昨日。実に久しぶりに国会前へ。
私が着いたときはもう日も暮れてしまっていましたが、まだ大勢の人たちが沿道に並び、静かな怒りを表明していました。
STOP! インボイス 全国一揆。
(詳細はこちら https://note.com/stopinvoice/
長い時間はいられませんでしたが、連帯感を覚えながら国会前を去りました。
物価も公共料金も高騰する中だというのに、ステルス増税が進んでいます。
富める人々以外の大多数は確実に首を絞められている。
今国会は特に人権を蹂躙し、差別と分断を推し進めるような信じがたい悪法が次々に可決されています。
目をそらしても、被害を受けるのは他ならない、我々。
この国のかたちはますます異形に――
亡くなる直前まで行動し、発言を続けた坂本龍一さんに倣いたい。
沈黙は悪への加担です。皆さんにも声を上げてほしい。
黙っているからここまで悪くなった。まだ黙っているなら、転がり落ちるように悪くなるばかりです。
手遅れになってから後悔しても遅い。
ところで昨日、このデモに臨場する少し前に、
『もう一人の私へ』を一人芝居として演じてくださった 俳優・内沢雅彦さん の所属する
劇団黒テント の事務所に初めてお邪魔させていただき、
不定期で開催されている《黒テントカフェ》で喫茶と談話を楽しみました。
集まった演劇界の方々、内沢さんの同級生(つまり私の同郷の先輩)とたくさんお話しをさせていただき、
豊かな時間を過ごさせていただきました。
でも、放っておけば、ここに集まる皆さんも悪法の犠牲者になってしまう。
小説でも演劇でも音楽でも、表現を続ける者は個人事業主。
保障されない、収入も多くない身分の者たちからさらに税金を搾り取る?
文化を潰し、格差を広げ、弱い者を痛めつけるのは真っ当な人間の所業か。
坂本龍一さんの言葉が響きを増す。
『声を上げる。上げ続ける。
あきらめないで、がっかりしないで、根気よく。
社会を変えるには結局、それしかないのだと思います』
最後におまけとして、SNSで見つけたハッシュタグを並べます。
#STOPインボイス
#インボイス増税反対
#保険証を廃止するな
#マイナンバーカードを強制するな
#五公五民
#入管法改悪法案は廃案一択
#入管法改悪反対
#懲罰動議に反対します
#増税と大軍拡に反対します
#軍拡より生活
#原発GX法を廃案に
#原発の運転期間延長に反対します
#日本学術会議への人事介入に抗議する
#沖縄いじめ政権
#辺野古埋め立て不承認を支持します
#憲法に世襲禁止条項を
#カルト政治の排除が最優先
#解散命令はまだですか
#統一自民党
#自民禍
#国葬が終わっても国葬に反対します
#国葬は自民党の自己正当化
#国葬を一番喜ぶのは統一教会
#国葬は病んだ個人崇拝
#国葬はカルトのフェス
#安倍という病
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お知らせが遅くなりましたが、SFマガジンの最新号(2023年6月号)に
『世界警察』シリーズ の書評が掲載されています(151ページ)。
YouTube の《杉江松恋チャンネル「ほんとなぞ」》内、
香月祥宏と杉江松恋の「これって、SF?」 2023年4月号・その2
https://youtube.com/watch?v=dpCBe-1UeoQ
にて 香月祥宏さん が『世界警察』シリーズ(及び一柳美結シリーズ、関連作『氷のレガータ』まで)を
詳しくご紹介いただき、高く評価していただいたことは
先日、4/30 のブログ http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177897
でもお知らせしましたが、香月祥宏さんはSFマガジンでも、ご自身のレギュラーコーナーで
ご紹介いただいていたのです。内容も、とても嬉しいものです。
香月さん、本当に有り難うございます!
