昨日。実に久しぶりに国会前へ。
私が着いたときはもう日も暮れてしまっていましたが、まだ大勢の人たちが沿道に並び、静かな怒りを表明していました。
STOP! インボイス 全国一揆。
(詳細はこちら https://note.com/stopinvoice/
長い時間はいられませんでしたが、連帯感を覚えながら国会前を去りました。
物価も公共料金も高騰する中だというのに、ステルス増税が進んでいます。
富める人々以外の大多数は確実に首を絞められている。
今国会は特に人権を蹂躙し、差別と分断を推し進めるような信じがたい悪法が次々に可決されています。
目をそらしても、被害を受けるのは他ならない、我々。
この国のかたちはますます異形に――
亡くなる直前まで行動し、発言を続けた坂本龍一さんに倣いたい。
沈黙は悪への加担です。皆さんにも声を上げてほしい。
黙っているからここまで悪くなった。まだ黙っているなら、転がり落ちるように悪くなるばかりです。
手遅れになってから後悔しても遅い。
ところで昨日、このデモに臨場する少し前に、
『もう一人の私へ』を一人芝居として演じてくださった 俳優・内沢雅彦さん の所属する
劇団黒テント の事務所に初めてお邪魔させていただき、
不定期で開催されている《黒テントカフェ》で喫茶と談話を楽しみました。
集まった演劇界の方々、内沢さんの同級生(つまり私の同郷の先輩)とたくさんお話しをさせていただき、
豊かな時間を過ごさせていただきました。
でも、放っておけば、ここに集まる皆さんも悪法の犠牲者になってしまう。
小説でも演劇でも音楽でも、表現を続ける者は個人事業主。
保障されない、収入も多くない身分の者たちからさらに税金を搾り取る?
文化を潰し、格差を広げ、弱い者を痛めつけるのは真っ当な人間の所業か。
坂本龍一さんの言葉が響きを増す。
『声を上げる。上げ続ける。
あきらめないで、がっかりしないで、根気よく。
社会を変えるには結局、それしかないのだと思います』
最後におまけとして、SNSで見つけたハッシュタグを並べます。
#STOPインボイス
#インボイス増税反対
#保険証を廃止するな
#マイナンバーカードを強制するな
#五公五民
#入管法改悪法案は廃案一択
#入管法改悪反対
#懲罰動議に反対します
#増税と大軍拡に反対します
#軍拡より生活
#原発GX法を廃案に
#原発の運転期間延長に反対します
#日本学術会議への人事介入に抗議する
#沖縄いじめ政権
#辺野古埋め立て不承認を支持します
#憲法に世襲禁止条項を
#カルト政治の排除が最優先
#解散命令はまだですか
#統一自民党
#自民禍
#国葬が終わっても国葬に反対します
#国葬は自民党の自己正当化
#国葬を一番喜ぶのは統一教会
#国葬は病んだ個人崇拝
#国葬はカルトのフェス
#安倍という病
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お知らせが遅くなりましたが、SFマガジンの最新号(2023年6月号)に
『世界警察』シリーズ の書評が掲載されています(151ページ)。
YouTube の《杉江松恋チャンネル「ほんとなぞ」》内、
香月祥宏と杉江松恋の「これって、SF?」 2023年4月号・その2
https://youtube.com/watch?v=dpCBe-1UeoQ
にて 香月祥宏さん が『世界警察』シリーズ(及び一柳美結シリーズ、関連作『氷のレガータ』まで)を
詳しくご紹介いただき、高く評価していただいたことは
先日、4/30 のブログ http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177897
でもお知らせしましたが、香月祥宏さんはSFマガジンでも、ご自身のレギュラーコーナーで
ご紹介いただいていたのです。内容も、とても嬉しいものです。
香月さん、本当に有り難うございます!
改めて御礼申し上げます。
皆さんも、機会があればぜひSFマガジンをご覧ください。
そしていま、可及的速やかに必要なハッシュタグ。
#入管法改悪反対
#STOPインボイス
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一人芝居『もう一人の私へ』(原作・沢村鐵、演者・内沢雅彦)が
岩手以外の土地でついにお披露目され、嬉しい限りです。
(原作『もう一人の私へ』についてはこちら http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177760)
5月26日、いわき市の 蔵カフェ 備中屋本家斎菊 で行われた公演も素晴らしい夜になったそうです。
たとえば、Facebook で「備中屋本家」と検索をかけるといくつか感想を上げていただいています。
https://www.facebook.com/search/top?q=%E5%82%99%E4%B8%AD%E5%B1%8B%E6%9C%AC%E5%AE%B6
昨日5月28日、私が立ち合った国立市 かけこみ亭 にて行われた公演も、もちろん素晴らしいものでした。
https://www.facebook.com/search/top?q=%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%93%E3%81%BF%E4%BA%AD
(この地下への階段を下るとお店があります)
優れた役者さんが、かつて私の書いたものを自分の血肉とし
目の前で、迸る魂の訴えとして演じきり、表現しきっていただいたことは…
本当に、かけがえのない経験です。
劇団黒テントにて長く俳優を勤め上げてこられた、
同郷の偉大な先輩には、感謝しきれないほどの有り難さを感じています。
(内沢さんと、俳優仲間の皆さん等)
会場となった かけこみ亭さん にも感謝申し上げます。
店主さんとお仲間さんで、2012年から毎年のように釜石市に行っていただき
様々なイベントを開いて盛り上げてくださっていたのです。
釜石のために力を尽くしてくださり、有難うございます!
昨日このお店に集まり、一人芝居を見守ってくださった皆さんも
内沢さんの声を、姿を、涙を、
心の真ん中で受け止めてくださったものと思います。
わざわざ足をお運びいただき、誠に有難うございました。
内沢先輩の全霊を込めた熱演を、
遠からずまた、見られることを祈って。
俳優・内沢雅彦さん の一人芝居『もう一人の私へ』(沢村鐵原作)の最新公演が
福島県いわき市 と、東京都国立市 で行われます。
日程は 今月の 26日、28日です。
今年3月、私の故郷の 岩手県釜石市 で初めて行われた内沢雅彦さん(劇団黒テント)の一人芝居。
おかげさまで盛況となった4公演の詳細は、こちらをご覧ください。
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177895
「内沢雅彦さんへの手紙(一人芝居『もう一人の私へ』の記録)」
今月の最新公演は下記の二つです。
いわき市公演
5月26日(金) 開場18:30 開演19:00
料金1000円
蔵カフェ 備中屋本家斎菊
福島県いわき市常磐湯本町三函235-1
TEL 0246-64-8401
https://tabelog.com/fukushima/A0704/A070401/7018750/
いわき公演については、こちらの織田好孝さんのFacebook に詳しいです。ご参照ください。
https://www.facebook.com/100002331631230/posts/6175813739172953/?mibextid=rS40aB7S9Ucbxw6v
国立市公演(最寄り駅・JR南武線 谷保)
5月28日(日) 開場14:30 開演15:00
料金1000円
かけこみ亭
東京都国立市富士見台1-17-12地下
TEL 042-574-3602
https://tabelog.com/tokyo/A1325/A132503/13074559/
https://www.facebook.com/Kakekomitei/
岩手県以外では初めての公演となります。
私の原作、『もう一人の私へ』は、
東日本大震災追悼アンソロジー「あの日から」(岩手日報社)に収録されています。
詳細はこちらです。
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177760(発売時の告知ブログ)
すでに日程が迫っております。告知が遅れて申し訳ございません。
皆さんご多用とは思いますが、もしお気が向かれましたら足をお運びいただき
内沢雅彦さんの、魂の籠もった熱演をぜひ、ご覧いただければ幸いです!
ご興味を抱かれた方は、それぞれの連絡先にチケットの申し込みをお願いします。
東京・国立市の公演では、私も会場に参ります。
(ようやく生で観劇することができるので、感慨ひとしおです…!)
どうぞよろしくお願い申し上げます。
『世界警察』シリーズ をこの度、SFとしてもご評価いただきました。
香月祥宏と杉江松恋の「これって、SF?」 2023年4月号・その2
https://youtube.com/watch?v=dpCBe-1UeoQ
こちらの Youtubeチャンネル(杉江松恋チャンネル「ほんとなぞ」https://www.youtube.com/@user-hontonazo 内)
にて、香月祥宏さん によって『世界警察』シリーズ 及び、一柳美結シリーズ。
加えて、関連作『氷のレガータ』まで詳しくご紹介いただき、高く評価していただいたのです。
(『氷のレガータ』は、沢村鐵の note https://note.com/tetsusawamura/ にて公開中です)
幸甚の至りです!
香月祥宏さん、杉江松恋さん、誠に有難うございます!!
お二人に加えて、『世界警察4』にてシリーズの解説をしてくださった 松井ゆかりさん も、
Twitter で改めて言及してくださっています。有り難うございます!
https://twitter.com/pISjSc4NqzmCAsr/status/1650111027726675968?s=20
https://twitter.com/pISjSc4NqzmCAsr/status/1650130274620178432?s=20
『世界警察4 悠久のフロスティグレイ』の 電子書籍版 も、4/28 より各社から発売となりました。
中央公論新社 電子書籍
https://www.chuko.co.jp/ebook/2023/04/518397.html
紀伊國屋 電子書籍 Kinoppy
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-1459107
honto 電子書籍
https://honto.jp/ebook/pd_32475510.html
楽天kobo
https://books.rakuten.co.jp/rk/02354a3efb833cbc98f2303b91ece6f4/?l-id=item-c-seriesitem
近い未来を描いたこのシリーズ。
その頃まで、ずっと読み継がれますように。
悲しい。
この後、坂本龍一さんのいない世界を生きなくてはならない。
音楽家としても、人としても、坂本さんは私にとって…
悲しい。
高橋幸宏さんも亡くなったばかりなのに…
この欠落感は埋まらない。
音楽図鑑。未来派野郎。エスペラント。
ラストエンペラー。シェルタリングスカイ。
BTTB。Async。Coda。
イエローマジックオーケストラ。
どれほど、あなたから生まれた音に浸されて生きたことか。
サウンドストリート。スコラ 音楽の学校。WORLD HAPPINESS。
NO NUKES フェス。東北ユースオーケストラ。
あなたの活動にどれだけ力づけられてきたか。
非戦。NO NUKES。
炭鉱のカナリアたれ。
芸術は長く、人生は短し。
幾つもの美しい、真実の言葉が魂に刺さっています。
あなたのいない世界を、私はどう生きよう。
振り返れば、たいして更新しない私のブログで、こんなにも多く坂本さんを取り上げていました。
2009.04.29
SELF PORTRAIT ! behind the mask ! Perspective !(坂本龍一さんLive)
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1032815
2009.08.10
あっ…東風が吹いてきた。(WORLD HAPPINESS 2009)
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1106807
2018.03.22
3/21 東北ユースオーケストラコンサート(坂本龍一さん、のんさん)
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177812
2019.04.01
「NO NUKES 2019」と「東北ユースオーケストラコンサート2019」
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177828
お姿を拝見した最後はこの、昨年の東北ユースオーケストラのコンサート。
2022.03.27
東北ユースオーケストラ帰還。侵略、復興、鎮魂の調べ。『世界警察』
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177877
ありがとうございます。身体がつらいのに、会場まで来てくださって。
東北の若き音楽家たちと、傷ついた者たちに寄り添ってくださって。
あなたのような仕事を、どうやったら成せるだろう。
(2023.4.4.追記)
せめて、これをきっかけに、聴く機会のなかった若い人などにも、坂本さんの音楽を聴いてほしいです。
それから、気が向いたら、坂本さんの著書にも手を伸ばしてほしい。
知ってほしい。
坂本さんが、芸術家としてどれほど深く豊かで、人としてどれほど温かく真っ当だったかを。
知ってほしい。
坂本さんが、世界中にどれほど大きな影響を与え、どれほど愛されているかということを。
例えば、東北ユースオーケストラの設立と指導。
これ一つだけとっても、私は坂本さんに最高勲章を捧げたい。
坂本さんは、東北が負った深い傷に寄り添ってくれた。
普通に暮らすことさえ難しかった東北に、将来に希望を持ちづらかった若者たちに、光を見せてくれた。
坂本さんの魂は、常に傷つき、虐げられた者たちと共にあった。
行動の人だった。音楽と、それ以外のことで力を尽くしてくれた。
ありがとうございます。
ああ、我々はどれほどのものを失ったのだろう。
淋しい。
坂本さんのいる世界であってほしかった。ずっと。
俺たちに、同じ仕事は到底できないから。
追悼番組を見るにつけ、Merry Christmas Mr. Lawrence などの有名曲ばかり流している。
坂本さんご本人も食傷気味では?(笑
なので、それほど有名な曲ではないものの中で、大好きな曲たちを列挙します。
我ながら情けない、未練がましい、でも、せめてもの追悼です。
両眼微笑
Light In Darkness
Epilogue
音楽(特にインストゥルメンタルヴァージョン)
希望の河
WILD AMBITIONS
Shadows On The Ground
LIMBO
Last Regrets
FIELD WORK
Paradise Lost
M.A.Y. IN THE BACKYARD
旅の極北
きみについて
FADE
Dolphins
Free Trading
After All
Ballet Mechanique(藤倉大さん編曲のオーケストラ版)
Variety Show
Be A Superman
HI-TECH HIPPIES
Nostalsia(TECHNODON版のほう)
CHANCE
Put Your Hands Up(News23 エンディングのほう)
Yamazaki 2002
Distant Echo
hibari
Composition 0919
andata
ライヴでよくカバーしていた、エンニオ・モリコーネの「1900年」も。
それから、坂本さんがプロデュースした大貫妙子さんと David Sylvian の曲、全てのアレンジが大好きです。
悲しいな。立ち直れないな。
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ひとまず安堵しております。
2021年3月。
終わりが分からないほど長い旅に出た当初は、
果たして目的地まで辿り着けるか、不安でした。
疫禍が続き、
実際の戦争が始まり……
刊行の間も開いてしまいました。
そして、2023年3月。
世界警察4-悠久のフロスティグレイ (中公文庫 さ65-15)
本体価格 920円+税
ISBN 9784122073401
この最終巻のタイミングで定価が上がってしまったことも、深くお詫びします。
原材料(紙)の高騰など、いくつかの要素が重なった結果です。
文庫で本体価格920円というのは私も初めてです。誠に申し訳ありません。
(消費税が10パーセントでなかったらまだ、よかったのですが…いつの間にこんなに上がったのか?)
