラブと一線を画するのは、生え抜き選手がトップチームで活躍していることである。リオネル・メッシ、イニエスタ、シャビ、カルレス・プジョル、ビクトル・バルデス……。彼らは皆、“ラ・マシア”と呼ばれるカンテラの寄宿舎出身であり、いまやチームの中核を担う選手となっている。

    Sergio Levinsky スポーツナビ
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