改めて御礼申し上げます。
皆さんも、機会があればぜひSFマガジンをご覧ください。
そしていま、可及的速やかに必要なハッシュタグ。
#入管法改悪反対
#STOPインボイス
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一人芝居『もう一人の私へ』(原作・沢村鐵、演者・内沢雅彦)が
岩手以外の土地でついにお披露目され、嬉しい限りです。
(原作『もう一人の私へ』についてはこちら http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177760)
5月26日、いわき市の 蔵カフェ 備中屋本家斎菊 で行われた公演も素晴らしい夜になったそうです。
たとえば、Facebook で「備中屋本家」と検索をかけるといくつか感想を上げていただいています。
https://www.facebook.com/search/top?q=%E5%82%99%E4%B8%AD%E5%B1%8B%E6%9C%AC%E5%AE%B6
昨日5月28日、私が立ち合った国立市 かけこみ亭 にて行われた公演も、もちろん素晴らしいものでした。
https://www.facebook.com/search/top?q=%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%93%E3%81%BF%E4%BA%AD
(この地下への階段を下るとお店があります)
優れた役者さんが、かつて私の書いたものを自分の血肉とし
目の前で、迸る魂の訴えとして演じきり、表現しきっていただいたことは…
本当に、かけがえのない経験です。
劇団黒テントにて長く俳優を勤め上げてこられた、
同郷の偉大な先輩には、感謝しきれないほどの有り難さを感じています。
(内沢さんと、俳優仲間の皆さん等)
会場となった かけこみ亭さん にも感謝申し上げます。
店主さんとお仲間さんで、2012年から毎年のように釜石市に行っていただき
様々なイベントを開いて盛り上げてくださっていたのです。
釜石のために力を尽くしてくださり、有難うございます!
昨日このお店に集まり、一人芝居を見守ってくださった皆さんも
内沢さんの声を、姿を、涙を、
心の真ん中で受け止めてくださったものと思います。
わざわざ足をお運びいただき、誠に有難うございました。
内沢先輩の全霊を込めた熱演を、
遠からずまた、見られることを祈って。
俳優・内沢雅彦さん の一人芝居『もう一人の私へ』(沢村鐵原作)の最新公演が
福島県いわき市 と、東京都国立市 で行われます。
日程は 今月の 26日、28日です。
今年3月、私の故郷の 岩手県釜石市 で初めて行われた内沢雅彦さん(劇団黒テント)の一人芝居。
おかげさまで盛況となった4公演の詳細は、こちらをご覧ください。
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177895
「内沢雅彦さんへの手紙(一人芝居『もう一人の私へ』の記録)」
今月の最新公演は下記の二つです。
いわき市公演
5月26日(金) 開場18:30 開演19:00
料金1000円
蔵カフェ 備中屋本家斎菊
福島県いわき市常磐湯本町三函235-1
TEL 0246-64-8401
https://tabelog.com/fukushima/A0704/A070401/7018750/
いわき公演については、こちらの織田好孝さんのFacebook に詳しいです。ご参照ください。
https://www.facebook.com/100002331631230/posts/6175813739172953/?mibextid=rS40aB7S9Ucbxw6v
国立市公演(最寄り駅・JR南武線 谷保)
5月28日(日) 開場14:30 開演15:00
料金1000円
かけこみ亭
東京都国立市富士見台1-17-12地下
TEL 042-574-3602
https://tabelog.com/tokyo/A1325/A132503/13074559/
https://www.facebook.com/Kakekomitei/
岩手県以外では初めての公演となります。
私の原作、『もう一人の私へ』は、
東日本大震災追悼アンソロジー「あの日から」(岩手日報社)に収録されています。
詳細はこちらです。
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177760(発売時の告知ブログ)
すでに日程が迫っております。告知が遅れて申し訳ございません。
皆さんご多用とは思いますが、もしお気が向かれましたら足をお運びいただき
内沢雅彦さんの、魂の籠もった熱演をぜひ、ご覧いただければ幸いです!
ご興味を抱かれた方は、それぞれの連絡先にチケットの申し込みをお願いします。
東京・国立市の公演では、私も会場に参ります。
(ようやく生で観劇することができるので、感慨ひとしおです…!)
どうぞよろしくお願い申し上げます。
『世界警察』シリーズ をこの度、SFとしてもご評価いただきました。
香月祥宏と杉江松恋の「これって、SF?」 2023年4月号・その2
https://youtube.com/watch?v=dpCBe-1UeoQ
こちらの Youtubeチャンネル(杉江松恋チャンネル「ほんとなぞ」https://www.youtube.com/@user-hontonazo 内)
にて、香月祥宏さん によって『世界警察』シリーズ 及び、一柳美結シリーズ。
加えて、関連作『氷のレガータ』まで詳しくご紹介いただき、高く評価していただいたのです。
(『氷のレガータ』は、沢村鐵の note https://note.com/tetsusawamura/ にて公開中です)
幸甚の至りです!
香月祥宏さん、杉江松恋さん、誠に有難うございます!!