この数年で生じた、我々を襲う逆風には目を瞠るものがあります。
特にこの1年は格別に感じられます。
良い時代に完結を迎えられたとは申せない。
不況、不信、腐敗、分断、格差、犯罪……
至るところで暗雲が立ちこめ、皆さんも不安を覚えていることでしょう。
小説など読んでいる場合ではない、という方も多いと思います。
しかし、このたび完結を迎えたこの物語は、時代を超えて普遍的な価値を持つ。
必須な栄養素であると信じています。
どうか、ご自身の目で確かめてください。
今巻に収められた、松井ゆかりさん による解説も、読み進める上で良いガイド役を果たしていただいています。
少し引用させていただきます。
皮肉なことに、ロシア・ウクライナ情勢はなかなか終息の気配がみえず、世界の他の地域でも争いは続いている。佐々木忠輔が実在していたらどんなにか心を痛めていたことだろう。しかし本シリーズのように、未来を見据えて理想の社会を作っていこうと考える人材が育っていけば、いつか彼や盟友であったチャールズたちが目指した世界は現実のものになるかもしれない。夢物語だとあきらめていたら何も変わらないのだから。
どうか誤った道を進む権力者たちは見よ、世界にはこんなありようがあるということを。 (一部略)
さらに。
今回のシリーズ内で引用されている物語(と文献)に
『氷のレガータ』
『「憎悪分解セオリー」のための講義録』
があります。
これらは、単なる作品内作品(虚構)ではありません。
どちらも実在し、私の〈note〉に掲載しています。
https://note.com/tetsusawamura/
(巻末の参考文献リストにもURLを掲載しています)
どうか本編と併せてお読みいただければ、幸い至極です。
何より、『世界警察』は 一柳美結シリーズ全篇 をも内包しています。
今巻の巻末には、このような見開き広告も入れさせていただいています。
開幕当初、両シリーズの関連を伏せていて申し訳ありません。
読んで、驚いていただきたかったのです。
つまり、
あらゆる支流を呑み込む本流、大河 として
『世界警察』が存在する。
私が、読んでいただきたいと心底願う理由を、これ以上説明する必要はないと思います。
あなたにも、この雄大な旅を共にしていただければ…
この上なく幸いに思います。
悠久にも思える、
人類が囚われてきた次元からついに飛翔する瞬間を、
共有してください。
是非。
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ここで何度も告知した通り、今月の10日から12日。
俳優・内沢雅彦さん https://btt-tokyo.amebaownd.com/posts/12618474 が、万感の思いを込めて
拙作『もう一人の私へ』http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177865 を演じてくださいました。
我々の生まれ故郷の 釜石 で。
最終日 3/12 は、私の生まれ育った町である 鵜住居 で。
(会場となった うのすまいトモス・鵜の郷交流館)
4公演で総動員数140人。
地元の皆さんを中心に注目を集め、深い感動を呼んだことは
実際に観劇した私の親戚・知り合いの感想からも伝わってきます。
地元紙の岩手日報でも何度も取り上げていただいています。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2023/2/26/135980
残念なことに、私自身はこの公演に合わせて故郷に戻ることはできませんでした。
代わりに、公演の動画を届けていただきました。
それを見た直後、内沢さんに送った私の手紙の抜粋 を、以下に掲載します。
当日撮影された写真と共に(写真提供・釜石の菊地写真館さん)。
釜石にいなかった皆さんにも、少しでも当日の熱を、思いを、感じていただけたら幸いです。
内沢雅彦様
たったいま、鵜住居公演の映像を拝見し終えたばかりです。
感謝と称賛の念が止めどない状態です。
内沢さん、本当に有り難うございます。
自分の書いたものというより、内沢さんの魂の声として聞きました。
作者としては、「手紙の形を取った小説」でできた文章が、
すんなり演じるにはかなり難しかっただろうなという申し訳なさと、
もっと簡便な文章で分かりやすい構成にすれば良かったという反省ばかりが浮かんできてしまうのですが、
それを覆す内沢さんの温かい声とお姿、演技でした。
時折浮かべておられた涙、震える声。
あれが演技を超えたものであることは、誰の目にも明らかだったと思います。
内沢さんと私、共に釜石で生まれ育った者が力を合わせる形となり、
あのような美しい時空が生まれたことは、それこそ奇蹟的です。
思いがけない、天からの恵みのように感じています。
ただそれは、何もかも、内沢さんの強い意志、演じるという多大な労力、のおかげで成立したものです。
何度でもお礼を申し上げます。有り難うございます!!
ちなみに、私の親戚が3人。内沢さんから見て、左手一番奥に並んでいた姿も見られて、凄く嬉しかったです。
コロナ禍に入ってから全く会えていないもので。
70〜90代、しかし元気に、内沢さんに見入っていました。目には涙もありました。
その一列前に座っていた男性がまさに、作中に登場する、関西出身の建築士の方です。
三重県鈴鹿出身であるにも拘わらず、震災後に釜石に移住。ずっと復興の力になり続けてくれています。
公演のことは昨日の岩手日報にも載ったようで、釜石の桑畑書店さんがツイートにあげてくれていました。
(中略)
来月、東京でお目にかかれるのを楽しみにしております。
沢村鐵
そして明日は、『世界警察4』の発売日。
明日改めてブログをアップさせていただきます!
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シリーズ完結篇『世界警察4』が 3/23日 に発売となります。
店頭用パネル と、POP のデザインが完成しました!
いち早く公開させていただきます。
版元の中央公論新社さんに力の籠もったものを作成していただき、感激しています。
ご覧いただいてお分かりいただけるように、このシリーズは、沢村鐵の物語世界の集大成と言えるものです。
ぜひ、お手にとっていただけたら幸いです。
無双… 崩壊… 包囲… 成就。
佐々木忠輔。
チャールズ・ディキンソン。
ウスマン・サンゴール。
一柳美結…
吉岡雄馬…
懐かしい名前。
アイリス・ディキンソン・神村。
吉岡冬馬。
ソフィア・サンゴール。
新世代の者たち。
東京。フクシマ。NY。モスクワ。ヴェネチア。ラゴス。ベルリン。南極…
彼らはまさに、世界を駆け、時代を超えます。
見届けてください。
一世紀に亘る、彼らの魂の闘いを。
そして、内沢雅彦さん 演じる『もう一人の私へ』の公演が釜石にて、ついに 明日から です!
この週末、震災12年を迎える釜石においでの方は、ぜひ足をお運びください。
何とぞよろしくお願いいたします。
公演詳細はこちら
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177889
2023年 3月10日(金) 11日(土) 12日(日)
・昼の部
3月11日(土) 開場 1時 開演 1時30分
会場 イオンタウンホール(イオンタウン釜石2F 岩手県釜石市港町2-1-1 TEL.0193-22-0033)
https://www.aeontown.co.jp/kamaishi/
3月12日(日) 開場 10時30分 開演 11時
会場 鵜の郷交流館(うのすまい・トモス 岩手県釜石市鵜住居町4丁目901番2 TEL.0193-27-5666)
https://unosumai-tomosu.jp/
・夜の部
3月10日(金)・11日(土) 開場 6時30分 開演 7時
会場 タウンホール(岩手県釜石市大町3-9-1 2F TEL.0193-24-2313)
https://sanriku-travel.jp/fun/gourmet_spot/p1052/
原作『もう一人の私へ』沢村鐵
「あの日から -東日本大震災鎮魂 岩手県出身作家短編集-」所収
(道又力編・岩手日報社 2015年刊)
https://books.iwate-np.co.jp/shopdetail/000000000004/
第1巻が 2021年3月の刊行でしたから、
丸2年をかけて辿り着きました。
ただし、「一柳美結」シリーズ から数えるやり方もあります。
(既読の方には、意味がお分かりいただけると思います)
すると、まる10年かけて、ついに終幕を迎えた… と言うべきかも知れません。
感無量です。
ぜひ、ぜひ、お手にとっていただけますように。
まさに今こそ必要な物語であると信じています。
カバーはこちら。
帯がつくとこうなります。
世界警察4-悠久のフロスティグレイ (中公文庫 さ65-15)
発売予定日 2023年3月23日
本体価格 920円+税
ISBN 9784122073401
bookwallさん、シリーズの最後まで、素晴らしいデザインをありがとうございます。
また、この完結篇の巻末には 解説 がつきます。
手がけてくださったのは、『本の雑誌』などで幅広く活動されている
書評ライターの 松井ゆかりさん です。
丁寧、的確にして、思いの籠もったご解説をいただけて感激しています。
ぜひ皆さんにも読んでほしい!
終着駅で松井さんが待ってくださっていて、
旅の思い出を一緒に語らってくれるような贅沢さを感じられると思います。
発売まであと、ちょうど1ヶ月。
かつてない終幕劇を、ぜひ一緒に味わってください。
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私の故郷・岩手県釜石市にてまもなく、俳優・内沢雅彦さん が沢村作品を元に、一人芝居を上演されます。
その告知のポスターとハガキの現物をいただきました。
いま、故郷の各所に貼られているそうです。
鵜住居トモス、タウンホール、イオン など、実際に上演される場所。
他にも 釜石の劇場、喫茶店、飲食店、釜石ベイ眼科、桑畑書店さん などにも。
皆さん、ご協力をありがとうございます!
ポスター・ハガキの絵とデザインは、白濱雅也さんです。
この方もまた、私の故郷の先輩に当たります。
白濱さんのサイトはこちら
https://tokachiart.jp/minus-art/artist/shirahama_masaya/
劇団黒テント所属の内沢雅彦さんもそうですが、
https://btt-tokyo.amebaownd.com/posts/12618474
ご自分の“道”を追及する活動を貫かれていて、尊敬できる大先輩です。
このお二人に拙作を取り上げていただき、舞台上で披露していただけることを
とても幸せに感じています。
ご覧いただける方はぜひ、じっくり味わっていただければ幸いです。
○公演日程
2023年 3月10日(金) 11日(土) 12日(日)
昼の部
3月11日(土) 開場 1時 開演 1時30分
会場 イオンタウンホール(イオンタウン釜石2F 岩手県釜石市港町2-1-1 TEL.0193-22-0033)
https://www.aeontown.co.jp/kamaishi/
3月12日(日) 開場 10時30分 開演 11時
会場 鵜の郷交流館(うのすまい・トモス 岩手県釜石市鵜住居町4丁目901番2 TEL.0193-27-5666)
https://unosumai-tomosu.jp/
夜の部
3月10日(金)・11日(土) 開場 6時30分 開演 7時
会場 タウンホール(岩手県釜石市大町3-9-1 2F TEL.0193-24-2313)
https://sanriku-travel.jp/fun/gourmet_spot/p1052/
料金は各会場とも共通、1000円です。(注・タウンホールはドリンク別料金)
原作『もう一人の私へ』
「あの日から -東日本大震災鎮魂 岩手県出身作家短編集-」所収
(道又力編・岩手日報社 2015年刊)
https://books.iwate-np.co.jp/shopdetail/000000000004/
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私の故郷・岩手県釜石市にて、俳優・内沢雅彦さんが沢村作品を元に、一人芝居を上演されます。
告知のポスターはこちらです。(絵・白濱雅也さん)
劇団黒テント 所属の俳優、内沢雅彦さん は同郷生まれ、
そして釜石南高校(現・釜石高校)の先輩でもあります。
劇団黒テントHP https://btt-tokyo.amebaownd.com/pages/4314542/page_202010141958
内沢雅彦さんの紹介ページ https://btt-tokyo.amebaownd.com/posts/12618474
内沢さんに取り上げていただいた作品の詳細は下記です。
タイトル『もう一人の私へ』
「あの日から -東日本大震災鎮魂 岩手県出身作家短編集-」所収
(道又力編・岩手日報社 2015年刊)
https://books.iwate-np.co.jp/shopdetail/000000000004/
(震災10周年時に、この作品と共に故郷を振り返ったときのブログはこちらです。
「10年」 http://blog.t-sawamura.net/?cid=53503)
○公演日程
2023年 3月10日(金) 11日(土) 12日(日)
昼の部
3月11日(土) 開場 1時 開演 1時30分
会場 イオンタウンホール(イオンタウン釜石2F 岩手県釜石市港町2-1-1 TEL.0193-22-0033)
https://www.aeontown.co.jp/kamaishi/
3月12日(日) 開場 10時30分 開演 11時
会場 鵜の郷交流館(うのすまい・トモス 岩手県釜石市鵜住居町4丁目901番2 TEL.0193-27-5666)
https://unosumai-tomosu.jp/
夜の部
3月10日(金)・11日(土) 開場 6時30分 開演 7時
会場 タウンホール(岩手県釜石市大町3-9-1 2F TEL.0193-24-2313)
https://sanriku-travel.jp/fun/gourmet_spot/p1052/
料金は各会場とも共通、1000円です。(注・タウンホールはドリンク別料金)
内沢雅彦さんは、私のちょうど10歳年上。
東京で活動されていますが、故郷への思いはとても強く、私の綴った物語に目を留めてくださり
ご自身が演じる一人芝居用に内容を纏め上げ、ついに上演を実現させました。
まさに震災の日の前後に、故郷にて上演してくださること、とても感慨深く感じています。
内沢さん、本当に有り難うございます。
とりわけ3月12日は、私の生まれ育った町である 鵜住居 で上演。
会場のある「うのすまい・トモス」(https://unosumai-tomosu.jp/) は複数の公共施設が集まっていて、
憩いの場であると同時に、東日本大震災の記憶を伝える役割を担っています。
なんとこの日は、「うのすまい・トモス」のすぐそばの
釜石鵜住居復興スタジアム (https://kamaishi-stadium.jp) にて、ラグビーの試合も行われます。
釜石シーウェイブスRFC vs 浦安D-Rocks
(JAPAN RUGBY LEAGUE ONE DIVISION 2
チケット https://league-one.jp/match/24096)
2023年3月12日(日)13:05 Kick Off
釜石シーウェイブスRFC は、かつて「北の鉄人」と呼ばれ、かつてラグビー日本選手権で
7連覇を達成した新日鐵釜石ラグビー部の後継チームであり、釜石の誇りです。
もしこの日、鵜住居に来られる方がいらっしゃったら、
町も自然も海も、お芝居もラグビーも、全てを心ゆくまで楽しんでいただければ幸いです!
この日以外、10日、11日でも、釜石方面に来られる方。
もちろん、釜石在住のみなさんも。
内沢先輩の魂の籠もった公演にぜひ、足をお運びいただければ幸いです。
波乱に満ちた2022年も暮れようとしています。
なんという年だったことでしょう。
心穏やかではない方も多いと思います。
国内でも、権力者たちの恐るべき背信と欺瞞が明るみに出、
国外でも、非人道的な侵略行為が今も罷り通っています。
不義と裏切りの年でした。
真っ当に生きている人にとっては報われない、人間を信じられなくなるような
大いに不幸な年だったと言うしかない。
こんな大人たちを、毎日目撃させられた子供たちの心が心配です。
そのうえ不況、貧困、格差…
むろん希望はあります。
数は少ないかも知れないが、心ある表現者、識者、一般市民が声を上げ続けたこと。
虚偽を告発し、真実を追求することをやめなかった。
まだ声は小さいかも知れないが、やがては心ある人全ての耳に届き
底なしの腐敗を浄化して事態を明るくすると信じたい。
これほどの罪と不正義を毎日見せつけられて、危機感を覚えない人はどうかしています。
奮い立ち、「自分のできることをしなければ」と思わないのであれば、ただの隷従民。
罪に塗れた権力者の巻き添えになり、一生を罪びととして終えることになる。
このまま共倒れにならないために、あなたもどうか黙っていないでください。
勇気を出してまわりの人たちと話し合ってください。
発信できる手段があるなら、発信してください。
暗くて間違った時代を終わらせるために、共に努力しましょう。
おかげで私も、最新シリーズの執筆には気合いが入りました。
シリーズ完結篇、
「世界警察4 悠久のフロスティグレイ」
2023年3月刊行となります。
さて、ここで逃げずにしっかりお詫びを申し上げなくてはなりません。
前回のブログで、私は完結篇を「2023年2月刊行」と申し上げました。
ところが、3月の刊行となりました。
申し訳ありません。
少しだけ言い訳をお許しください。
2月刊行は可能でした。しかし、全ての状況を鑑み、版元さんと相談の上
「戦略的」理由により 3月の刊行に決まったのです。
より環境を整え、十全な状態でお届けするための決断です。
どうかお許しいただければ幸いです。
来る2023年は、どうなるでしょう。
問いを自分に向けるとき、冷たい切っ先が胸に触れるように感じます。
私に何ができる。
信念を貫けるか。
途方に暮れることなく、己の仕事を続けられるか。
自信があるとは申せません。
しかし、道を外れることもできない。
沢村鐵が沢村鐵であり続けるために努力を続けます。
どうかお力添えいただければ幸いです。
何より皆さんにとって、2023年が、希望の持てる年でありますよう。
できるなら助け合って、難局を乗り越えることを夢見て。
2022年、本当にお疲れさまでした。
今年はあまりに酷い年だったため、
ワールドカップなど明るい話題にも触れたかったのに難しくなりました。
4年前は現地に乗り込めましたが、今回は…
打ち立てられた数々の『歴史』に立ち会えず本当に残念です。
サムライブラボーの偉業、神になったメッシ…
(写真は4年前のモドリッチ@モスクワ)
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『世界警察3 簒奪のオブシディアン』 本日発売です。
物語世界にすんなり戻れるように、巻頭にこのように
第1巻と第2巻の詳しいあらすじ を掲載しております。
大変お待たせいたしました…
冬馬。アイリス。樋口。ソフィア。隆児。そしてチャールズ。
みんな頑張っています!
(ちなみに目次は、謎の二段構え)
そしてまもなく、第4巻 の 完結編 も脱稿します。
『世界警察4 悠久のフロスティグレイ(仮)』
2023年2月 の刊行です。
完結までは畳みかけられそうです!
