<< Marching Bands of Manhattan(Death Cab for Cutie LIVE) | main | 『封じられた街』 完結篇のカバーです。 >>
2009.02.15 Sunday

現在位置(スネオヘアーLIVE)

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    10thアニヴァーサリーライヴだった。
    スネオさんが、「スネオヘアー」という名前で音楽を始めて、
    まる10年。

    俺がスネオヘアーさんを初めて知ったのは、
    CS、スペースシャワーTVの伝説の番組「熱血!スペシャ中学」
    いとうせいこうさんが先生となり、ミュージシャンたちが生徒となって
    毎回いろんなことを学んでいくという音楽バラエティだが、
    俺は毎週欠かさず観てて、今も録画映像を大事に保管してる。
    この「スペ中」には、スネオさんのほかに池田貴史(100s他) 、
    オカモト“MOBY ”タクヤ(Scoobie Do) 、ワタナベイビー、
    堂島孝平、Salyu 、ミドリカワ書房 その他たくさんのミュージシャン
    たちがレギュラー出演していた。そして安めぐみさんも、
    教室の花として出演し続けていた。この間に彼女の人気がブレイクして
    すごく忙しくなっただろうに、この番組のレギュラーをやめなかったから
    俺はいまも安さんが大好きである。

    そのころからスネオさんのひねくれた異色な存在感、
    正体をつかませない多面性、シャレの効いたトークセンスは
    群を抜いていて、当時のスペースシャワーTVの寵児だったと思う。
    いとうせいこうさんも、彼を抜擢して
    ペアで別の番組のVJをやったりしたぐらいなのだ。

    つまり俺は初め、彼のキャラに惹かれたわけだ。
    だが曲を聴いて、彼の音楽もすぐ好きになった。
    孤独感、アウトサイダー感、それらと背中合わせの
    諧謔とユーモアと、光への希求。
    そんなものを感じたのである。
    それは、俺にとってもとても身近なものだった。
    彼の音楽はすぐに、手放せない食糧の一つになった。
    ライヴに行くのは3回目。けっこう久しぶりだ。



    この日やった曲で嬉しかったのは、まず
    「夢の続きのようなもの」。
    派手な曲ではないけど前から大好きなのだ。スネオさんの曲の中では
    すごく素直で、作為がなくて、しかも映像的。
    微妙な状態にある恋人同士が、隣り合わせに車に乗って走ってる情景が、
    まるで短編映画のように目に浮かぶ。

    新譜 『バーステー』 からの曲では
    「電話」
    すげーかっこいいなと思ったし、シングル曲の
    「言いたいことはいつも」
    がよかった。
    初めて聴いたときは、ちょっと恥ずかしくなってしまったのだけど…
    きょう生で聴いたら、ものすごく素直な気持ちになってしまった。
    ほわっと心が柔らかくなる。悪かったね♪♪ のフレーズが、もう…
    そしてもう一つのシングル曲、
    「共犯者」。
    かっこよすぎるのよ。
    ラヴ・ピカレスク・ロマンなのよ。



    あと、
    「スカート」
    は完璧な曲だなあと思った。改めて。
    スネオさんはとにかくメロディーメーカーとして偉大だ。
    「訳も知らないで」
    「スプリット」
    「SEASON」
    「伝えてよ」
    あたりはメロディーが完璧で、ポップソングとして瑕瑾のない
    奇蹟的な曲群だと勝手に思ってるのである。
    残念ながら今日は演らなかったけど。
    でもいいんだ、「現在位置」演ってくれたから。
    その「現在位置」に触れる前に…

    一度目のアンコールの時に発表されたシークレットゲストは、
    なんとスガシカオさんだった! 予想は見事に裏切られた。
    きっとスペ中の同期生のだれかだと思ってたのに。
    スガさんと仲がいいのは知っていたが、このタイミングで出てくるとは…
    会場は大盛り上がりだ! まずはスガさんの「Happy Birthday」という曲を
    二人で歌い、そのあとバンドセットで
    「ワルツ」!!
    スガさん、ノリノリでアンプの上に乗ってギター弾いてたよ。
    演る前にスガさんが、
    「俺これ、カラオケでよく歌うよ」。
    「あ、ホントすか」
    というスネオさんの薄いリアクションがツボった(笑)
    先輩が歌ってくれてんのに、「マジすか!」とか嬉しそうにしない。
    スガさん、「今度聴かせるよ」とまで言ってるのに。