お二人に加えて、『世界警察4』にてシリーズの解説をしてくださった 松井ゆかりさん も、
Twitter で改めて言及してくださっています。有り難うございます!
https://twitter.com/pISjSc4NqzmCAsr/status/1650111027726675968?s=20
https://twitter.com/pISjSc4NqzmCAsr/status/1650130274620178432?s=20
『世界警察4 悠久のフロスティグレイ』の 電子書籍版 も、4/28 より各社から発売となりました。
中央公論新社 電子書籍
https://www.chuko.co.jp/ebook/2023/04/518397.html
紀伊國屋 電子書籍 Kinoppy
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1459107
honto 電子書籍
https://honto.jp/ebook/pd_32475510.html
楽天kobo
https://books.rakuten.co.jp/rk/02354a3efb833cbc98f2303b91ece6f4/?l-id=item-c-seriesitem
近い未来を描いたこのシリーズ。
その頃まで、ずっと読み継がれますように。
悲しい。
この後、坂本龍一さんのいない世界を生きなくてはならない。
音楽家としても、人としても、坂本さんは私にとって…
悲しい。
高橋幸宏さんも亡くなったばかりなのに…
この欠落感は埋まらない。
音楽図鑑。未来派野郎。エスペラント。
ラストエンペラー。シェルタリングスカイ。
BTTB。Async。Coda。
イエローマジックオーケストラ。
どれほど、あなたから生まれた音に浸されて生きたことか。
サウンドストリート。スコラ 音楽の学校。WORLD HAPPINESS。
NO NUKES フェス。東北ユースオーケストラ。
あなたの活動にどれだけ力づけられてきたか。
非戦。NO NUKES。
炭鉱のカナリアたれ。
芸術は長く、人生は短し。
幾つもの美しい、真実の言葉が魂に刺さっています。
あなたのいない世界を、私はどう生きよう。
振り返れば、たいして更新しない私のブログで、こんなにも多く坂本さんを取り上げていました。
2009.04.29
SELF PORTRAIT ! behind the mask ! Perspective !(坂本龍一さんLive)
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1032815
2009.08.10
あっ…東風が吹いてきた。(WORLD HAPPINESS 2009)
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1106807
2018.03.22
3/21 東北ユースオーケストラコンサート(坂本龍一さん、のんさん)
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177812
2019.04.01
「NO NUKES 2019」と「東北ユースオーケストラコンサート2019」
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177828
お姿を拝見した最後はこの、昨年の東北ユースオーケストラのコンサート。
2022.03.27
東北ユースオーケストラ帰還。侵略、復興、鎮魂の調べ。『世界警察』
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177877
ありがとうございます。身体がつらいのに、会場まで来てくださって。
東北の若き音楽家たちと、傷ついた者たちに寄り添ってくださって。
あなたのような仕事を、どうやったら成せるだろう。
(2023.4.4.追記)
せめて、これをきっかけに、聴く機会のなかった若い人などにも、坂本さんの音楽を聴いてほしいです。
それから、気が向いたら、坂本さんの著書にも手を伸ばしてほしい。
知ってほしい。
坂本さんが、芸術家としてどれほど深く豊かで、人としてどれほど温かく真っ当だったかを。
知ってほしい。
坂本さんが、世界中にどれほど大きな影響を与え、どれほど愛されているかということを。
例えば、東北ユースオーケストラの設立と指導。
これ一つだけとっても、私は坂本さんに最高勲章を捧げたい。
坂本さんは、東北が負った深い傷に寄り添ってくれた。
普通に暮らすことさえ難しかった東北に、将来に希望を持ちづらかった若者たちに、光を見せてくれた。
坂本さんの魂は、常に傷つき、虐げられた者たちと共にあった。
行動の人だった。音楽と、それ以外のことで力を尽くしてくれた。
ありがとうございます。
ああ、我々はどれほどのものを失ったのだろう。
淋しい。
坂本さんのいる世界であってほしかった。ずっと。
俺たちに、同じ仕事は到底できないから。
追悼番組を見るにつけ、Merry Christmas Mr. Lawrence などの有名曲ばかり流している。
坂本さんご本人も食傷気味では?(笑
なので、それほど有名な曲ではないものの中で、大好きな曲たちを列挙します。
我ながら情けない、未練がましい、でも、せめてもの追悼です。
両眼微笑
Light In Darkness
Epilogue
音楽(特にインストゥルメンタルヴァージョン)
希望の河
WILD AMBITIONS
Shadows On The Ground
LIMBO
Last Regrets
FIELD WORK
Paradise Lost
M.A.Y. IN THE BACKYARD
旅の極北
きみについて
FADE
Dolphins
Free Trading
After All
Ballet Mechanique(藤倉大さん編曲のオーケストラ版)
Variety Show
Be A Superman
HI-TECH HIPPIES
Nostalsia(TECHNODON版のほう)
CHANCE
Put Your Hands Up(News23 エンディングのほう)
Yamazaki 2002
Distant Echo
hibari
Composition 0919
andata
ライヴでよくカバーしていた、エンニオ・モリコーネの「1900年」も。
それから、坂本さんがプロデュースした大貫妙子さんと David Sylvian の曲、全てのアレンジが大好きです。
悲しいな。立ち直れないな。
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ひとまず安堵しております。
2021年3月。
終わりが分からないほど長い旅に出た当初は、
果たして目的地まで辿り着けるか、不安でした。
疫禍が続き、
実際の戦争が始まり……
刊行の間も開いてしまいました。
そして、2023年3月。
世界警察4-悠久のフロスティグレイ (中公文庫 さ65-15)
本体価格 920円+税
ISBN 9784122073401
この最終巻のタイミングで定価が上がってしまったことも、深くお詫びします。
原材料(紙)の高騰など、いくつかの要素が重なった結果です。
文庫で本体価格920円というのは私も初めてです。誠に申し訳ありません。
(消費税が10パーセントでなかったらまだ、よかったのですが…いつの間にこんなに上がったのか?)