この冬は、「世界警察シリーズ」の後半戦を一気にお楽しみいただければ幸いです。
定価 840円+税
発売日: 2022年11月22日
シリーズ: 世界警察
レーベル: 中公文庫
出版社: 中央公論新社
発行形態: 文庫
ページ数: 376p
ISBN: 9784122072824
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皆様大変お待たせいたしました。
『世界警察3 簒奪のオブシディアン』11月22日 発売です。
内容はこちらです。
NYで軍事蜂起が発生し国連本部が包囲された。
警視庁の吉岡冬馬たちもモスクワで拘束される。
世界秩序の危機を知った冬馬たちは脱出を試みるが、そこに再びテロリストの魔の手が迫る。
最高機密「シールド」の正体、世界連邦成立の真相――
全ての答えを持つ謎の存在「トゥルバドール」とは? 物語は佳境へ迫る。
ロシア、アフリカ、そして南極――
大戦勃発の危機を防ぐため、
刑事たちは世界を駆ける!
文庫書き下ろし
それにしてもお待たせしてしまいました。
前回のブログで9月か10月にはお届けすると申し上げたにも関わらず、果たせませんでした。
第2巻から第3巻まで1年以上空いてしまうとは…
間に『謎掛鬼』(双葉文庫)とアンソロジー『偽りの捜査線』(文春文庫)の刊行があったとはいえ
これほどお待たせするのは私としても本意ではありませんでした。
申し訳ありません。お詫び申し上げます。
代わりに、というわけでありませんが、第4巻の完結編 は
あまり間を置かず、来年2月の刊行 を予定しております!
また、できるだけすんなり物語世界に戻れるよう、今回の第3巻の巻頭に
第1巻と第2巻 の かなり詳しいあらすじ を掲載します。
改めて、主人公の冬馬たちと、最後まで冒険を共にしていただければ幸い至極です。
カバーデザインも完成しました。
「一柳シリーズ」「クランシリーズ」でもずっとお世話になっている
bookwallさん のデザインです。 http://bookwall.jp
松さん、bookwall のみなさん、今回も見事なものを、本当にありがとうございます!
カバー付きはこちら。
定価 840円+税
発売日: 2022年11月22日頃
シリーズ: 世界警察
レーベル: 中公文庫
出版社: 中央公論新社
発行形態: 文庫
ページ数: 376p
ISBN: 9784122072824
国内でも、世界的にも、まさに動乱の時代に入っていますね。
非道な暴力。その上、分断と不信が横行し、悪徳が蔓延る、新たな暗黒時代に入ったようにも見えます。
生活に深刻な影響が出ている方々も多いでしょう。私も苦しいです。
共に乗り越えましょう。
沢村鐵の物語がその一助になれるよう、頑張って綴って参ります。
まずは、『世界警察3』の発売まで、あと1ヶ月余りです。
どうか何とぞよろしくお願い申し上げます。
今日は『謎掛鬼』『偽りの捜査線』『世界警察』、3冊の告知をまとめてさせてください。
『謎掛鬼 警視庁捜査一課・小野瀬遥の黄昏事件簿』(双葉文庫)
の解説を務めてくださった 池上冬樹さん の書評が、発売中の『小説推理』7月号、
https://colorful.futabanet.jp/list/suiri/628c78c87765615805000000
並びに 文芸総合サイト《カラフル》に掲載されました。
https://colorful.futabanet.jp/articles/-/1399
(このサイトには、沢村への刊行記念インタビュー も引き続き掲載されています。
https://colorful.futabanet.jp/articles/-/1349 )
警察小説アンソロジー『偽りの捜査線』(文春文庫)
はついに 明後日 、6/7(火)発売です!
7つの警察小説の競演を楽しんでください。
また、お待たせしております『世界警察』第3巻(中公文庫)は
9月、もしくは10月 に刊行予定です!
どうかもうしばらくお待ちいただければ幸いです。
来月7日 に発売となる 警察小説アンソロジー、
『偽りの捜査線』(文春文庫)
を、版元の 文藝春秋さん からお届けいただきました。
共著 の皆さんは
誉田哲也さん、大門剛明さん、堂場瞬一さん、鳴神響一さん、長岡弘樹さん、今野敏さん
という錚々たる顔ぶれ。
沢村を末席に加えていただいたことを光栄に感じています!
沢村の収録作品は「オール讀物2022年2月号」(文藝春秋)に掲載された
『類まれなるランデブー』です。
(掲載時のブログはこちら http://blog.t-sawamura.net/?cid=53517 。
アンソロジー収録にあたり、「JAXAダークファイル」というサブタイトルを外しました)
文藝春秋さんのサイト
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167918880
に、担当編集者さん の
「警察小説界をリードする人気作家7人が集結した豪華アンソロジーの誕生です」
から始まる気合いの入った紹介文が掲載されています。
発売までもうまもなく。
ぜひ、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
定価:902円(税込)
発売日:2022年06月07日
ISBN 978-4-16-791888-0
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昨日、およそ三年ぶりに、書店さんへの挨拶回りが叶いました。
(ちなみに前回の汗だく訪問記はこちら 笑 http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177836)
お訪ねした書店さんは六つです。
まだコロナ禍の最中、そしてお忙しい中にもかかわらず、どのお店の皆さんも歓待してくださいました。
サイン本 や 直筆色紙 を作らせていただき、店頭を飾っていただいています。
おかげさまです。本当に有り難うございます!
ジュンク堂書店池袋本店さん。
啓文堂書店渋谷店さん。
丸善丸の内本店さん。
丸善日本橋店さん。
三省堂書店有楽町店さん。
迎えてくださった書店の皆様、返す返すも、誠に有難うございました。
新機軸に挑戦した今作の、続編に期待してくださるお声もいただきました…
私もこの物語世界をいとおしく、大切に思っています。
いつの日か、続編でもご挨拶に回れるよう頑張りたいと思います!
ちなみに、文春文庫から来月、6/7 に刊行される警察小説アンソロジー
『偽りの走査線』https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167918880
に沢村の作品も収録されます。
詳細を近々、ここで報告させていただきます〜
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『謎掛鬼(なぞかけおに) 警視庁捜査一課・小野瀬遥の黄昏事件簿』
双葉文庫 より本日発売です。
刊行にあたり、担当編集者 の 森広太さん に感謝を捧げさせてください。
双葉文庫で既刊の『ミッドナイト・サン』 http://blog.t-sawamura.net/?cid=53509
のときもそうだったのですが、
森さんはいつも、溢れる熱意で物語世界に入り込んだ上で、優れた示唆をくださいます。
今回の物語も、森さんならでは提言が出発点になりました。
そして『小説推理』に各話発表の場を提供してくださり、
書き下ろしの最終話のまで共に駆け抜けてくださいました。
おかげさまです! 本当に有難うございます。
森さんの提言とは? この物語はどのように生まれ、結実したのか?
その詳細は、沢村の最新インタビューをぜひご覧ください。
双葉社さんの文芸総合サイト《COLORFUL:カラフル》https://colorful.futabanet.jp/
に、本日(17:00頃)から掲載 されます。
「小野瀬遥の黄昏事件簿」は新しい物語であると同時に、
『封じられた街(上・下)』(ポプラ文庫ピュアフル)
の世界観をも引き継いだ、沢村ワールドの新たな地平 に存在しています。
どうかぜひ、楽しんでいただければ幸いです。
国内外でつらいニュースが続いています。
多くの人にとって、いまは容易ならざる日々かも知れません。
私にとっても同じです。
それでも、この物語が少しでも、晴れない黄昏の闇を見通し、
光を見つけるきっかけになれたなら…
これ以上のことはありません。
なお明日は、書店さんへの挨拶回りにうかがいます!
コロナ禍のため長く自粛していましたが、本当に久しぶりに、都内各店にお邪魔させていただきます。
その模様は、またここでレポートさせていただきます〜
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書店用POP が完成したので公開させていただきます。
扉・目次のデザイン も、一足早くお披露目です。
草野碧さん のイラストに、
坂野公一さん+吉田友美さん(welle design)のデザイン。
物語世界を見事に伝えてくださっています。
解説は 池上冬樹さん です。
文庫解説でお世話になるのは『雨の鎮魂歌(レクイエム)』以来2度目ですが、
雑誌の書評欄でも、何度も拙作を紹介していただくなど、長年お世話になっています。
誰もが知る文芸評論家にして、私と同じ東北人。山形県ご出身で、今もご在住です。
今回も、内外のミステリー作品についての深い造詣はもちろんのこと、
東北人ならではの視線で、素晴らしいご解説をいただいています。
ぜひ、物語本編と併せて楽しんでください。
発売日:2022年05月12日
ISBN 978-4-575-52569-4
発売まで、あと3週間です。
『謎掛鬼(なぞかけおに) 警視庁捜査一課・小野瀬遥の黄昏事件簿』
双葉文庫 よりまもなく発売です!
「小説推理」に2019年〜2020年に掲載されたものに書き下ろしを加えました。
連作短編集の体裁ですが、一編の長編と呼べるほどに、1話1話が緊密に結びついています。
『世界警察』シリーズ刊行の途中ですが、
ぜひぜひ、こちらの物語世界もお楽しみください!
沢村のダークファンタジー作品群を愛してくださっている方なら、
もうお気づきでしょう。
サブタイトルの「黄昏事件簿」。
たそがれ、と言えば、『封じられた街』の基調を成すキーワードです。
そうです。クランシリーズ の主人公・晴山旭 がメインキャラとして
再登場するこの物語、警察小説でありながら “彼方” を見つめています。
この物語をきっかけに、
沢村の双方の物語世界に馴染んでいただけるようでしたら、
とても嬉しく思います。
オフィシャルの内容紹介はこちらになります。
新米刑事の小野瀬遥は、黄昏の光に満ちた町に迷いこんでしまう。
そこには、警視庁管轄には存在するはずのない派出所があり、
若き巡査が、遥に謎めいた言葉で捜査の指針を与えてくれる。
やがて遥が、上司の晴山旭と共にぶち当たったのは
警視庁を揺るがすSNS犯罪 「#謎解きジャスティス」 だった。
被害者が謎掛け形式で名指しされる、悪夢のような連続殺人事件――。
異界の闇に潜む犯人を神秘的な捜査で逮捕する。
「クラン」シリーズの著者による、ダークロマン×警察小説!
カバーデザインは 坂野公一さん+吉田友美さん(welle design)。
http://welle.jp/
カバーイラストレーションは 草野碧さん です。
https://midorikusano.com/
上記の方々のデザインやイラストは、皆さんもどこかで必ず目にしていると思います。
私は今回、初めてお世話になりますが、素晴らしいクォリティに感激しています!
帯のついたデザインはこちらになります。
定価:660円+税
発売日:2022年05月12日
ISBN 978-4-575-52569-4
このカバーに物語世界のエッセンスが凝縮されています。
目次や本扉にまで凝ったデザインをしていただいているので、
お手にとった際にはぜひ、ご自分の目で確かめてください。
一瞬でほの暗い世界に導いてくれます。
発売まで、1ヶ月と少し。
楽しみにお待ちいただけたら幸いです。
コロナ禍で定期公演の中止を余儀なくされていた
東北ユースオーケストラが帰ってきました!
(公式サイト http://tohoku-youth-orchestra.org/?_ga=2.231490454.802126707.1648344662-1532875198.1648344662)
3年ぶりの臨場を私も果たせました。感慨ひとしおです。
先日の地震の影響で、全4公演のうち、なんと
仙台と福島の公演が中止になってしまいました(地震の馬鹿野郎)。
しかし、私の故郷・岩手の公演と、
昨日の東京公演は実現しました。よかった…
がん闘病中の坂本龍一さんもついに公の場に。
(写真は公式Twitter、日刊スポーツサイトより転用させていただきます
https://www.nikkansports.com/entertainment/photonews/photonews_nsInc_202203260000651-2.html?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=%E5%90%89%E6%B0%B8%E5%B0%8F%E7%99%BE%E5%90%88)
お姿を見ただけで泣けてきました。
再び言葉を聞き、ピアノの演奏を聴けました。本当に嬉しいです。
(当日の詳細は、こちらの記事がよくまとまっています。
ENCOUNT https://news.yahoo.co.jp/articles/b378fc9d4f071e76c7933b5644ca1bcf8cec88dc)
前回のコンサートのレポートでも書きましたが
(http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177828 「NO NUKES 2019」と「東北ユースオーケストラコンサート2019」)、
坂本さんは私にとり、芸術の偉大な教師であり、生き方の手本であり、東北の恩人であるのです。
同時代にこのような偉大な人がいて本当に良かった。
共演者の吉永小百合さんのお言葉を引用します。
「常に世界のことを考えている坂本さんみたいな方が世界の指導者になったらどんなにいいだろう。
これからも坂本さんのサポーターとして付いていきたい」
今回のコンサートの目玉は何と言っても、このオケのために書き下ろされた新曲
「いま時間が傾いて」
のお披露目でしょう。何年も前に書き上がっていたのに、コロナ禍で発表の
機会を奪われていたのです。今回が世界初披露でした。
素晴らしい曲でした。
演奏後、坂本さんはこうコメントしました。
「これは鎮魂の音楽だけど、いま聴くとやっぱり、
ウクライナのことがどうしても思い浮かんでしまう。
震災と戦争は違うものだけど、鎮魂という意味では…
自分で書いたものなのに、ウクライナ国歌が聞こえてきてしまう。
今日は、青と黄色を着たい気持ちもあった」
私も何度頷いたことでしょう。
全てのセットリストはこちらです。
恒例の、吉永小百合さんによる詩の朗読も心に染み入りました。
震災に関わるものだけではない。沖縄の少女の詩、「心のたんぽぽ」。
「心のたんぽぽ いりませんか
いっぱいのやさしさで 出来ています。
お国に一つ持っていれば
わた毛になって とんでって
みんなの心で めを出します。
心のたんぽぽ いりませんか よごれた心 洗います。
きっとあらそいなくせます。」
今こそ強く響く詩です。
(この詩の来歴は、こちらの琉球新報の記事に詳しいです https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1055414.html)
沖縄はかつて、いまのウクライナと同様の壮絶な暴力に蹂躙されました。
それを記憶に留めるために作られた《平和の礎》を、
私が訪れたときの忘れがたき記録はこちらです。
(「240,000の死者の名前」http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177799)
私も、坂本さんや吉永さんと同じ思いで小説を綴ってきました。
今こそ『世界警察』を読んでください。
緊急事態なので、もう、作者自ら言ってしまいますが…
『世界警察』は、
《世界中の殺し合いを止めるにはどうすればいいか》
をテーマにしています。
「一柳美結シリーズ」もそうです。
ゼレンスキー大統領は、日本へ向けた3月23日の演説で
「私たちはどんな侵略行為に対しても予防的に機能し
役に立つ新たなツールや新たな保障体制が必要です。
その発展のため日本のリーダーシップが不可欠です」
と呼びかけました。 連帯して国際機関の改革を求めたのです。
『世界警察』で、日本はすでにその役割を果たしています。
楽天ブックスネットワークの田口幹人さんからいただいた、
『世界警察』書店店頭ポップ用コメントはこのようなものでした。
「この警察小説は、武力による現状変更が当たり前となっている現代への警鐘だ。」
『世界警察』シリーズを執筆している間に、
これほど非道な侵略が起きるとは予想していませんでした。
偶然ではないかもしれないと感じています。
新たな覚悟をもって、完結まで描き切るつもりです。
人の命を守りたい。
暴虐を止めたい。
同じ思いで行動する人が増える限り、
世界は修復され、より良い方向に進むことができる。
ただし、志を同じくする人が少なければ歩みは遅くなります。
現実から目をそらし、思考を放棄し、利己的な生を選べば、命は失われ続ける。
できることをしましょう。
考え続けましょう。
行動しましょう。
私はこの状況には耐えられない。
暴虐を止めたい。
命を救いたい。
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ウクライナの人々の命を守るにはどうしたらいいか考えています。
それは、津波に呑まれる人を減らしたいということと違うでしょうか。
人間の使命の一つが、命を守ることだとしたら、我々のすべき仕事は明確です。
本気で考える人が増えれば増えるほど、守れる人の命も増える。
他人事だと思っている人、何もしようとしない人が多いほど、命は失われていく。
だから考え続けています。それは、私が小説を書き続けている理由と重なります。
愚かな議員たちがさっそく核武装について騒ぎ立てていますが、
力に力で対抗するのは獣の次元(理性もなく言語も持たない)の話です。
人間なら別の手段を追求しなくてはならない。
人間ならではの知恵を使わなければならない。
日本にも多くいる小プーチンに騙されないでください。
こんな悲劇が起きないためにどうするべきか。
それを追求したのが沢村の「一柳美結」シリーズであり、現在刊行中の「世界警察」シリーズですが
現在の状況と重なりすぎ、それだけに書き切ることも容易ではありません。
お待たせして申し訳ありませんが次の第3巻、そして完結予定の第4巻をあまり間を置かずに、
しかも今年中に出すために、今少し時間をいただきます。
(「世界警察」続刊の前に、5月と6月に本が出る予定がありますが、それはまた改めてアナウンスします)
四年前にロシアを訪れたことはこのブログでも紹介しました。
私の目に映るロシアは美しかった。 モスクワもサンクトペテルブルクも。
あのドストエフスキーを生んだ国です。
彼は血と因業の深さをどこまでも描いた。
ロシアという国にかかっている呪いの正体を知っている人だった気がします。
ウクライナには行ったことがありませんが、ウクライナ代表の試合は観たことがあります。
2006年のドイツワールドカップ。ライプチヒにて彼らはスペイン代表と戦った。
なすすべなく敗れましたが、最後まで堂々たる戦いでした。
後押しするファンもひたむきだった。
醜いのはどの民族でもない。
邪悪な指導者が権力を握れば、民族そのものがあたかも悪に染まったかに見える。
我々も常に、自分たちのリーダーを見極め、邪悪さの度合いを測らなくてはならない。
それが我々一人一人の責任です。
あなたは投票に行っていますか。
国内の悪や、世界の状況に危機感を抱いた時、周りの人と話し合っていますか。
3.11 にアップするつもりだった文章に、大きく手を加えて急遽アップしました。
最後にもう一度問います。
プーチンという津波が人々を襲っています。
その波はあなたにも押し寄せています。
あなたはどうしますか。
#нетвойне
#StandWithUkraine
#StopPutin
順番が逆になりましたが、
先日発売された「オール讀物2022年2月号」(文藝春秋)
https://www.bunshun.co.jp/business/ooruyomimono/backnumber.html?itemid=578&dispmid=569
に掲載された新作、
『類まれなるランデブー -JAXAダークファイル』
について紹介させていただきます。
日本の宇宙開発を担うJAXA(宇宙航空研究開発機構)の拠点の1つが、
神奈川県の相模原にあります。あの《はやぶさプロジェクト》など
日本の先進的な深宇宙探査の司令塔となっているここで、
小惑星探査の真っ最中に殺人事件が発生。
JAXAのスタッフが犠牲となってしまいます。
JAXAの内情に詳しい文部科学省のキャリア官僚・星原倫子と、
神奈川県警捜査一課の係長・大地悠河。
世代も性格もまるで違う2人が望まないコンビを組む羽目になり、
犯人に迫る……というストーリーです。
なおこの作品は、文春文庫より6月刊行予定の
警察小説アンソロジーに収録されます。
そして、この挿絵を描いてくださったのは、スカイエマさん。
宇宙を舞う《はやぶさ2》を囲む主人公2人の構図が秀逸です!