    それよりスネオさんは、
    「約束してたサングラスがぜんぜん送られてこない」
    と不平を言い出し、スガさんがかけてたサングラス見て
    「それいいッスね」
    とおねだり。それ以外にも、とにかく笑けるやりとりがえんえんと続く。
    正直、スガさんのトークセンスはフツー(失礼)だから、スネオさんとは
    役者が違う。先輩なのに、スネオさんにいいようにいじられ倒していた。
    スガさんがはけるとスネオさん、「先輩、めんどくせ〜!」とか軽くいじって、
    そこで
    「現在位置」
    をぶちかましたのだ! 俺はほんとにこの曲が大好きで、
    後半の盛り上がりんとこでは一人で両手上げてハモってました。
    人であふれかえる、夢も絶望も腐るほど転がってるこの東京って街の
    ど真ん中で、この歌を唄って自分の位置を確認するみたいに。
    いま自分はどこにいて、これからどこに向かうのかってことを。

    スネオさん、スガさんをいじってただけじゃない。
    もちろん愛とリスペクトの思いをふんだんに放ってた。
    自分がデビュー前に憧れていたアーティストと今、同じステージに立ってる。
    あきらめないで10年やってれば、こんなことも起こるんだ。
    だから頑張ろうぜ!
    俺たちにそんなふうに言ってくれた。

    そうだ。あきらめない。
    俺も来年で10年だ…嘘みたいだけど。

    それにしてもスガさんも、
    「スネオのMC、いつ聞いても面白いよね〜。
    しかも毎回テイストが違うんだよな。感心するわ」
    と素直に誉めてました。

    スガ「あんまりいないよねそういうアーティスト」
    スネオ「後輩がだれもついてこないんスよね。ベシャリで笑わすとか、
    邪道だと思ってんじゃないスか」(爆)

    みたいな。
    ライヴの「MC賞」とか作ったらかなりの確率でスネオさんが優勝する。
    並みのピン芸人よりよほど面白いのである。
    ふと思ったけど、俺が好きな芸人さんのケンドーコバヤシさんや、
    芸人じゃないけどユースケ・サンタマリアさんと共通してる芸風として、
    「平然とでまかせを並べる」というのがある。スネオさんも同じで、
    ホント素晴らしい才能だ。ライヴに来る客も、MCを楽しみにしてる
    のが分かる。待ってましたとばかりにゲラゲラ笑うのだ。
    なのにスネオさん、おちゃらけた歌はほとんど作らない。
    本道の音楽に対する態度はあくまで真摯。

    二度目のアンコール、ラストの曲は
    「セイコウトウテイ」!
    で盛り上がって終わると思いきや、バンドメンバーが
    ステージから去ってスネオさんだけが一人残った。
    そして、ギター一本で
    「こうしてはいられない」
    を弾き語り。ズリぃよ。
    結局はかっこよく終わるんだもんなあ。

    次のライヴを楽しみにしてます。


    で、この日買ったTシャツ着て、
    次に行くライヴは Travis です。


    セットリスト
    1.アイボリー
    2.LOVE YOU
    3.ウグイス
    4.夏になったら帰ってきてね
    5.夢の続きのようなもの
    6.headphone music
    7.言いたいことはいつも
    8.気まぐれな季節のせいで
    9.サフラン
    10.ターミナル
    11.JET
    12.電話
    13.歪んだ二人
    14.共犯者
    15.スターマイン
    16.スカート
    17.バースデー
    アンコール1
    18.ハッピーバースデー(with スガシカオ)
    19.ワルツ(with スガシカオ)
    20.現在位置
    アンコール2
    21.セイコウトウテイ
    22.こうしてはいられない
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