この数年で生じた、我々を襲う逆風には目を瞠るものがあります。
特にこの1年は格別に感じられます。
良い時代に完結を迎えられたとは申せない。
不況、不信、腐敗、分断、格差、犯罪……
至るところで暗雲が立ちこめ、皆さんも不安を覚えていることでしょう。
小説など読んでいる場合ではない、という方も多いと思います。
しかし、このたび完結を迎えたこの物語は、時代を超えて普遍的な価値を持つ。
必須な栄養素であると信じています。
どうか、ご自身の目で確かめてください。
今巻に収められた、松井ゆかりさん による解説も、読み進める上で良いガイド役を果たしていただいています。
少し引用させていただきます。
皮肉なことに、ロシア・ウクライナ情勢はなかなか終息の気配がみえず、世界の他の地域でも争いは続いている。佐々木忠輔が実在していたらどんなにか心を痛めていたことだろう。しかし本シリーズのように、未来を見据えて理想の社会を作っていこうと考える人材が育っていけば、いつか彼や盟友であったチャールズたちが目指した世界は現実のものになるかもしれない。夢物語だとあきらめていたら何も変わらないのだから。
どうか誤った道を進む権力者たちは見よ、世界にはこんなありようがあるということを。 (一部略)
さらに。
今回のシリーズ内で引用されている物語(と文献)に
『氷のレガータ』
『「憎悪分解セオリー」のための講義録』
があります。
これらは、単なる作品内作品(虚構)ではありません。
どちらも実在し、私の〈note〉に掲載しています。
https://note.com/tetsusawamura/
(巻末の参考文献リストにもURLを掲載しています)
どうか本編と併せてお読みいただければ、幸い至極です。
何より、『世界警察』は 一柳美結シリーズ全篇 をも内包しています。
今巻の巻末には、このような見開き広告も入れさせていただいています。
開幕当初、両シリーズの関連を伏せていて申し訳ありません。
読んで、驚いていただきたかったのです。
つまり、
あらゆる支流を呑み込む本流、大河 として
『世界警察』が存在する。
私が、読んでいただきたいと心底願う理由を、これ以上説明する必要はないと思います。
あなたにも、この雄大な旅を共にしていただければ…
この上なく幸いに思います。
悠久にも思える、
人類が囚われてきた次元からついに飛翔する瞬間を、
共有してください。
是非。
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ここで何度も告知した通り、今月の10日から12日。
俳優・内沢雅彦さん https://btt-tokyo.amebaownd.com/posts/12618474 が、万感の思いを込めて
拙作『もう一人の私へ』http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177865 を演じてくださいました。
我々の生まれ故郷の 釜石 で。
最終日 3/12 は、私の生まれ育った町である 鵜住居 で。
(会場となった うのすまいトモス・鵜の郷交流館)
4公演で総動員数140人。
地元の皆さんを中心に注目を集め、深い感動を呼んだことは
実際に観劇した私の親戚・知り合いの感想からも伝わってきます。
地元紙の岩手日報でも何度も取り上げていただいています。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2023/2/26/135980
残念なことに、私自身はこの公演に合わせて故郷に戻ることはできませんでした。
代わりに、公演の動画を届けていただきました。
それを見た直後、内沢さんに送った私の手紙の抜粋 を、以下に掲載します。
当日撮影された写真と共に(写真提供・釜石の菊地写真館さん)。
釜石にいなかった皆さんにも、少しでも当日の熱を、思いを、感じていただけたら幸いです。
内沢雅彦様
たったいま、鵜住居公演の映像を拝見し終えたばかりです。
感謝と称賛の念が止めどない状態です。
内沢さん、本当に有り難うございます。
自分の書いたものというより、内沢さんの魂の声として聞きました。
作者としては、「手紙の形を取った小説」でできた文章が、
すんなり演じるにはかなり難しかっただろうなという申し訳なさと、
もっと簡便な文章で分かりやすい構成にすれば良かったという反省ばかりが浮かんできてしまうのですが、
それを覆す内沢さんの温かい声とお姿、演技でした。
時折浮かべておられた涙、震える声。
あれが演技を超えたものであることは、誰の目にも明らかだったと思います。
内沢さんと私、共に釜石で生まれ育った者が力を合わせる形となり、
あのような美しい時空が生まれたことは、それこそ奇蹟的です。
思いがけない、天からの恵みのように感じています。
ただそれは、何もかも、内沢さんの強い意志、演じるという多大な労力、のおかげで成立したものです。
何度でもお礼を申し上げます。有り難うございます!!