人物像も、私が思い描いていたイメージにぴったりで、とても嬉しくなりました。
スカイエマさんのサイトはこちらです。
ぜひご覧ください。
「困難な日常」がどいてくれませんね。
人と人の距離を遠ざけるような試練の季節は、まだしばらく続きそうです。
きっとその日は、遠くないはず。
本日発売の「オール讀物2022年2月号」(文藝春秋)
https://www.bunshun.co.jp/business/ooruyomimono/backnumber.html?itemid=578&dispmid=569
に、新作短篇が掲載されました。
タイトル『類まれなるランデブー -JAXAダークファイル』
《真冬の警察小説館》というコーナーです。
(目次ページはこちら)
沢村は「オール讀物」さんには初登場となります。
詳細についてはまもなく、改めてここでご紹介させていただきます。
遅ればせながら今年もよろしくお願いいたします。
再びの急速な感染拡大で、不安な日々ではありますが、くれぐれもご自愛ください。
輝かしい日々が、いつか必ず訪れることを信じて。
もうすぐハロウィンですね。
この時季に読むのにぴったりの沢村作品、改めて紹介させてください。
コロナ禍以降は、「小説どころじゃない。日常こそがホラーだ」と感じている方も多いでしょう。
私も同じです。
本を読めない、エンタメを楽しめない。
孤独だ、収入が減った、仕事を失った。希望を見いだせない。
そんな厳しい現実のただ中にいる方には、このブログも能天気なものに見えるでしょう。
申し訳なく思います。
それでも、物語には、現実を逆照射する力があります。
心を、日常とは別の世界に舞わせる力も。
一度現実から離れ、物語を経て、再び戻ったとき…
苦しみは少し、違う味わいを帯びるかも知れません。
そうであってほしい。
まず、いちばん最近出た
『はざまにある部屋』。
(潮文庫 2020年7月)
実を申しますとこの物語も、苦しい現実から逃れるために書かれたものです。
今から10年前。東日本大震災により、私の故郷は津波に呑まれました。
しばらく私は、何を書く気力も持てませんでした。
そんな中、どうにか書き始められたのが、この物語でした。
自分を救うためにも綴られたこの物語は、確かに死に満ちているし、トーンも暗い。
それでも、長い洞穴の向こう側には、何かがあるはずだという祈りも込められています。
登場人物の名前にも、故郷にまつわる言葉が多く使われています。
同じ版元から出た
『あの世とこの世を季節は巡る』。
(潮文庫 2018年3月)
沢村の物語世界を構成する柱の一人である、日下慎治が活躍する連作短編集です。
実はこの物語、長い時間をかけて準備され、某児童出版社から単行本として上梓される予定でした。
ところが、よんどころない事情により、叶いませんでした。
長く一緒に物語を練り上げてくださった担当編集者さんも嘆いてくれましたが、どうすることもできず…
しばらくの間、この物語は眠っていました。
数年後、別の版元から、文庫で出版してみませんかという提案をいただいたのです。
迷いましたが、とうに完成している物語を皆さんに届けられないのも勝手な気がして、目に触れる機会を持ってもらおうと思いました。
いまも、予定通り児童書の単行本として世に出ていたら、どうなっていただろう…
と思うことがあります。
初対面の方に、自己紹介を兼ねて著書を渡すときに選ぶことが多いのは、実はこの物語です。
児童書仕様、連作短編集という形式。読みやすくできているからです。
気に入ってくださる方も多く、文庫版『雨の鎮魂歌』の巻末解説で池上冬樹さんは、多くの行数を使ってこの物語に触れてくださっています。
『十方暮の町』。
(角川書店 単行本 2011年9月)
日下慎治が初登場する物語です。
八方塞がりならぬ「十方暮」を迎えた東京の下町に、魔が忍び入ります。
それを事前に知っていた僅かな者たちが、人々を魔から守るために夜通し見張ります。
その中心にいるのが日下慎治でした。
でも、彼らが何をしているか分からない町の住人は、彼らを恐れ、誤解します。
日下慎治は、今も人知れず、誰かを守るために彷徨い続けています。
彼が相手にするのは、生者と死者の両方。分け隔てしません。
偉い青年だなあと思います。
そして『封じられた街』。
(ポプラ社 単行本 2008年11月、2009年3月
ポプラ文庫ピュアフル 2011年9月)
沢村のダークファンタジーの端緒にして、最も多くの方に読み継いでいただいている物語です。
本当に嬉しいことに、生涯のベストブックの中の1つに数えてくださる方がいます。
ずいぶん前にこの世に生まれた物語ですが、いまだに大切にしてくださっている方をお見かけします。
本当にありがとうございます。
これからも読み継いでいただければ、幸いです。
さて今年の 10/31 は、ただのハロウィンではないですね。
民主社会を支える我々にとって、証の日。
ある意味では、祭りの日です。
現状を憂う人は多いようで、下記のような呼びかけを初めとして、あちこちから声が上がっています。
VOICE PROJECT 投票はあなたの声
#わたしも投票します
成熟した国では、投票率は低くありません。
人任せの政治がまかり通る国は、成熟しているとは言えない。はっきり言って幼稚です。
人任せにしていると、いつの間にか無為に殺されてしまうことを、コロナ禍に自宅放置死が相次いだことで、我々は学びました。
命を大切にする政治家を探しましょう。
痛みを抱えている人、希望を見失っている人を、決して見過ごさないリーダーを選びましょう。
我々の未来をこれ以上、ハロウィンのような恐しい日々にしないために。
長い苦難を経て、ようやく獲得した普通選挙権です。行使しないと、ご先祖に怒られますよ。
期日前投票も始まっています。私も今日、投票してきます。
自分だけでなく、親しい人にも声をかけましょう。
だれでもない、あなたのために。
あなたの愛する人のために。
子供たちのために。
無責任なガキにだけはならないでください。くれぐれも。
世界警察2 -輻輳(ふくそう)のウルトラマリン-
本日発売です。
改めて、書店員の皆さんからいただいたコメント入りの店頭用パネルはこちら。
コロナ禍の影響で、精神面でも経済面でも、
小説を読む余裕がないという方も多いと思います。
であれば、今は無理に読んでいただく必要はありません。
それでも、この物語の存在だけは覚えておいていただけると、幸せに思います。
これは未来の話です。
皆さんと共に生きたい時代の物語です。
読んでいただけることを祈っています。
(中公文庫 さ 65-13)
定価814円(10%税込)
ISBNコードISBN978-4-12-207110-0
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の発売まで一週間です。
書店店頭用パネルが完成しました!
いち早くここに公開させていただきます。
各書店の方々から素晴らしいコメントを寄せていただいています!!!
感謝いたします。本当に有り難うございます。
進みすぎず、現代過ぎずの時代背景は、
リアル感満載で、止まらなくなりました。
さわや書店・栗澤順一さん
沢村警察小説のこれまでとこれからを
凝縮した集大成を見逃すな!
ときわ書房本店・宇田川拓也さん
この警察小説は、武力による現状変更が
当たり前となっている現代への警鐘だ。
楽天ブックスネットワーク・田口幹人さん
パネルには、この巻の重要性を知らせるヒントとなるフレーズがたくさん盛り込まれています。
そうです。本当に、とても重要な巻です。
ぜひ、読んでいただけると嬉しいです。
初版刊行日2021/9/22
定価814円(10%税込)
ISBNコードISBN978-4-12-207110-0
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9/22(水) 発売 の 新シリーズ 第2弾、
世界警察2
-輻輳(ふくそう)のウルトラマリン-
のカバーが完成しました。
いつもながら、松昭教さん 率いる bookwall http://bookwall.jp/
のデザインです。
ウルトラマリン。
「海を越える」、という意味の青色…
ありがとうございます!
発売まで1ヶ月を切りました。
期待してお待ちいただければ幸いです。
とはいえ、全国に拡大している感染爆発のせいで、
小説を読む心の余裕もない方も多いと思います。
物語を送り出す側としても、心苦しい思いです。
むざむざ医療崩壊が起きたのはなぜなのか?
どうしていまだに検査拡充が行われず、
臨時の大規模医療施設も実現していないのか?
答えは明らかです。
我々一人一人が、目をそらしたり、責任を放棄していても
権力に殺されるだけです。
自らの意志を、行動につなげましょう。
秋にその機会があります。
あなたの命が懸かっています。
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お待たせいたしました。
新シリーズ『世界警察』の 第2弾 をお届けできる日程が決まりました。
とても嬉しく思っています。
世界警察2
-輻輳(ふくそう)のウルトラマリン-
9月22日発売予定
定価 740円+税
中公文庫刊
前巻より更に、舞台も、物語のスケールも広がります。
空間的に、のみならず、時間的にも…
ぜひ、読んでいただけると嬉しいです。
感染爆発で、特に東京は入院もままならない状況です。
重症者も過去最多を更新しています。
このブログで幾度も触れてきましたが、これは人災です。
どうか皆さんがご無事でありますように。
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全国の幾つもの地域で、三度目の緊急事態宣言が発出されている最中
皆さんいかがお過ごしでしょう。お見舞い申し上げます。
世界警察1-叛逆のカージナルレッド-
サイン本 の読者プレゼントが、下記の「よみぽランド」のサイトで始まっています。
https://yomipo.yomiuri.co.jp/present/detail/4449
当選者は10人、応募の締め切りは 5/23(日)です。
(なお、サイン本は購入もできます。詳しくはサイトをご覧下さい)
電子書籍版 も発売開始となりました。
下記の中央公論新社さんのサイト他、多くの電子書籍を扱うサイトにて購入できます。
https://www.chuko.co.jp/ebook/2021/04/517446.html
それにしても息詰まる毎日ですね。
日本は東アジアで最大の被害を引き起こしています。
死者数は中国の二倍、韓国の五倍となってしまいました。
明確に、政府の失政です。感染症を甘く見、科学の警告を無視した。
感染拡大を抑えた他の国に倣わず、検査の拡充、医療体制の充実を怠った。
今も毎日、間違いを犯し続けています。
そして無為に命が失われる。
ふだんからまともなリーダーを選んでおかないとどういうことになるか。
我々全員が身をもって痛感しています。
猛省し、権力者たちの精査を続けましょう。
分断に負けず、手を取り合って乗り越えましょう。
(ちなみに『世界警察』は、二度のパンデミックを乗り越えて
新秩序を獲得した世界を描いています。憂さ晴らしにもどうぞ)
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世界警察1
-叛逆のカージナルレッド-
本日発売 となりました。
挑んでいます。
今までになかった何かに。
どうか末永くおつきあいいただければ幸いです。
中公文庫刊
ISBN978-4-12-207045-5
定価 本体740円+税
航平君ありがとう、
シリーズの最後までよろしく!
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いよいよ来週、3/24 発売 のシリーズ開幕篇
世界警察1
-叛逆のカージナルレッド-
発進です。
書店店頭用パネル と POP が届きました!
凄く気合いを入れて製作していただき、有り難く思っています。
書籍の実物も届きました。
まもなく発売です。
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お前を車に乗せると、私はまず釜石中心部の市街地を回った。津波が襲った区域と、津波を逃れた区域がはっきり色分けされた街を。
それから私は、車を飛ばし北上した。中心街から離れること八キロ、車で十五分ほどで私の生まれた町に入った。
釜石中心部と違い、鵜住居町は大部分が津波に呑まれた。大槌湾の最奥に位置する町だ。私が生まれ育ち、十八歳までいた風景は消え失せた。
お前は文句も言わず、ただじっと、何もない空間を見てくれた。
(もう一人の私へ「二」より)
これは、沢渡哲士という小説家から、息子の三津人に向けて書かれた手紙の一節です。
同時に、拙作『もう一人の私へ』という小説の一部です。
2015年10月に出版された「あの日から -東日本大震災鎮魂 岩手県出身作家短編集」(岩手日報社)。
https://books.iwate-np.co.jp/shopdetail/000000000004/
このアンソロジーによせる作品の依頼を受けたときは悩みました。
しかし、故郷が津波に呑まれた者としての義務について思いました。
震災から4年が経っていたので、どうにか書ける精神状態に達したところでもありました。
だが、いったいどんなふうに書けばいいのか。
故郷が被災した私にしか書けないものがある。そう期待されるのは、分からないではない。だが私はいつも黙ってしまう。
何が書ける?
