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2014.11.01 Saturday

ただようまなびや岩手分校。そして釜石へ。

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    10月24日から29日まで、岩手におりました。



    25・26の両日、オガールプラザの紫波町図書館での
    【ただようまなびや岩手分校】http://www.tadayoumanabiya.com/iwate/index.html
    に参りました。夢のような時空間でした。

    たぶん、イーハトーヴだったんだと思います。
     


    そこで、沢村は何ができたのか。
    誰かのためになれたのか。

    それは分かりません。
    ただただ、私の授業に集まってくださった受講生の皆さんに感謝します。


    初日は、「一生に一度、小説を書いてみませんか」
    というテーマのワークショップ。

    受講生の皆さんからオリジナルのプロットを事前に
    提出してもらっていた私は、それを勝手に警察小説に改編して
    お返ししました。皆さん驚かれたと思いますが、
    なぜ警察小説化したかということを説明し、その上で
     A 沢村が警察小説にしたもの  B 自分の本来のプロット
    のどちらかを選んで、章立てをし目次を作る作業をしていただきました。



    私にとって生まれて初めての授業だったので地に足がつかず、
    段取りが前後したり資料説明にもたついたりしました。
    受講生の皆さんにお詫び申し上げたいです。
    ただ、皆さんがこれから小説を書くに当たって心構えができ、
    一歩踏み出せるきっかけを持ち帰っていただけたようなら、嬉しいです。



    二日目のワークショップでは、「なぜ文芸、小説という形式なのか?」
    と題し、受講生の皆さんに「小説 vs 他の芸術」で班に分かれて
    ディベートをしていただきました。文芸と他の芸術の違いは何か?
    優劣はないとしても、文芸には何か特別なものがあるのではないか?
    小説や文芸にだからこそできることとは? そんなテーマを追いかけました。
    正直申し上げて、うまくいくかどうか分かりませんでした。
    各自言いたい放題になるだけ。逆に、議論が盛り上がらずに終わる
    可能性もあると思っていたのです。
    ところが、全くの杞憂でした。
    ご参加いただいた受講生の皆さんはとても意識が高く、
    議論は活発に流れ続け、みるみる時間が経っていきました。



    小説を愛していない人はその場に一人もいなかった。
    それでもあえて小説を攻撃する班は、小説を擁護する班に向かって
    鋭い攻撃を放ちました。
    「小説や文芸は、生きるのに必要ないのではないか?」
    そのとき、小説班に属するお一人の、激しい感情を込めた反論は
    素晴らしい感動をその場に広げました。
    (それがどんな反論であったかは、また別の機会にお伝えできればと思います)



    私はその感動を、最後のロングホームルームで、大スタジオに集まった
    大勢の受講生・講師陣・スタッフの皆さんにせいいっぱいお伝えしました。
    皆さんもそれぞれに感じ入ってくださった様子でした。



    沢村の拙いワークショップを受講してくださった皆さんは
    私を助けてくださり、勇気と感動を湧き起こしてくださいました。
    学んだのは私の方です。本当に有難うございました。



    そしてもちろん、講師の方々にありったけの感謝を捧げます。
    時代を引っ張っている錚々たる顔ぶれの末席に加えていただいたことは
    並みならぬ重圧ではありましたが、とてつもない喜びでした。
    皆さんは笑顔で私を仲間として迎え入れていただき、
    どの場面でも優しく見守っていただき、いろんなご助言をいただきました。
    ホームルームや控え室で、的確な励ましと後押しをくださった
    翻訳界のレジェンド・柴田元幸さん。常に前向きな立ち振る舞いで
    笑顔を配り、私をも元気づけてくださる音楽家・大友良英さん
    そしてもちろん、大先輩小説家のお二人。




    二日目の、【小説家が3人集まったら】と題された、大スタジオでの
    古川日出男さん 川上弘美さん との鼎談は、あらゆる意味で夢でした。
    尊敬して止まないお二人と、小説についてお話しできるとは…
    始まる前は激しいプレッシャーも感じていました。
    ところが、お二人が笑顔で舵を取って、フワフワしっぱなしの私を
    導いてくださいました。おかげであっという間に時は流れ、90分が
    すごく短く感じられました。もっとお二人と話していたいとさえ思いました。