ちなみに、私の親戚が3人。内沢さんから見て、左手一番奥に並んでいた姿も見られて、凄く嬉しかったです。
コロナ禍に入ってから全く会えていないもので。
70〜90代、しかし元気に、内沢さんに見入っていました。目には涙もありました。
その一列前に座っていた男性がまさに、作中に登場する、関西出身の建築士の方です。
三重県鈴鹿出身であるにも拘わらず、震災後に釜石に移住。ずっと復興の力になり続けてくれています。
公演のことは昨日の岩手日報にも載ったようで、釜石の桑畑書店さんがツイートにあげてくれていました。
(中略)
来月、東京でお目にかかれるのを楽しみにしております。
沢村鐵
そして明日は、『世界警察4』の発売日。
明日改めてブログをアップさせていただきます!
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シリーズ完結篇『世界警察4』が 3/23日 に発売となります。
店頭用パネル と、POP のデザインが完成しました!
いち早く公開させていただきます。
版元の中央公論新社さんに力の籠もったものを作成していただき、感激しています。
ご覧いただいてお分かりいただけるように、このシリーズは、沢村鐵の物語世界の集大成と言えるものです。
ぜひ、お手にとっていただけたら幸いです。
無双… 崩壊… 包囲… 成就。
佐々木忠輔。
チャールズ・ディキンソン。
ウスマン・サンゴール。
一柳美結…
吉岡雄馬…
懐かしい名前。
アイリス・ディキンソン・神村。
吉岡冬馬。
ソフィア・サンゴール。
新世代の者たち。
東京。フクシマ。NY。モスクワ。ヴェネチア。ラゴス。ベルリン。南極…
彼らはまさに、世界を駆け、時代を超えます。
見届けてください。
一世紀に亘る、彼らの魂の闘いを。
そして、内沢雅彦さん 演じる『もう一人の私へ』の公演が釜石にて、ついに 明日から です!
この週末、震災12年を迎える釜石においでの方は、ぜひ足をお運びください。
何とぞよろしくお願いいたします。
公演詳細はこちら
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177889
2023年 3月10日(金) 11日(土) 12日(日)
・昼の部
3月11日(土) 開場 1時 開演 1時30分
会場 イオンタウンホール(イオンタウン釜石2F 岩手県釜石市港町2-1-1 TEL.0193-22-0033)
https://www.aeontown.co.jp/kamaishi/
3月12日(日) 開場 10時30分 開演 11時
会場 鵜の郷交流館(うのすまい・トモス 岩手県釜石市鵜住居町4丁目901番2 TEL.0193-27-5666)
https://unosumai-tomosu.jp/
・夜の部
3月10日(金)・11日(土) 開場 6時30分 開演 7時
会場 タウンホール(岩手県釜石市大町3-9-1 2F TEL.0193-24-2313)
https://sanriku-travel.jp/fun/gourmet_spot/p1052/
原作『もう一人の私へ』沢村鐵
「あの日から -東日本大震災鎮魂 岩手県出身作家短編集-」所収
(道又力編・岩手日報社 2015年刊)
https://books.iwate-np.co.jp/shopdetail/000000000004/
第1巻が 2021年3月の刊行でしたから、
丸2年をかけて辿り着きました。
ただし、「一柳美結」シリーズ から数えるやり方もあります。
(既読の方には、意味がお分かりいただけると思います)
すると、まる10年かけて、ついに終幕を迎えた… と言うべきかも知れません。
感無量です。
ぜひ、ぜひ、お手にとっていただけますように。
まさに今こそ必要な物語であると信じています。
カバーはこちら。
帯がつくとこうなります。
世界警察4-悠久のフロスティグレイ (中公文庫 さ65-15)
発売予定日 2023年3月23日
本体価格 920円+税
ISBN 9784122073401
bookwallさん、シリーズの最後まで、素晴らしいデザインをありがとうございます。
また、この完結篇の巻末には 解説 がつきます。
手がけてくださったのは、『本の雑誌』などで幅広く活動されている
書評ライターの 松井ゆかりさん です。
丁寧、的確にして、思いの籠もったご解説をいただけて感激しています。
ぜひ皆さんにも読んでほしい!