どんなフィクションをも越える激烈な事実を前に、どんな小説が意味をなすというのか。
震災をテーマに小説を書いてください。そう言われるたび、腹立たしささえ感じた。簡単にそんなことを言わないでくれ。あなた方は目の前の現実を直視してくれればいいんだ! そう叫んでしまいそうだった。
(もう一人の私へ「一」より)
どんな小説を書けというのか。
共著の皆さん全員が悩んだことだと思います。私の場合は、
「故郷で暮らしていたかも知れない自分」から、
「いたかも知れない家族」への手紙という形になりました。
いわば半ノンフィクション。それ以外では気持ちの折り合いがつきませんでした。
お前に知って欲しい話がいくつかある。
釜石で起きた「奇跡」と「悲劇」の話だ。
私の母校の子供たちは正しい判断をして、通常の避難よりも安全な避難を遂行。約六〇〇人が助かった。これは「釜石の奇跡」と呼ばれた。
知っておいてもらいたいのは、地元では「奇跡」とは呼んでいないということだ。しっかり避難したこと、日頃の訓練を生かしたことがなぜ「奇跡」なのか? それ以上に、避難の途中に保護者に引き取られて死亡した子供が数人いること、校舎に残った職員一人が行方不明になったという事実がある。もし彼らも全員助かっていれば、まだ「奇跡」という表現は受け入れられるのかも知れないが、いずれにせよこちらでは、「奇跡」ではなく「出来事」と呼んでいる。もっともだと私も思う。
一方で、正式な避難場所ではないにかかわらず、大勢の人が逃げ込んで津波に呑まれてしまった鵜住居地区防災センターで起きたことは「釜石の悲劇」と呼ばれる。こちらは、また別の意味で相応しくないと感じる。防災と名のつく建物で二〇〇人以上が亡くなったのだ。到底「悲劇」では収まらない。
その「奇跡」と「悲劇」がともに鵜住居町で起きたことだと知っている人がどれくらいいるだろう。この町の光と影は落差が大きすぎる。いや、正しくはこう言うべきだろう。その光で、影を吹き払うことはできない。あまりに濃い影だからだ。
奇跡も悲劇も要らなかった。できるだけたくさん生き残ってくれていたらそれでよかった。便利で安易な言葉は、本質を小さくしてしまう。
(もう一人の私へ「五」より)
この一節は、この小説が書かれた当時の私の思いそのままです。
震災以後、私は経歴に釜石市鵜住居町出身と明記するようになった。
失われた町の出身であることを伝えたい。というより、町の名前を刻みたいのだ。
私のデビュー作は故郷をモデルに描いたものだ。物語の中の小学校と中学校は、現実では、お前も見たように、津波のあと瓦礫置き場になった。そのあと解体された。私が青春を過ごした場所は消えた。
私は何もかも失った。そう信じた。
それでも、傷口を塞ごうとする力は存在する。
ああ、そうだ。私がお前に伝えたいことがあるとすればたぶんそれだろう。
(もう一人の私へ「五」より)
鵜住居はゆるやかに、色を取り戻しました。
私の母校跡に美しいスタジアムが建設され、
そこを見下ろす高台に、鵜住居小学校と釜石東中学校が新設されました。
ラグビーワールドカップの素晴らしい試合が行われてからは、
私の中に少しだけ、救われたような思いも湧きました。
(といっても、予定されていた二試合のうち、一試合は台風で飛んでしまったのですが……
そのときの無念の体験記はこちらです http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177838)
震災後、外からいろんなひとがやってきた。
みんな釜石という土地を賞賛する。起伏に富んだ自然の美しさと、海と山の幸の美味しさ。住む人々のシャイだが、実はとても温かい人柄。方言までが魅力的だという。来れば来るほど好きになるという。ここを第二の故郷のように感じるらしいのだ。
私の故郷にはそんな魅力もあるのか! 気恥ずかしいがやはり嬉しい。外の人の方が、私などよりよほどこの土地の素晴らしさを見出し、相思相愛になっている。なぜ自分は見ようとしなかったのか。故郷の魅力を知ろうとしてこなかったのか、反省させられる。
(もう一人の私へ「六」より)
震災当時も、今も、私は故郷から遠いところにいます。
深い傷も癒えた傷も、その分、自分の真ん中から少し遠いところにあるのが悲しい。
喪失感だけが自分を責め苛みます。
そうした、言葉にし難い思いをこれからも、どうにか言葉にしていくしかない。
いつか書く。お前宛だけではない、もっと大勢に宛てた手紙を。
生者と死者とにかかわらず、全ての人への懺悔と愛を謳う手紙を。
亡くなった大勢の人たち。彼らは他人ではない、なんと近しい存在だろう。彼らよりほんのちょっと長く生きるだけで、私たちもいずれこの世を去る。
だが、決して消えてなくならないものもある。私はそう信じている。フィクションとノンフィクションに関わらず、真の物語は永遠の旋律を奏で、不滅の何ものかを人から人へ橋渡す。生と死と再生を高らかに謳い続ける。
私たちにできるせいいっぱいのことをしようじゃないか。お互いまだまだ、夢半ばだ。そして、お前も私も生き残りなのだから。
父より
(もう一人の私へ「七」より)
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3/24 発売 の新シリーズ開幕篇、
世界警察1
-叛逆のカージナルレッド-
のカバーが完成しました。
中央公論新社さんと沢村といえば、
『フェイスレス』に始まる 一柳美結シリーズ、
「クラン」シリーズ、
そして『雨の鎮魂歌(レクイエム)』に至るまで、
ずっとタッグを組ませていただいている
松昭教さん 率いる bookwall のデザインです!
この度も、本当に素晴らしいデザインをいただきました。
ちょっとマジカルな感じがいいですよね。
帯が着くとこうなります。
発売まで、あと1ヶ月と少し。
期待してお待ちいただければ幸いです。
沢村 鐵
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東日本大震災からまもなく10年になります。
この度、岩手日報文化部の記者さんから取材を受け、それが談話として紙面に掲載されます。
本日、2月13日発売 の 岩手日報 の文化欄。テーマは「震災と岩手の文芸」です。
ご覧になれる方は読んでいただければ幸いです。
岩手日報社さんにはふだんから大変お世話になっており、2015年に「あの日から」
https://books.iwate-np.co.jp/shopdetail/000000000004/
という震災をテーマにした岩手出身作家のアンソロジーに寄稿させていただきました。
今回の談話も、そこに収録された拙作『もう一人の私へ』に多く言及しています。
「あの日から」発売当時の詳細について記したブログは、こちらをご参照下さい。
http://blog.t-sawamura.net/?cid=53505
同じ紙面には、いつも大変お世話になっているさわや書店の栗澤順一さん、
「あの日から」の編纂者である道又力さんのコメントも掲載されます。
故郷を舞台に描いたものとしては、デビュー作『雨の鎮魂歌(レクイエム)』もあります。
まもなく10年です。
疫禍の折り、お見舞い申し上げます。
どうか皆さんご無事でありますように。
『極夜』シリーズ 以来一年ぶりに、
沢村鐵の新シリーズが開幕いたします。
第一弾のタイトルは…
世界警察1
- 叛逆のカージナルレッド -
(中央公論新社より 3/24 発売予定)
少しだけ未来の話です。
現代より進歩した社会が実現しています。
ただし、起きる問題もなおさら深刻です。
タイトルが表す通り、日本に限らず世界を舞台にした物語です。
いまウイルスに閉じ込められ、窒息しそうな思いを抱いている方も多いと思います。
どうかこのシリーズが、あなたの人生に新しい息吹をもたらす力になれますように。
発売まで、詳細な情報を順次発表させていただきます。
どうか期待してお待ちいただければ幸いです。
さて、蛇足ではありますが、近況と雑感です。
東京など都市圏では医療崩壊が起きています。
私も都市部に住んでいます。仕事柄、人に会う機会は少ないですが
周りの皆さんと同じように、日々神経をすり減らしています。
感染拡大と医療崩壊は完全に人災です。
なぜ感染症対策の基本を無視する検査抑制策やGoToキャンペーンを断行したのか。
日本学術会議に対する弾圧は、やはり象徴的でした。
科学の諫言を軽視し、批判者を無視し、自らに都合の悪いものを排除していると
本物の災厄が襲ってきたときに対処できず破綻する。
そして命が失われる。
いま権力を握っている者たちが、人のために政治を行っているか。
それとも自分のためか。
よく見定めなくてはならない、という当たり前のことを、改めて問うべきだと思います。
皆さん一人一人の命がかかっています。
我々が民主主義社会に生きていることを忘れないでください。
改めて、くれぐれも、皆さんがご無事でありますように。
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拙作『極夜』シリーズ は予言書の趣を呈してきました。
今こそ読んでください。
社会が蝕まれています。
モラルハザードが深刻です。
それは我々一人一人が傷つけられているということです。
大げさだと思いますか?
芸術家は?炭鉱のカナリア?です。
悪の気配を嗅ぎつけたら、鳴き騒ぐのが仕事です。
『極夜』(20年4月完結)は、警察小説の体裁を取りながら
登場人物たちの罪と罰と贖罪に、持てる力の極限まで迫ったつもりです。
同時に、渾身の社会批評であり、現状の告発でもあります。
私がこんなふうに自著をアピールしたことはありません。
物語そのものに語らせるべき、という信念から、
自著への具体的な言及は避けてきました。
しかしいまは非常時です。
たとえば…
この政権はどんな悪事が露見してもしらを切る。これを見た不心得者たちは権力者の真似をする。しらを切り通せれば勝ち。ならば、とみな勝ち組に靡く。権力者におもねる。
この現象をモラルハザードというのだと隼野は知った。
「民主主義の皮を被った一党独裁。投票率が上がらない限り未来永劫、権力は現与党のものだ。
永遠の勝ち組だから、野党を志す者はますます少なくなる。国はとっくに封建社会に逆戻りしている。
だが、民はどんな悪政にも文句を言わずに耐えるだけ。選挙に行って変えようとしない。
権力者にとっては夢のような国だ!」
みんな、罪を承知で悪人に権力を預けているのか。全員が共犯だ。
「ジャーナリストがどんなに頑張っても無意味だね。真実が機能しない。人々に届いたとしても、その心を揺さぶれない。悪を黙認することを選んだ。モラルハザードが勝ったのだ」
(『極夜1 シャドウファイア』より)
これらの文章は、果たして絵空事でしょうか。
沢村鐵本人の声として、公式Twitter https://twitter.com/SealedTown11ave
を使ってわずかに意思表明は続けてきました。
もっと声を大にする義務を感じています。
#日本学術会議への人事介入に抗議する
心ある人々が連日、このハッシュタグ入りのツイートをアップし続けています。
少し前に、検察庁法改悪の騒ぎがありました。あの時は、
#検察庁法改正案に抗議します
というハッシュタグが瞬く間にトレンド入りし、
Twitterデモとして大きなうねりになった。
結果、権力側のよからぬ企みを挫くことに成功しました。
これぞ民主主義 という美しい光景でした。
間を置かず「学問の自由」「表現の自由」を侵害する問題が起こりました。
今回も、我々は意志を束ねて対抗するべきです。
ところがいま、至る所に、目を覆いたくなるような卑劣なデマが溢れています。
恥知らずな輩が誠実な方々に攻撃を仕掛けています。
ぜひこれらの記事をご覧ください。震撼します。
学術会議めぐり広がる大量の誤情報、まとめサイトが影響力。政治家やメディアも加担
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/gakujutukaigi4
学術会議に関するデマを集めてみた:ファクトチェック付き
https://datsuaikokukarutonosusume.blog.jp/archives/1078070837.html
危機を嗅ぎつけた一部の雑誌やネットメディアが騒ぎ立てても、マスメディアさえ抑えれば、大衆から真実を隠すのは容易なことだ。秋嶋政権になってからずっと行われてきたやり口。隠蔽やデマの成功例が経験値として積み重なっていて、実際にどんな不祥事や社会不安が報道されても、政権支持率が大きく下がることはなくなった。どんな不正も「またか」で片づくようになったのだ。
(『極夜3 リデンプション』より)
世界中の独裁者よ見ろ、とギュンターは思う。これほど統御しやすい国はない。独裁者にとっての理想国家だ。奴隷志願の市民がこれほど多い国がどこにある!
カイザーの想定を越えて支配はうまくいっていた。内閣人事局の設立により官邸の人事権を強化し、小賢しい官僚たちを組み伏せつつ、マスメディアの上層部をのきなみ親政権派に変えるために地道な努力を続けてきたおかげで「どんなに与党に問題が噴出しても、野党よりはマシ」という観念を大衆に植えつけることに成功した。SNS戦略も怠らない。どんなデマでも流す。野党や知識人、政権の批判者に対するネガティヴキャンペーンを続け、選挙で勝ちさえすれば現政権の天下はどこまでも続く。
(『極夜2 カタストロフィスト』より)
挙げたらきりがないほどの不祥事にまみれつつも、権力は固定されたままです。
このままではますます腐る。
我々の暮らす日常から、正気と良識と美徳が失われていきます。
言い切ります。
放っておけば権力はあなたの権利をも侵害する。
少し想像すれば分かることです。
村山由佳さんは最新のインタビューでこうおっしゃっています。
今回は学問分野への介入でしたが、歴史上、権力者にとって都合の悪い雑誌や小説が、発売禁止処分にされた例はいくらでもあります。
またここ数年をみても、表現の自由が脅かされたケースが相次いでいます。たとえば安倍(晋三前首相)さんの選挙演説の際、聴衆の中にいた老齢のご婦人がただ黙って「増税反対」のプラカードを掲げていただけで警察官から排除されました。また、若い女性が同じく声をあげただけで婦人警官から「静かにして。ジュースおごってあげるから」などと言われて無理やり連れ出されたと報道されています。それから「表現の不自由展」があった「あいちトリエンナーレ」に、補助金がいったん不交付となるなどの圧力がかかりましたよね。
これらの流れからすると、「時の政府に都合の悪いことは力で封じる」という言論弾圧に近い事態がいつ起きてもおかしくない、という空気を感じていました。とても人ごとではありません。それこそ身を削って書きあげた小説が突然発禁を食らって、お上にいくら理由を聞こうが「法に基づいて適切に対応した」としか答えてもらえない地点まで、ほんの「ひとまたぎ」のところにいるのではないか。「憲法で表現の自由が認められているからありえない」と笑う人もいますが、このまま権力者が国民への説明なしに勝手に判断して、そうすることが許される社会になったら、力を持っている人たちは味をしめて何でもするようになりかねません。憲法や法律を自分に都合良く解釈して行動する権力者は過去にいくらでもいたのですから。
(毎日新聞10/29 https://mainichi.jp/articles/20201028/k00/00m/010/002000c)
私は村山さんに全面的に賛同します。
このブログの末尾に、日本学術会議の任命拒否問題に反対の声を上げている
団体のリストを貼りつけさせていただきます。あえて割愛はしません。
その量、圧巻です。600団体 を超えています。
このことをみなさんはご存じでしたか?