    (真ん中ののっぺらぽうが沢村。奥が古川さん、手前が川上さんです)


    川上さんは危なっかしい私を常に見守って、勇気づけてくださり、
    正しい方向に導いてくださいました。私の立ち位置を見つけてくださり、
    下駄も履かせた上で郷土の皆さんに力強く紹介してくださいました。



    そして学校長。講師、そしてスタッフ全員の長として、古川さんが
    常にそこにいらっしゃることでどれほど力強く思えたことか。
    表現者としても無論ですが、一人の人間として、ただ仰ぎ見るばかりでした。
    有難うございました…
    若輩はこれからもお二人の背中を追い続けます!

     


    最後に、分校を支えてくださった全てのスタッフに感謝します。


    岩手の人も、郡山の人も、東京の人もいました。
    彼らは経験不足の私のために模擬授業の機会さえ設けてくれたのです。
    志を同じくする皆さんがしっかり支えてくれおかげで、
    どなたからも「大成功」と映る素晴らしい分校となったのだと思います。
    本当にお疲れさまでした。微力ではございますが、こんな私にも
    まだできることがあれば、また力を尽くさせていただければ!



    さて、今回の帰郷は贅沢にも、これで終わりではありませんでした。
    翌27日から生まれ育った町、釜石に入りました。
    以前から何度かお知らせしている「足りない活字のためのことば展」
    https://www.facebook.com/kamaishiletterpress
    に関わった方々に会って、お話を訊くためです。

    詳細は改めてお知らせしますが、この活字展で披露された作品と、
    関わった方々への取材をまとめた書籍が出版されることが決まっています。
    私もそこに関わらせていただくことになったのです。


    今回お話をうかがった方々は下記の通りです。
     

    藤澤敏さん(フジサワ代表)
    松田千秋さん(住田町図書環境コーディネーター「ま〜ぶる」代表)
    宮崎達也さん(宮崎建築事務所 代表取締役)http://miac3.exblog.jp/
    常陸奈緒子さん、浦島加代子さん、小山明日奈さん(@リアス NPOサポートセンター)
    池ノ谷伸吾さん(和RING PROJECT 代表理事)
    近江修さん(ボランティアチーム023 代表)


    同じくチーム023の久保竜太さん
    釜石市役所広報の村上浩継さんにも大変お世話になりました(昼も夜も!笑)
    岩手日報社釜石支局の菅野結花さんもありがとうございました。


    そしてもちろん、さわや書店イオンタウン釜石店金澤店長にも
    お礼を申し上げます。変わらぬ大サポートありがとうございます!



    故郷の皆さん、長年出奔している、いわば猜蕩息子瓩
    この上なく温かくお迎えいただき嬉しかったです!
    27日夜の呑んべえ横町における酒宴、

    28日昼のピザパーティーはただひたすらに楽しく、
    (宮崎さんのブログでも取り上げられています)http://miac3.exblog.jp/21251279/

    素晴らしい思い出になりました。
    遠からず、皆さんとまたお会いできるのを楽しみにしています。


    この秋、故郷・岩手はとてつもない実りを私にもたらしてくれました。
    次は私の番です。これから、お返しをしていきます。

    コメント
    先日、オガールのワークショッブに参加させて頂き、すっかりファンになりました!一柳美結 シリーズ最高です(^-^)これからも作品楽しみにしています(^-^)
    • オガール(^-^ゞ
    • 2014.11.29 Saturday 21:20
    オガールさん、書き込みありがとうございます。
    ワークショップにご参加いただいた方ですね。その節はありがとうございました。オガールさんのよい刺激になったようなら良かったです。そして沢村の本まで好きになっていただき、ただ感謝です! これからも頑張りますので楽しみにしていていただければ幸いです。
    • 沢村 鐵
    • 2014.11.30 Sunday 17:37
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