終着駅で松井さんが待ってくださっていて、
旅の思い出を一緒に語らってくれるような贅沢さを感じられると思います。
発売まであと、ちょうど1ヶ月。
かつてない終幕劇を、ぜひ一緒に味わってください。
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私の故郷・岩手県釜石市にてまもなく、俳優・内沢雅彦さん が沢村作品を元に、一人芝居を上演されます。
その告知のポスターとハガキの現物をいただきました。
いま、故郷の各所に貼られているそうです。
鵜住居トモス、タウンホール、イオン など、実際に上演される場所。
他にも 釜石の劇場、喫茶店、飲食店、釜石ベイ眼科、桑畑書店さん などにも。
皆さん、ご協力をありがとうございます!
ポスター・ハガキの絵とデザインは、白濱雅也さんです。
この方もまた、私の故郷の先輩に当たります。
白濱さんのサイトはこちら
https://tokachiart.jp/minus-art/artist/shirahama_masaya/
劇団黒テント所属の内沢雅彦さんもそうですが、
https://btt-tokyo.amebaownd.com/posts/12618474
ご自分の“道”を追及する活動を貫かれていて、尊敬できる大先輩です。
このお二人に拙作を取り上げていただき、舞台上で披露していただけることを
とても幸せに感じています。
ご覧いただける方はぜひ、じっくり味わっていただければ幸いです。
○公演日程
2023年 3月10日(金) 11日(土) 12日(日)
昼の部
3月11日(土) 開場 1時 開演 1時30分
会場 イオンタウンホール(イオンタウン釜石2F 岩手県釜石市港町2-1-1 TEL.0193-22-0033)
https://www.aeontown.co.jp/kamaishi/
3月12日(日) 開場 10時30分 開演 11時
会場 鵜の郷交流館(うのすまい・トモス 岩手県釜石市鵜住居町4丁目901番2 TEL.0193-27-5666)
https://unosumai-tomosu.jp/
夜の部
3月10日(金)・11日(土) 開場 6時30分 開演 7時
会場 タウンホール(岩手県釜石市大町3-9-1 2F TEL.0193-24-2313)
https://sanriku-travel.jp/fun/gourmet_spot/p1052/
料金は各会場とも共通、1000円です。(注・タウンホールはドリンク別料金)
原作『もう一人の私へ』
「あの日から -東日本大震災鎮魂 岩手県出身作家短編集-」所収
(道又力編・岩手日報社 2015年刊)
https://books.iwate-np.co.jp/shopdetail/000000000004/
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私の故郷・岩手県釜石市にて、俳優・内沢雅彦さんが沢村作品を元に、一人芝居を上演されます。
告知のポスターはこちらです。(絵・白濱雅也さん)
劇団黒テント 所属の俳優、内沢雅彦さん は同郷生まれ、
そして釜石南高校(現・釜石高校)の先輩でもあります。
劇団黒テントHP https://btt-tokyo.amebaownd.com/pages/4314542/page_202010141958
内沢雅彦さんの紹介ページ https://btt-tokyo.amebaownd.com/posts/12618474
内沢さんに取り上げていただいた作品の詳細は下記です。
タイトル『もう一人の私へ』
「あの日から -東日本大震災鎮魂 岩手県出身作家短編集-」所収
(道又力編・岩手日報社 2015年刊)
https://books.iwate-np.co.jp/shopdetail/000000000004/
(震災10周年時に、この作品と共に故郷を振り返ったときのブログはこちらです。
「10年」 http://blog.t-sawamura.net/?cid=53503)
○公演日程
2023年 3月10日(金) 11日(土) 12日(日)
昼の部
3月11日(土) 開場 1時 開演 1時30分
会場 イオンタウンホール(イオンタウン釜石2F 岩手県釜石市港町2-1-1 TEL.0193-22-0033)
https://www.aeontown.co.jp/kamaishi/