心ある人々は残らず、深く憂慮し、警鐘を鳴らさずにいられなくなっている。
いかに社会が危機を迎えているか。リストを見れば一目瞭然です。
最後に、みなさんに問います。
声を上げませんか。
どんな形でもいい。大っぴらでなくてもいい。
ごく親しい人にだけでも構わない。ふだん話をする人とこの話題について話す。
あるいは匿名で、ネット上で発信する。どんな形でも構わないと思います。
話せるうちに話しておかないと、本当に話せなくなります。
これ以上ないくらい無邪気な装いで、原ファシズムがよみがえる可能性は、いまでもあるのです。わたしたちの義務は、その正体を暴き、毎日世界のいたるところで新たなかたちをとって現れてくる原ファシズムを、一つ一つ指弾することです。
『永遠のファシズム』ウンベルト・エーコ 和田忠彦訳(岩波現代文庫)
あなたは黙って見ていますか。
それとも、なにができるか考え、発言し、行動しますか。
これが、この国に住む者全員に突きつけられている問いです。
一人の例外もない。私はそう考えます。
最大の悲劇は、悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である。
マーティン・ルーサー・キング
菅義偉首相による日本学術会議会員任命拒否に対する声明・要望書を発表した学会・団体
(10月30日時点)
「安全保障関連法に反対する学者の会」サイト http://anti-security-related-bill.jp/ より
・日本学術会議
日本学術会議
・学協会関係
日本社会学会 日本教育学会
教育史学会 教育思想史学会
日本カリキュラム学会 社会政策学会
日本社会福祉学会 社会事業史学会
基礎経済科学研究所 唯物論研究協会
歴史学研究会 関西社会学会
日本地域福祉学会 貧困研究会
日本倫理学会 女性労働問題研究会
国際ジェンダー学会 日本環境会議
歴史科学協議会 日本保健医療社会学会
関東社会学会 西日本社会学会
東北社会学会 表象文化論学会
北ヨーロッパ学会 社会思想史学会
日本映像学会 日本福祉教育・ボランティア学習学会
日本労働社会学会 日本NPO学会
日本家族社会学会 日本フェミニスト経済学会
日本宗教学会 日本宗教研究諸学会連合
日本文化人類学会 科学技術社会論学会
政治思想学会 地学団体研究会
日本生活指導学会 日本18世紀学会
日本地理学会 日本ポピュラー音楽学会
日本マス・コミュニケーション学会 日本スポーツとジェンダー学会
体育史学会 日本女性学会
臨床法学教育学会 日本音楽学会
日本美術教育学会 大学教育学会
日本解放社会学会 日本印度学仏教学会
日本儒教学会 日本近代文学会・昭和文学会・日本社会文学会・日本文学協会
法と心理学会 犯罪社会学会
日本環境教育学会 日本思想史学会
社会文化学会 労務理論学会
自然史学会連合、日本数学会、生物科学学会連合、日本地球惑星科学連合、日本物理学会、他 90 学協会(形の科学会、個体群生態学会、種生物学会、植生学会、水文・水資源学会、生態工学会、生命の起原および進化学会、染色体学会、地衣類研究会、地学団体研究会、地球環境史学会、地理科学学会、地理情報システム学会、東京地学協会、東北地理学会、特定非営利活動法人日本火山学会、日本サンゴ礁学会、日本プランクトン学会、日本ベントス学会、日本リモートセンシング学会、日本遺伝学会、日本宇宙生物科学会、日本衛生動物学会、日本温泉科学会、日本花粉学会、日本解剖学会、日本海洋学会、日本貝類学会、日本活断層学会、日本気象学会、日本魚類学会、日本古生物学会、日本昆虫学会、日本昆虫分類学会、日本細胞生物学会、日本時間生物学会、日本実験動物学会、日本植生史学会、日本植物学会、日本植物形態学会、日本植物生理学会、日本植物分類学会、日本神経化学会、日本神経科学学会、日本進化学会、日本人類学会、日本水文科学会、日本生化学会、日本生態学会、日本生物教育学会、日本生物地理学会、日本生物物理学会、日本生理学会、日本雪氷学会、日本藻類学会、日本測地学会、日本大気化学会、日本第四紀学会、日本蛋白質科学会、日本地衣学会、日本地学教育学会、日本地球化学会、日本地形学連合、日本地質学会、日本地震学会、日本地図学会、日本地理学会、日本蜘蛛学会、日本鳥学会、日本動物学会、日本動物分類学会、日本農業気象学会、日本農芸化学会、日本発生生物学会、日本比較生理生化学会、日本比較内分泌学会、日本微生物生態学会、日本分子生物学会、日本分類学会連合、日本味と匂学会、日本免疫学会、日本薬理学会、日本有機地球化学会、日本陸水物理学会、日本鱗翅学会、日本霊長類学会、日本惑星科学会、日本哺乳類学会、日本蘚苔類学会、物理探査学会)
日本地方自治学会 日独文化研究所
日本村落研究学会 日本臨床教育学会
日本森林学会 政治経済学・経済史学会
社会経済史学会 日本史研究会
日本平和学会 日本アフリカ学会
農業問題研究学会 食農資源経済学会
共生社会システム学会 心理科学研究会
「女性・戦争・人権」学会 公共コミュニケーション学会
⽇本都市社会学会 日本イスパニヤ学会
社会学系コンソーシアム(31学協会:環境社会学会、関西社会学会、関東社会学会、社会事業史学会、社会情報学会、数理社会学会、地域社会学会、茶屋四郎次郎記念学術学会、東海社会学会、東北社会学会、東北社会学研究会、西日本社会学会、日仏社会学会、日中社会学会、日本解放社会学会、日本家族社会学会、日本社会学会、日本社会学史学会、日本社会学理論学会、日本社会病理学会、日本社会福祉学会、日本社会分析学会、日本スポーツ社会学会、日本村落研究学会、日本都市社会学会、日本保健医療社会学会、日本マス・コミュニケーション学会、日本労働社会学会、福祉社会学会、北海道社会学会、日本看護福祉学会)
全国憲法研究会 経済理論学会
日本心理学会 日本科学者会議
日本医学会連合(加盟136学会:日本医史学会、日本解剖学会、日本生理学会、日本生化学会、日本薬理学会、日本病理学会、日本癌学会、日本血液学会、日本細菌学会、日本寄生虫学会、日本法医学会、日本衛生学会、日本健康学会、日本栄養・食糧学会、日本温泉気候物理医学会、日本内分泌学会、日本内科学会、日本小児科学会、日本感染症学会、日本結核・非結核性抗酸菌症学会、日本消化器病学会、日本循環器学会、日本精神神経学会、日本外科学会、日本整形外科学会、日本産科婦人科学会、日本眼科学会、日本耳鼻咽喉科学会、日本皮膚科学会、日本泌尿器科学会、日本口腔科学会、日本医学放射線学会、日本保険医学会、日本医療機器学会、日本ハンセン病学会、日本公衆衛生学会、日本衛生動物学会、日本交通医学会、日本体力医学会、日本産業衛生学会、日本気管食道科学会、日本アレルギー学会、日本化学療法学会、日本ウイルス学会、日本麻酔科学会、日本胸部外科学会、日本脳神経外科学会、日本輸血・細胞治療学会、日本医真菌学会、日本農村医学会、日本糖尿病学会、日本矯正医学会、日本神経学会、日本老年医学会、日本人類遺伝学会、日本リハビリテーション医学会、日本呼吸器学会、日本腎臓学会、日本リウマチ学会、日本生体医工学会、日本先天異常学会、日本肝臓学会、日本形成外科学会、日本熱帯医学会、日本小児外科学会、日本脈管学会、日本周産期・新生児医学会、日本人工臓器学会、日本免疫学会、日本消化器外科学会、日本臨床検査医学会、日本核医学会、日本生殖医学会、日本救急医学会、日本心身医学会、日本医療・病院管理学会、日本消化器内視鏡学会、日本癌治療学会、日本移植学会、日本職業・災害医学会、日本心臓血管外科学会、日本リンパ網内系学会、日本自律神経学会、日本大腸肛門病学会、日本超音波医学会、日本動脈硬化学会、日本東洋医学会、日本小児神経学会、日本呼吸器外科学会、日本医学教育学会、日本医療情報学会、日本疫学会、日本集中治療医学会、日本平滑筋学会、日本臨床薬理学会、日本神経病理学会、日本脳卒中学会、日本高血圧学会、日本臨床細胞学会、日本透析医学会、日本内視鏡外科学会、日本乳癌学会、日本肥満学会、日本血栓止血学会、日本血管外科学会、日本レーザー医学会、日本臨床腫瘍学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本プライマリ・ケア連合学会、日本手外科学会、日本脊椎脊髄病学会、日本緩和医療学会、日本放射線腫瘍学会、日本臨床スポーツ医学会、日本熱傷学会、日本小児循環器学会、日本睡眠学会、日本磁気共鳴医学会、日本肺癌学会、日本胃癌学会、日本造血細胞移植学会、日本ペインクリニック学会、日本病態栄養学会、日本認知症学会、日本災害医学会、日本小児血液・がん学会、日本老年精神医学会、日本臨床栄養代謝学会、日本再生医療学会、日本脳神経血管内治療学会、日本骨粗鬆症学会、日本アフェレシス学会、日本女性医学学会、日本てんかん学会、日本インターベンショナルラジオロジー学会、日本内分泌外科学会
日本生命倫理学会 カルチュラル・スタディーズ学会
幼児教育史学会 日本教育社会学会
日本経営学会 日本特別ニーズ学会
日本中東学会 大学評価学会
日本言語学会 日本社会学理論学会
現代史研究会・ドイツ現代史学会 日本科学史学会
内陸アジア史学会 考古学研究会
日本中国学会 日本地域経済学会
人間の安全保障学会 日本ナイル・エチオピア学会
国際開発学会 現代文化人類学会
経営史学会 上代文学会
日本フランス語教育学会 萬葉学会
アジア法学会理事会有志、ジェンダー法学会理事会、日本財政法学会、日本司法福祉学会、日本ジェンダー学会理事会、日本農業法学会理事会、日本流通学会、民主主義科学者協会法律部会理事会
日本ジェンダー学会 北東アジア学会
美学会 地理教育研究会
民科法律部会理事会 史学研究会
日本時間学会 国際芥川龍之介学会
ゲーテ自然科学の集い イタリア学会
コミュニティ政策学会 現代韓国朝鮮学会
民俗芸能学会 全国大学国語国文学会
日本ロボット学会 法制史学会
日本スポーツ体育健康科学学術連合(スポーツ史学会、体育史学会理事会、東京体育学会、(一社)日本運動・スポーツ科学学会、日本健康医学会、日本コーチング学会、日本ゴルフ学会、日本水泳・水中運動学会、日本スポーツ運動学会、日本スポーツ教育学会、日本スポーツ社会学会、日本スポーツ心理学会、日本スポーツとジェンダー学会、日本スポーツマネジメント学会、日本体育科教育学会、(一社)日本体育学会、日本体育・スポーツ経営学会、日本体育・スポーツ哲学会、日本バイオメカニクス学会、日本野外教育学会、日本陸上競技学会、他賛同2団体、計23団体)
日本法哲学会 日本ドイツ学会
林業経済学会 日本教育方法学会
日本歴史学協会(秋田近代史研究会、岩手史学会、大阪大学西洋史学会、大阪歴史学会、関東近世史研究会、九州西洋史学会、京都民科歴史部会、高大連携歴史教育研究会、交通史学会、史学研究会、首都圏形成史研究会、上智大学史学会、駿台史学会、西洋史研究会、戦国史研究会、総合女性史学会、千葉歴史学会、地方史研究協議会、中央史学会、朝鮮史研究会、東京学芸大学史学会、東京歴史科学研究会、東北史学会、東洋史研究会、奈良歴史研究会、日本史研究会、日本史攷究会、日本風俗史学会、白山史学会、東アジア近代史学会、立教大学史学会、歴史科学協議会、歴史学研究会、歴史教育者協議会、歴史人類学会、早稲田大学東洋史懇話会、以上36団体)
比較経済体制学会 子どもと自然学会
日本ラテンアメリカ学会 日本図書館情報学会
ロシア・東欧学会 移民政策学会
日仏歴史学会 日仏政治学会
日本EU学会 日本ロシア文学会
地域研究学会連絡協議会(アジア政経学会、オーストラリア学会、日本アフリカ学会、日本EU学会、日本カナダ学会、日本現代中国学会、日本台湾学会、日本中東学会、日本ナイル・エチオピア学会、日本南アジア学会、日本ラテンアメリカ学会、ラテン・アメリカ政経学会、ロシア・東欧学会)
日本中央アジア学会 仏教文学会
憲法理論研究会 国際人権法学会
日本財政法学会 日本動物心理学会
日本行動分析学会 日本生理心理学会
日本認知心理学会 日本臨床心理学会
日本青年心理学会 日本政治学会
日本近世文学会 説話文学会
工業経営研究学会 アジア経営学会
日本家政学会 アメリカ学会
大学史研究会 日本基督教学会
日本看護系学会協議会(47学会:日本看護科学学会、聖路加看護学会、日本がん看護学会、日本看護学教育学会、日本看護管理学会、日本看護研究学会、日本救急看護学会、日本クリティカルケア看護学会、日本公衆衛生看護学会、日本循環器看護学会、日本小児看護学会、日本助産学会、日本精神保健看護学会、日本創傷・オストミー・失禁管理学会、日本地域看護学会、日本糖尿病教育・看護学会、日本母性看護学会、高知女子大学看護学会、千葉看護学会、日本アディクション看護学会、日本運動器看護学会、日本家族看護学会、日本看護医療学会、日本看護技術学会、日本看護教育学学会、日本看護診断学会、日本看護福祉学会、日本看護倫理学会、日本看護歴史学会、日本災害看護学会、日本在宅ケア学会、日本手術看護学会、日本新生児看護学会、日本腎不全看護学会、日本生殖看護学会、日本赤十字看護学会、日本難病看護学会、日本放射線看護学会、日本母子看護学会、日本慢性看護学会、日本ルーラルナーシング学会、日本老年看護学会、北日本看護学会、日本ニューロサイエンス看護学会、日本フォレンジック看護学会、日本産業看護学会、看護教育研究学会
福祉社会学会 日本居住福祉学会
日本昆虫科学連合(17学協会:日本衛生動物学会、日本応用動物昆虫学会、都市有害生物管理学会、日本環境動物昆虫学会、日本蜘蛛学会、日本昆虫学会、日本蚕糸学会、日本ダニ学会、日本動物学会、日本農芸化学会、日本農薬学会、日本比較生理生化学会、日本ペストロジー学会、日本野蚕学会、日本鱗翅学会、日本ICIPE協会、日本線虫学会
日本作物学会 日本建築学会
日本土壌肥料学会 日本農学会
防災学術連携体(58学会:安全工学会、横断型基幹科学技術研究団体連合、環境システム計測制御学会、空気調和・衛生工学会、計測自動制御学会、こども環境学会、砂防学会、水文・水資源学会、石油学会、ダム工学会、地盤工学会、地域安全学会、地理情報システム学会、土木学会、日本安全教育学会、日本応用地質学会、日本海洋学会、日本火災学会、 日本火山学会、 日本風工学会、日本活断層学会、日本看護系学会協議会、日本機械学会、日本危機管理防災学会、 日本気象学会、日本救急医学会、 日本計画行政学会、日本建築学会、日本原子力学会、日本航空宇宙学会、日本公衆衛生学会、日本古生物学会、日本コンクリート工学会、日本災害医学会、日本災害看護学会、日本災害情報学会、日本災害復興学会、日本自然災害学会、 日本社会学会、日本森林学会、日本地震学会、日本地震工学会、日本地すべり学会、日本造園学会、日本第四紀学会、日本地域経済学会、日本地球惑星科学連合、日本地形学連合、 日本地質学会、日本地図学会、日本地理学会、日本都市計画学会、日本水環境学会、日本リモートセンシング学会、日本緑化工学会、日本ロボット学会、農業農村工学会、廃棄物資源循環学会
言語系学会連合(37学協会:映像メディア英語教育学会、大学英語教育学会、日本メディア英語学会、英語コーパス学会、英語語法文法学会、訓点語学会、計量国語学会、言語科学会、言語文化教育研究学会、日本語教育学会、社会言語科学会、小学校英語教育学会、全国英語教育学会、全国語学教育学会、専門日本語教育学会、第二言語習得研究会、朝鮮語教育学会、ドイツ文法理論研究会、日本英語学会、日本英語表現学会、日本音韻論学会、日本音声学会、日本韓国語教育学会、日本記号学会、日本言語学会、日本言語政策学会、日本語学会、日本語文法学会、日本語用論学会、日本手話学会、日本第二言語習得学会、日本中国語学会、日本通訳翻訳学会、日本認知言語学会、日本フランス語学会、日本方言研究会、日本歴史言語学会
日本独文学会
・大学・研究所関係
法政大学 総長メッセージ 明治学院大学キリスト教研究所・国際平和研究所有志
東京大学大学院人文社会系研究科長メッセージ 東京大学社会科学研究所所長メッセージ
京都大学大学院文学研究科長メッセージ 関西学院大学大学院社会学研究科委員会
早稲田大学法学学術院長 名古屋学院大学有志
香川大学教員有志 国際基督教大学・学長
東京大学総長メッセージ 上智大学グローバル・コンサーン研究所
立命館大学法務研究科長、立命館大学法学部長 北海学園大学教員有志
立教大学社会学部 早稲田大学政治経済学術院教員有志
一橋大学大学院法学研究科教員有志 立命館大学法学部・法務研究科教員有志
立命館大学文学部教員有志 新潟大学教員有志
関西学院大学社会学部教授会 関西学院大学神学部教授会
立命館大学元学部長・研究科長有志 福岡大学教員有志
国立大学法人八大学文学部長会議(北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、広島大学、九州大学)
一橋大学学長 龍谷大学法学部教授会
龍谷大学政策学部教授会 京都大学大学院文学研究科・文学部教授会
立命館大学長 東北大学部局長有志
・大学人関係
全国大学院生協議会 自由と平和のための京大有志の会
戦争法廃止をめざす東大有志の会 安保法制に反対する関西圏大学有志の会
自由と民主主義を追求する愛知大学有志の会 大学の危機をのりこえ、明日を拓くフォーラム(大学フォーラム)
平和と人権を希求するオール明治の会 自由・平和・民主主義を愛し戦争法制に反対する名古屋大学人の会
憲法を考える法政大学教職員の会有志 憲法研究者有志(138名)
北海道の大学・高専関係者有志アピールの会 愛媛県内学者・文化人有志
長野大学教職員と地域住民の有志一同 平和と憲法をまもる信州大学人の会
安保法に反対する高知の大学人声明・高知憲法アクション ロシア史研究会有志
刑事法研究者有志 滋賀大学元学長・宮本憲一
神奈川県大学人・研究者有志 安全保障関連法案に反対する東洋大学有志の会
芸術と学問と自由のための有志一同 立憲主義を未来へつなぐ大学人の会くまもと
内閣総理大臣による日本学術会議新規会員の任命拒否に関する早稲田大学関係者有志 岡山大学教員・元教員有志
・労働組合関係
全国大学高専教職員組合(全大教) 日本私大教連
東京大学教職員組合 京都大学職員組合
東京私大教連 東京地区大学教職員組合協議会(都大教)
北海道大学教職員組合 徳島大学教職員労働組合
近畿大学教職員組合 大阪大学箕面地区教職員組合
山口大学教職員組合 関西私大教連執行委員会
京滋地区私立大学教職員組合連合執行委員会 全労連
京都教職員組合 日本マスコミ文化情報労組会議
京都地方労働組合総評議会 立命館大学教職員組合
日本国家公務員労働組合連合会(国公労連) 全日本教職員組合(全教)
九州私大教連 日本出版労働組合連合会
全国公立大学教職員組合連合会(公大連) 映画演劇労働組合連合会(映演労連)
東京学芸大学教職員組合 大阪市立大学教職員労働組合
静岡大学教職員組合 名古屋大学職員組合
東北大学職員組合 電気通信大学教職員組合
熊本大学教職員組合 東京都立大学労働組合
北海道私大教連 明治大学教職員組合
和歌山大学教職員組合 国立天文台職員組合
岩手大学教職員組合 岡山大学教職員組合
全大教:第53回定期大会特別決議
・法曹関係
自由法曹団東京支部 自由法曹団
日本民主法律家協会 京都弁護士会
愛知県弁護士会 長野県弁護士会
滋賀弁護士会 千葉県弁護士会
青年法律家協会北海道支部/日本労働弁護団北海道ブロック/自由法曹団北海道支部
岡山弁護士会 佐賀県弁護士会
改憲問題対策法律家6団体連絡会(社会文化法律センター、自由法曹団、青年法律家協会弁護士学者合同部会、日本国際法律家協会、日本反核法律家協会、日本民主法律家協会)
日本弁護士連合会 民主主義科学者協会法律部会関東甲信越支部
東京弁護士会 愛知県弁護士会
仙台弁護士会 宮崎県弁護士会
大阪弁護士会 新潟県弁護士会
福島県弁護士会 沖縄弁護士会
第二東京弁護士会 福井弁護士会
静岡県弁護士会 富山県弁護士会
旭川弁護士会
・諸団体
安保破棄中央実行委員会 日本平和委員会
憲法会議 新日本婦人の会
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟 全日本民医連
ヒューマンライツ・ナウ フォーラム平和・人権・環境
立憲デモクラシーの会 戦争させない9条壊すな!総がかり行動実行委員会
映画人有志22名 軍学共同反対連絡会
東京革新懇 平和をめざすオールおおいた
全国地域人権運動総連合 戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター
日本ジャーナリスト会議 日本消費者連盟
安斎科学・平和事務所 世界平和アピール7人委員会
日本住宅会議 婦人民主クラブ
日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(日本AALA) 市民連合
日本ペンクラブ 部落問題研究所
九条科学者の会 教育科学研究会
日本看護系大学協議会 日本子どもを守る会
民主教育研究所 独立映画鍋
歴史教育者協議会 奨学金の会
文化団体連絡会議 子どもと教科書全国ネット21
市民社会スペースNGOアクションネットワーク(NANCiS) 日本劇作家協会
日本自然保護協会、日本野鳥の会、世界自然保護基金ジャパン 全国青年司法書士協議会
「フォーラム・子どもたちの未来のために」実行委員会 全日本年金者組合
平和をつくり出す宗教者ネット 日本宗教者平和協議会
子どもの権利・教育・文化 全国センター 日本出版者協議会
日本キリスト教協議会 安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の会しが世話人会
民主法律協会 日本キリスト教団北海教区
日本ナザレン教団 宗教者有志
日本演出者協会 日本脚本家連盟
図工美術教育研究団体「新しい絵の会」 美術家平和会議
日本中国友好協会 日本障害者協議会
全国障害者問題研究会 全国保険医団体連合会
大阪府歯科保険医協会理事会 全日本リアリズム演劇会議
平和と民主主義のための研究団体連絡会議(平民研連) 新日本スポーツ連盟付属スポーツ科学研究所
Protest Rave ロバアト・オウエン協会
東京都小金井市議会 平和・国際教育研究会
日本パグウォッシュ会議 宗教法人「生長の家」
NHK・メディアを考える京都の会 現代歌人協会・日本歌人クラブ
東京歴史科学研究会 みやざき学者・文化人・弁護士の会
薬害オンブズパースン会議 “コロナ危機 今こそ 廃止を! 裁判員制度” 10.22クレオ集会声明
新日本医師協会(新医協) 西洋史研究者の会
日本国民救援会 総合社会福祉研究所
愛国的芸術とか愛国的学問とかいうものは存在しない。
すべて高尚な善いものはそうであるが、芸術や学問は世界全体のものである。
『ゲーテ格言集』ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 高橋健二編訳(新潮文庫)
Happy Halloween !!
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小説推理12月号 が発売されました。
https://www.futabasha.co.jp/magazine/suiri.html
「警視庁捜査一課・小野瀬遥の黄昏事件簿」シリーズ の第3弾、
『謎掛鬼 睥睨鬼(なぞかけおに・へいげいき)』が 80〜107ページ に掲載されています。
何度かお知らせしているとおり、アンソロジー「刑事の灯」に収録された
『道案内』の続編で、
若き女刑事・小野瀬遥 が主人公。
上司は「クランシリーズ」(中公文庫)の 晴山旭 です。
ヤマモトマサアキさん による挿絵、今回も引き込まれます。
目!……睥睨しております。鬼の眼です。
(イラストの一部を接写して転載させていただきます)
先月お知らせしたように、このシリーズは、書き下ろしも加えて
来年、書籍化 される予定です。
さて。タイトルにあるように、今回の事件ではいくつもの謎解き問題が出されます。
人名を表す謎解きです。
刑事たちが先にその謎を解かないと、名指しされた人物が殺されてしまいます。
本編の中から一つ、謎を転載します。
答えは何でしょう? 考えてみてください。
サイヒシエナヌシムロ
(ヒント。縦書きにした方が分かりやすいかな?)
謎を解きたい方はぜひ本編をご覧ください〜〜
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小説推理11月号 が発売されました。
https://www.futabasha.co.jp/magazine/suiri.html
「警視庁捜査一課・小野瀬遥の黄昏事件簿」シリーズ の第2弾、
『癒し人 殴り人』が、196〜224ページ に掲載されています!
好評を博しているアンソロジー「刑事の灯」に収録された『道案内』の続編で、
若き女刑事・小野瀬遥 が主人公。
上司は「クランシリーズ」(中公文庫)の 晴山旭 です。
都内各地で発生する闇討ち事件を追いかける遥の捜査と不可思議な冒険。
ぜひお楽しみください。
ヤマモトマサアキさん による挿絵も相変わらず素晴らしいです。
(イラストの一部を接写して転載させていただきます)
なお、巻末にはこのような次巻予告が。
そうです、2ヶ月連続掲載となります。
シリーズ第3弾 掲載の小説推理12月号は 10/27 発売です。
更には、書き下ろし分を含めた『黄昏事件簿』が
来年書籍化 の予定です。
どうか楽しみにしていただければ幸いです!
コロナ禍で各分野、各業種の方々が苦難に直面しています。
みなさんも困難な日常を送っていらっしゃることと思います。
願わくは、手を取り合って乗り切っていきましょう。
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〈『極夜3』第四章 顕然〉より
「蘇我秘書官は、恐ろしい人ですね。心底そう思います」
津田の非難は幾分か、自分に向けられている。当然だった。
「もしかすると、首相が変わっても、次の首相の秘書官を務める気では?」
「それは充分あり得る」
鮎原は認めた。実は霞ヶ関には、そう信じ始めている官僚も多い。
「死ぬまで権力を握り続ける気なんですね。
でなくては、こんな気の長いことを本気でやれない。いったい、どこまで……」
・・・・・・・
若い頃から首相秘書官の座を狙っていたとしか思えなかった。
国の仕組みを理解し、政治家の操縦の仕方を会得しながら出世を重ね、まんまと官邸入りして筆頭秘書官の座についた。首相の方から是非にと乞われたのだ。
蘇我金司はまさに国を仕切っている。自分の思うがままの国にしようとしている。
それは、上と下がはっきり分かれ、一部の権力者が大衆を支配する社会だ。
支配者側にとっては最も統制しやすい構造。鮎原は蘇我に舌を巻き続けてきた。
国はこうやって簒奪するのだ、という教科書を見せられているような。
自分は指をくわえて見ている子供に過ぎない気がした。
〈『極夜3』第七章 報罪〉より
篁は蘇我に向き直った。優先順位を思い出したように。
「権力を失ったあなたなど、だれも怖くないんですよ。
むしろあなたが、復讐に気をつけるべきですね。
すべての政敵と、あなたが虐げてきた人民からの復讐にね」
・・・・・・・
そうですね、と川路は複雑な思いで同意した。
「もちろん奴のことだから、油断できない。
いつ、権力者たちに強権を使わせて、カムバックを図るか分かりません。
しかしさすがに、首相秘書官には返り咲けない。それが常識的な見方だとは思います」
津田は希望を唄った。
川路も頷く。そうであってほしい。
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先日のブログでもお知らせしましたが、
FM岩手の「よりこのうたラジ」(毎週木曜日13:30〜14:55)
http://www.fmii.co.jp/utaradi/
に沢村が出演します。3日後の、海の日 です。
もちろん、私が岩手に出向くわけではありません。
電話でインタビューをしていただきます。
新刊『はざまにある部屋』の話が中心になるとは思いますが、
他の本の話や、単純に思い出話をする可能性もあります(笑)
この番組のパーソナリティーの 佐野よりこさん。
https://twitter.com/utaradi_yoriko
長くラジオ番組を続けていらっしゃいます。改めて紹介しますが、
そもそもは民謡歌手としてとてつもない実績をお持ちの方なのです。
数々のコンテストで優勝し、歴代チャンピオン大会のグランドチャンピオンにもなっています。
同級生の私は、たぶん中学生ぐらいの時に、全校集会で唄う彼女を見た記憶があります。
その時はまさか、何十年も後にラジオで共演させていただくことになるとは夢にも思わず(笑)
最近ではとにかく、この素晴らしいCDです。
https://columbia.jp/prod-info/COCJ-41093/
佐野よりこ / 佐野よりこ民謡集 〜天までとどけ〜
COCJ-41093 ¥2,100+税
彼女がこのCDを製作するにあたり、どれほどの想いと努力を注ぎ込んだかは、
こちらのクラウド・ファンディングの記録を読めばよく分かります。
《震災の教訓をふるさとの民謡(うた)で伝え残したい! 佐野よりこ民謡プロジェクト》
ではよりさん、鵜小・東中・釜南の同窓生 として
海の日同窓会、楽しみにしております!
最後に、故郷・鵜住居のかつてと今を、少し。
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最近は感染者が再び増え、ウイルス禍は終息の兆しが見えません。
この国に信頼できるリーダーがだれ一人いない中で、
不安に打ち震えている方も多いと思います。私も同じです。
しかし我々は、日々の生活に注意を払いつつ、できるなら
やるべき仕事を続けていきましょう。
その仕事がだれかを力づけることを祈りましょう。
今月発売となった『はざまにある部屋』ですが、大変な状況下にも
かかわらず、有り難いことにたくさんの方にお力添えを得ています。
まず明後日、7/16(木)。岩手県のIBCラジオ の帯番組「朝からRADIO」で、
さわや書店さんのコーナー〈 BOOKナビ 〉にてご紹介いただくことになりました。
出演されるのは、沢村の本の帯に今まで何度もコメントを寄せてくださっている
栗澤順一さん です。お聴きになれる方はぜひ聴いてください!
版元の潮出版社さんも、月刊誌「潮」8月5日(水)発売号 の
新刊紹介 のコーナーで取り上げていただけるそうです。
さらに、FM岩手の「よりこのうたラジ」(毎週木曜日13:30〜14:55)
http://www.fmii.co.jp/utaradi/ という番組に私、沢村本人のゲスト出演が
決定しています(もちろんリモートにて)。
この番組のパーソナリティーの 佐野よりこさん。
凄い実力を持つ民謡歌手であり、司会業や DJ もこなす
岩手では知らない人のいない有名人です。
最近では、東日本大震災の教訓を後世に残すためにも、
故郷の民謡を集めたCD 「天までとどけ」を製作して話題になりました(素晴らしい!
私も購入しました)。詳細はこちらです https://camp-fire.jp/projects/205027/activities?tags=%E3%82%88%E3%82%8A%E3%81%93%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%9F%E3%83%A9%E3%82%B8
そしてこの人、なんと私の同級生です。
同じ 釜石市鵜住居町出身。小・中・高と一緒でした。
番組内ではちょっとした同窓会が?!
いや、まだどんな内容になるか分かりませんが(笑)
日程などは追ってお知らせします。
つらい日々ですが、
続く極夜を共に乗り切りましょう。
『はざまにある部屋』
本日発売となりました。
久々にお届けする怪異譚。
よろしければ、もう一冊の潮文庫
『あの世とこの世を季節は巡る』
も改めてよろしくお願いします。
振り返れば、
少年少女が闇に挑む物語は
沢村の名で幾つも世に出てきました。
いつの間にか積み重なり…
また一つ、新たな物語をみなさんに届けられることは
言葉に尽くせない喜びです。
書店さん店頭に置いていただける色紙も、旅立ったところです。
沢村本人が移動を禁じられる代わりに、思いを載せて全国に散ります。
あなたの町の書店さんでも、
沢村の変な直筆が待ち構えているかも知れません。
かつてない災厄が襲い、
どなたにとってもつらい夏を迎えています。
この物語の子供たちと
暗闇に挑んでいただくことで、みなさんの心に
わずかでも光を灯せることを祈っています。
はざまにある部屋(潮文庫)
発行:潮出版社
定価 800円+税
ISBN 9784267022517 Cコード C0193
発売日 2020年7月4日
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『はざまにある部屋』、7月4日 の発売まであと5日となりました。
版元さんより、書店店頭に置かれるPOPのデータをお届けいただきました。
物語のキーとなる要素が前面に出ています。これが暗示的するものとは…
コロナ禍で、やはりまだ、私本人が書店さんを訪問することができません。とても残念です。
こうしたPOPや、沢村直筆の色紙を置いていただくことで、せめて皆さんとつながれればと願っています。
ちなみに、いま現在、色紙を置いていただける予定の書店さんは下記の通りです。
『あの世とこの世を季節は巡る』の時にもお訪ねした書店さんが多いです。
(当時の詳しい様子はこちら http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177810)
ジュンク堂池袋店さん
旭屋書店池袋店さん
くまざわ書店池袋ルミネ店さん
三省堂書店池袋本店さん
TUTAYA池袋エキナカ店さん
こう見ると、まるで池袋に “間荘” があるかのような…(笑)
故郷でも、さわや書店さん、東山堂書店さんの、岩手中の各店に置いていただけることになりそうです!