3月12日(日) 開場 10時30分 開演 11時
会場 鵜の郷交流館(うのすまい・トモス 岩手県釜石市鵜住居町4丁目901番2 TEL.0193-27-5666)
https://unosumai-tomosu.jp/
夜の部
3月10日(金)・11日(土) 開場 6時30分 開演 7時
会場 タウンホール(岩手県釜石市大町3-9-1 2F TEL.0193-24-2313)
https://sanriku-travel.jp/fun/gourmet_spot/p1052/
料金は各会場とも共通、1000円です。(注・タウンホールはドリンク別料金)
内沢雅彦さんは、私のちょうど10歳年上。
東京で活動されていますが、故郷への思いはとても強く、私の綴った物語に目を留めてくださり
ご自身が演じる一人芝居用に内容を纏め上げ、ついに上演を実現させました。
まさに震災の日の前後に、故郷にて上演してくださること、とても感慨深く感じています。
内沢さん、本当に有り難うございます。
とりわけ3月12日は、私の生まれ育った町である 鵜住居 で上演。
会場のある「うのすまい・トモス」(https://unosumai-tomosu.jp/) は複数の公共施設が集まっていて、
憩いの場であると同時に、東日本大震災の記憶を伝える役割を担っています。
なんとこの日は、「うのすまい・トモス」のすぐそばの
釜石鵜住居復興スタジアム (https://kamaishi-stadium.jp) にて、ラグビーの試合も行われます。
釜石シーウェイブスRFC vs 浦安D-Rocks
(JAPAN RUGBY LEAGUE ONE DIVISION 2
チケット https://league-one.jp/match/24096)
2023年3月12日(日)13:05 Kick Off
釜石シーウェイブスRFC は、かつて「北の鉄人」と呼ばれ、かつてラグビー日本選手権で
7連覇を達成した新日鐵釜石ラグビー部の後継チームであり、釜石の誇りです。
もしこの日、鵜住居に来られる方がいらっしゃったら、
町も自然も海も、お芝居もラグビーも、全てを心ゆくまで楽しんでいただければ幸いです!
この日以外、10日、11日でも、釜石方面に来られる方。
もちろん、釜石在住のみなさんも。
内沢先輩の魂の籠もった公演にぜひ、足をお運びいただければ幸いです。
波乱に満ちた2022年も暮れようとしています。
なんという年だったことでしょう。
心穏やかではない方も多いと思います。
国内でも、権力者たちの恐るべき背信と欺瞞が明るみに出、
国外でも、非人道的な侵略行為が今も罷り通っています。
不義と裏切りの年でした。
真っ当に生きている人にとっては報われない、人間を信じられなくなるような
大いに不幸な年だったと言うしかない。
こんな大人たちを、毎日目撃させられた子供たちの心が心配です。
そのうえ不況、貧困、格差…
むろん希望はあります。
数は少ないかも知れないが、心ある表現者、識者、一般市民が声を上げ続けたこと。
虚偽を告発し、真実を追求することをやめなかった。
まだ声は小さいかも知れないが、やがては心ある人全ての耳に届き
底なしの腐敗を浄化して事態を明るくすると信じたい。
これほどの罪と不正義を毎日見せつけられて、危機感を覚えない人はどうかしています。
奮い立ち、「自分のできることをしなければ」と思わないのであれば、ただの隷従民。
罪に塗れた権力者の巻き添えになり、一生を罪びととして終えることになる。
このまま共倒れにならないために、あなたもどうか黙っていないでください。
勇気を出してまわりの人たちと話し合ってください。
発信できる手段があるなら、発信してください。
暗くて間違った時代を終わらせるために、共に努力しましょう。
おかげで私も、最新シリーズの執筆には気合いが入りました。
シリーズ完結篇、
「世界警察4 悠久のフロスティグレイ」
2023年3月刊行となります。
さて、ここで逃げずにしっかりお詫びを申し上げなくてはなりません。
前回のブログで、私は完結篇を「2023年2月刊行」と申し上げました。
ところが、3月の刊行となりました。
申し訳ありません。
少しだけ言い訳をお許しください。
2月刊行は可能でした。しかし、全ての状況を鑑み、版元さんと相談の上
「戦略的」理由により 3月の刊行に決まったのです。
より環境を整え、十全な状態でお届けするための決断です。
どうかお許しいただければ幸いです。
来る2023年は、どうなるでしょう。
問いを自分に向けるとき、冷たい切っ先が胸に触れるように感じます。
私に何ができる。
信念を貫けるか。
途方に暮れることなく、己の仕事を続けられるか。
自信があるとは申せません。
しかし、道を外れることもできない。
沢村鐵が沢村鐵であり続けるために努力を続けます。
どうかお力添えいただければ幸いです。
何より皆さんにとって、2023年が、希望の持てる年でありますよう。
できるなら助け合って、難局を乗り越えることを夢見て。
2022年、本当にお疲れさまでした。
今年はあまりに酷い年だったため、
ワールドカップなど明るい話題にも触れたかったのに難しくなりました。
4年前は現地に乗り込めましたが、今回は…
打ち立てられた数々の『歴史』に立ち会えず本当に残念です。
サムライブラボーの偉業、神になったメッシ…
(写真は4年前のモドリッチ@モスクワ)
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『世界警察3 簒奪のオブシディアン』 本日発売です。
物語世界にすんなり戻れるように、巻頭にこのように
第1巻と第2巻の詳しいあらすじ を掲載しております。
大変お待たせいたしました…
冬馬。アイリス。樋口。ソフィア。隆児。そしてチャールズ。
みんな頑張っています!
(ちなみに目次は、謎の二段構え)
そしてまもなく、第4巻 の 完結編 も脱稿します。
『世界警察4 悠久のフロスティグレイ(仮)』
2023年2月 の刊行です。
完結までは畳みかけられそうです!
この冬は、「世界警察シリーズ」の後半戦を一気にお楽しみいただければ幸いです。
定価 840円+税
発売日: 2022年11月22日
シリーズ: 世界警察
レーベル: 中公文庫
出版社: 中央公論新社
発行形態: 文庫
ページ数: 376p
ISBN: 9784122072824
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皆様大変お待たせいたしました。
『世界警察3 簒奪のオブシディアン』11月22日 発売です。
内容はこちらです。
NYで軍事蜂起が発生し国連本部が包囲された。
警視庁の吉岡冬馬たちもモスクワで拘束される。
世界秩序の危機を知った冬馬たちは脱出を試みるが、そこに再びテロリストの魔の手が迫る。
最高機密「シールド」の正体、世界連邦成立の真相――
全ての答えを持つ謎の存在「トゥルバドール」とは? 物語は佳境へ迫る。
ロシア、アフリカ、そして南極――
大戦勃発の危機を防ぐため、
刑事たちは世界を駆ける!
文庫書き下ろし
それにしてもお待たせしてしまいました。
前回のブログで9月か10月にはお届けすると申し上げたにも関わらず、果たせませんでした。
第2巻から第3巻まで1年以上空いてしまうとは…
間に『謎掛鬼』(双葉文庫)とアンソロジー『偽りの捜査線』(文春文庫)の刊行があったとはいえ
これほどお待たせするのは私としても本意ではありませんでした。
申し訳ありません。お詫び申し上げます。
代わりに、というわけでありませんが、第4巻の完結編 は
あまり間を置かず、来年2月の刊行 を予定しております!
また、できるだけすんなり物語世界に戻れるよう、今回の第3巻の巻頭に
第1巻と第2巻 の かなり詳しいあらすじ を掲載します。
改めて、主人公の冬馬たちと、最後まで冒険を共にしていただければ幸い至極です。
カバーデザインも完成しました。
「一柳シリーズ」「クランシリーズ」でもずっとお世話になっている
bookwallさん のデザインです。 http://bookwall.jp
松さん、bookwall のみなさん、今回も見事なものを、本当にありがとうございます!
カバー付きはこちら。
定価 840円+税
発売日: 2022年11月22日頃
シリーズ: 世界警察
レーベル: 中公文庫
出版社: 中央公論新社
発行形態: 文庫
ページ数: 376p
ISBN: 9784122072824
国内でも、世界的にも、まさに動乱の時代に入っていますね。
非道な暴力。その上、分断と不信が横行し、悪徳が蔓延る、新たな暗黒時代に入ったようにも見えます。
生活に深刻な影響が出ている方々も多いでしょう。私も苦しいです。
共に乗り越えましょう。
沢村鐵の物語がその一助になれるよう、頑張って綴って参ります。
まずは、『世界警察3』の発売まで、あと1ヶ月余りです。
どうか何とぞよろしくお願い申し上げます。