私の手元にはいち早く、刷り上がった本も届きました。
さて、あきまさん の描かれた本文中の挿絵を
今回もまた1枚、特別に公開させていただきます。
多くは説明しません。
まもなく発売です。
ぜひ、ご自分の目で確かめていただければ幸いです。
はざまにある部屋(潮文庫)
発行:潮出版社
定価 800円+税
ISBN 9784267022517 Cコード C0193
発売予定日 2020年7月4日
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『はざまにある部屋』の帯入りカバーが公開となりました。
さらに…
『はざまにある部屋』は、『あの世とこの世を季節は巡る』と同様、
本文中にも 挿絵 をつけていただきます。
その中から、まず1枚を公開させていただきます。
物語の前半。
小学5年生時代の 寺前彩香(てらまえ・あやか)のもとに、
幼なじみの 沖正尚(おき・まさなお)が1人の少女を連れてやってきます。
小学2年生にしては大人びた子で、事情があってサングラスをかけています。
彩香は一目会ってこの子に惹かれますが、のちにどれほど大きな存在になるか
ということを、このときは知る由もなかったのでした。
あきまさん、2人を可愛く描いていただいて嬉しいです。
7月4日の発売 まで、あと半月あまりです。
七夕の付近でもありますね。
この物語が、皆さんの佳き夏の、花の一添えとなれますように。
はざまにある部屋(潮文庫)
発行:潮出版社
定価 800円+税
ISBN9784267022517CコードC0193
発売予定日 2020年7月4日
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装画 あきまさん、http://akimasaweb.3zoku.com/
デザイン 鈴木正道さん(Suzuki Design)http://suzuki-design.net/
によるカバーが完成したのでどこよりも早くお届けします。
今回の背表紙の帯には、
“原点回帰の 本当に怖い物語”
と銘打たれています。
編集者さんがそうした惹句を繰り出したくなるほど、
『封じられた街』『十方暮の町』『あの世とこの世を季節は巡る』
を思い起こさせる物語世界だということは、
このカバーをご覧になった皆さんにもお感じいただけるでしょう。
この物語のヒロイン、寺前彩香は20歳になった頃、
小学生時代の仲間を呼び集め、当時を振り返ります。
同じ怪異に立ち会った者たちが10年ぶりに集まり、
信じがたい体験を思い起こすのです。
その断片を持ち寄ることで新たな真実が見えてきます。
あの暗闇は何だったのか。
あそこにあった死と生は、だれを救い、だれとの別れをもたらしたのか。
ただ一つ揺るぎないのは、大切な友達を救うために、みんなで恐怖に立ち向かったこと。
私、沢村個人の思い入れをお伝えすることを許していただけるのなら…
2011年の大震災のあと、いちばん最初に綴られたのが、この物語です。
9年を経て、みなさんのもとにお届けできることを本当に嬉しく思います。
引き続き、この本のビジュアルなどをアップしていく予定です。
7月4日の発売を、ぜひ楽しみにお待ちいただければ幸いです。
はざまにある部屋(潮文庫)
発行:潮出版社
定価 800円+税
ISBN9784267022517CコードC0193
発売予定日 2020年7月4日
皆さん、お元気ですか。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、
いまだに不安の多い日常をお過ごしと思います。
今までとは違う生活ルーティン。
取ることのできないマスク。
行くことのできない場所。
会いたくても会えない人。
なんという不自由でしょう。
私事ながら、沢村も転機を迎えました。
長年住んだ町を出て新たな生活を始めます。
不透明な未来に備え、希望を探すためです。
読者の皆さんと共に、明日をも知れぬこの時代を
乗り切りることを夢見ています。
そして――新作です。
『あの世とこの世を季節は巡る』以来の
怪異譚をお届けすることが叶いました。
タイトルは『はざまにある部屋』。
はざま…
世界と世界の狭間。
人と人外の狭間。
夢と現実の。
正気と狂気、
過去と現在の。
我々は狭間に生き、狭間で迷い、
往くべき道を探してる。
道の先にある暗闇に怯え、壁の前で途方に暮れ、
それでもどうにか前に進んでいる。
その果てに待つものはなんでしょう。
希望や幸福は見つかるでしょうか。
この夏、一緒に旅に出ませんか。
道を探してともに歩きませんか。
2020年の夏は、日常と非日常の狭間にある、かつてない夏です。
この物語があなたにとって、かけがえのない季節に彩りを添える
特別な囁きとなれたら、この上ない幸いです。
装画・挿画は あきまさん(徳永 明正さん)。
こちらのオフィシャルサイトをご覧いただければ分かるように、
素晴らしい作品を多数発表されている方です。
期待しかありません。
発売までに、イラストをここで、少しずつアップしていきます。
楽しみにお待ちいただければ幸いです。
『はざまにある部屋』(潮文庫)
発行:潮出版社
ISBN 9784267022517
Cコード C0193
発売予定日 2020年7月4日
書き下ろし
定価未定
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重ねて皆さんに、お見舞い申し上げます。
緊急事態が続き、不自由な日々を過ごされていることと思います。
不自由、などという生やさしい状況でない方も多くおられるでしょう。
だれにとっても対岸の火事ではない。未曾有の不況が巻き起こっています。
どの業界でもその余波を免れない。出版業界も同じです。
営業の縮小を迫られる多くの書店さん。
売り上げの予測を立てづらい版元さん。
もちろん書き手も、得体の知れない未来に打ち震えています。
「極夜」シリーズ完結にあたり私は、首都圏の書店さんはもちろん
故郷の岩手の書店さんにもご挨拶して回る予定でしたが、
すべて無しになりました。
版元の祥伝社さんは、冒頭に掲示した、力強い POP を製作して
書店さんに配ってくださいましたが、
果たして幾つの書店さんの店頭に飾られたことか…
客足が減った店頭で、どれだけの方の目に触れたことでしょう。
いま、日本中の人たちが
政府に、権力者たちに厳しい視線を注いでいます。
彼らの挙動が自分たちの生死に直結することに気づいたから。
しかし、緊急時ばかりではない。「平時」と呼ばれるときから
彼らに厳しく目を向け、評価しておくべきではなかったでしょうか。
日本に住む人々は政治を我が事と考えず、権力者たちについて
おおっぴらに語ることをよしとしない。
それが正しい態度でないことは、こうした困難な時にはっきりします。
語らない、考えない。
それは幼稚で、無責任でしかないということ。
ふだんから我が事として考え、
正しいリーダーを選んでおかないとどうなるか。
全ての人がいま、身をもって感じているはずです。
あの権力者は、民のために仕事をしているか?
それとも、自分のためだけか?
しっかり観察し、吟味していれば
見極められないはずがありません。
小説家には、多くの人に警鐘を鳴らし、
鋭い感性を育てる手助けをする役目も持つ。
これからも自分の仕事を全うしたいと決意しています。
坂本龍一さんの金言「炭鉱のカナリア」を含むライヴレポートを。
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177828
いま思えば、極夜の訪れを予見したような拙ブログも再び。
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177826
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177818
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177811
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177799
ただただ、皆さんがご無事でありますように。
まず、全国の皆様にお見舞いを申し上げます。
世界中が緊急事態にある中、「不要不急」と言われかねない
新作小説をお届けすることに複雑な思いを抱いています。
しかし『極夜3 リデンプション』(祥伝社文庫)
は私にとって大切なシリーズの完結篇です。
そして、ただのエンターテインメントではありません。
このシリーズのテーマは一つではなく、主人公の天埜唯、隼野一成。
その他の登場人物たちの命を懸けた信念と行動を描ききることももちろん、
大切な目的です。
同時に、いままさに日本を混乱に陥れ、
コロナ禍を「人災」そのものにしている権力者たちの正体を暴くこと。
この国の病根がどこにあるのかを解き明かしたいという切望も込めた、
渾身のシリーズとなりました。
巻末には文芸評論家・野崎六助さんによる解説も付いています。
『極夜1 シャドウファイア』の段階でご高評いただいたことが嬉しく
(詳細はこちら http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177837)、
シリーズ全体の解説を依頼申し上げたところ、こころよくお引き受けいただきました。
おかげさまでとても深いご解説をいただけました。
この「極夜」シリーズ、大変なタイミングで完結を迎えることになってしまいましたが…
外出もままならない今、意味深い物語を求めている皆さんと、共にありたい。
そう願っています。
アンソロジー『刑事の灯』(双葉文庫) に収録された
「道案内 -警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」は、
「極夜」とは打って変わって、“癒やし系警察小説”とでも申しましょうか?
警察小説であり、クランシリーズと世界観を共有しながらも(晴山旭が登場)、
一方で『封じられた街』『十方暮の町』などと通ずる要素も備えています。
共著となった皆さんの諸作ともども、ぜひ、お楽しみいただければ幸いです。
返す返すも、いま我々は歴史的な危機に直面しており、
自分と、大切な人たちの命を守るために辛抱を強いられています。
非常時にこそ人間の真価が試される。
信頼できるものとできないものの差も、明瞭になる。
国とはどうあるべきか?
人とはどうあるべきか?
自分がとるべき最善の行動とは?
とことんまで思慮する機会を与えてくれます。
いまは耐えましょう。
晴れて皆さんにお会いできる日が遠くないことを祈っています。
さて、補足情報と、未来について少し。
・『極夜』シリーズには、本編に入れられなかった 幻の場面 がいくつかあります。
それを “「極夜」Outtakes” と題し( Part 1 & Part 2 )、
note https://note.com/tetsusawamura にて本日より、特別に公開します。
『極夜』の物語世界を愛してくださった皆さんへのささやかなプレゼントです。
・『あの世とこの世を季節は巡る』以来、久しぶりの ダークファンタジー が
夏 に刊行されることが決定! 続報をお待ちください。
・沢村の 次のシリーズ を早くも準備中です。
中央公論新社より、夏〜秋頃のスタートになります。
乞うご期待!
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4月16日(木) 発売、
のカバーも解禁となりました。
デザイン: 坂野公一+吉田友美(welle design)
帯入りはこちら。
私自身、共著となった皆さんの作品を読むのを楽しみにしています。
『極夜3 リデンプション』、そして『刑事の灯』。
発売まで、もう少しだけお待ちください。
どうぞよろしくお願いします。
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新型コロナウイルス禍に悩む全国の皆さんにお見舞い申し上げます。
来月こそは、この閉塞状況に光が射すことを祈って…
4月15日(水)発売 の『極夜3 リデンプション』の発刊準備が、粛々と進んでおります。
泉沢光雄さんデザイン によるカバーが完成しました!
帯入りはこちら。
書店店頭の POPデザイン も近く公開させていただきます。
さらには、『極夜』シリーズのアウトテイク も、
〔沢村鐵 note〕 https://note.com/tetsusawamura で公開する準備も進めています。
アウトテイクとは、物語の流れ上、シリーズ内に収録できなかった場面のことです。
(4/15 以後に公開予定。これは、初の試みです。
このシリーズを愛してくださった皆さん。
思うように外で発散できず、読むものに飢えている皆さんへの、
私からのささやかな贈り物です)
間髪を容れず、4月16日(木) には、警察小説アンソロジー『刑事の灯』
も発売されます。こちらも少しずつ情報を公開していきます。
どうかご期待ください。
皆さんそれぞれ、大変な日常をお過ごしと思いますが、
沢村の新作が少しでも心の憩いとなれば幸い至極です。
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沢村作品が収録されたアンソロジーが双葉文庫より、
やはり 2020年4月に発売されます!
タイトル:『刑事の灯』(けいじのひ)
著者: 麻見和史、沢村鐵、吉川英梨、藤崎翔(五十音順、敬称略)
収録作品:
「星の傷痕」(麻見和史)
「道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」(沢村鐵)
「読心刑事・神尾瑠美」(藤崎翔)
「ファーストレディの黒子」(吉川英梨)
双葉文庫刊 4月16日発売 978-4-575-52339-3 本体価格:600円+税
(当初は 4/9発売とお伝えしていましたが、お詫びして訂正します)
ぜひ、こちらも楽しみにしていただければ幸いです。
発売に向けて、『極夜3』『刑事の灯』両作の詳細情報を順次アップしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします!
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『極夜3 リデンプション 警視庁機動分析捜査官・天埜唯』
の発売を、2020年4月に変更させていただきます(具体的には 4/10頃です)。
「来月」とお伝えしてきましたが、諸事情により1ヶ月長くお待たせして
しまうことになりました。お詫び申し上げます。
しかし既に執筆を終えており、大切なシリーズの完結篇を
より満を持して読者の皆さんに届けるために、お時間をいただくと
捉えていただければ幸いです。何とぞよろしくお願いいたします!
さて、お待たせしてしまう代わり、というわけではありませんが…
アンソロジーが出ます!(次のブログに続く)
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1月17日 午後7時00分〜7時56分
先日お知らせした、盛岡での 《文学の国いわて2019 高校生ワークショップ》。
http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177841
このドキュメンタリー番組の放映日が、上記のように決まりました。
主役は、小説を相手に格闘する高校生たちです。
岩手の皆さん、彼らの奮闘をぜひご覧ください!!
去る12月8日、岩手県盛岡市の盛岡劇場にて
《文学の国いわて2019 高校生ワークショップ》
に、講師役として参加させていただきました。
もう1人の講師として沢村を支えてくれた金森航平氏(中央公論新社)。
オーガナイザーの工藤玲音氏(東広社)、栗澤順一氏(さわや書店)。
後援してくださった岩手県文化スポーツ部文化振興課のみなさん、
全国高等学校文化連盟とテレビ岩手のみなさんに、深く感謝いたします。
誰よりも、ワークショップに参加してくださった 高校生のみなさん に感謝を!
私が出した課題が、
・読者を笑わせてください
・「ラグビー」にからめて書いてください(触れる程度でOK)
・萩生田文科大臣の「身の丈」発言にからめて書いてください(触れる程度でOK)
これらの条件のどれかを選んで、原稿用紙 1〜7枚で小説を書いてください。
という簡単ではないものだったにもかかわらず、
みなさんがそれぞれ意欲作を提出してくださったので、とても盛り上がりました。
参加してくださったみなさんが、いくばくかの悟りや満足感を得られたことを、祈るばかりです。
私自身にとっても大いなる学びの場でした。
なお、私の他に 柚月裕子氏、木村紅美氏 を講師に迎えて行われた、この
《文学の国いわて2019》のドキュメントが、
テレビ岩手にて放映されます。
(放送日が確定したら改めてお知らせします)
岩手にお住まいの方はぜひご覧ください。
みなさん、本当にありがとうございました。
いつかまたどこかで会いましょう。
「岩手魂」
沢村 鐵
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『極夜2 カタストロフィスト
警視庁機動分析捜査官・天埜唯 』
発売です。
祥伝社文庫刊 定価 740円[本体]
(ただし、正式な発売日は「13日」となります。全国への搬入が一様でないためです。
どうかご了承の程、よろしくお願いいたします。)
全く新しい展開を迎える、3部作の第2弾。
物語はまさに佳境です。
隼野・天埜たちと共に、次巻の完結篇まで駆け抜けます。
どうぞよろしくお願いします。
そして今日は、私の誕生日でした…
発売とたまたま重なりました(笑)。
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11/11 発売 の 極夜シリーズ第2弾 のカバーが完成しました。
『極夜2 カタストロフィスト
警視庁機動分析捜査官・天埜唯 』
祥伝社文庫刊 11/11 発売 定価 740円[本体]
細部までご覧ください。何か飛んでいます。
稲光、石畳、幽玄の中の女捜査官…
Remarkable !!
デザインの 泉沢光雄さん、ありがとうございます!
おかげさまで第1巻は嬉しい反響をいただいております。
日本経済新聞8/22夕刊 の書評欄で 野崎六助さんにご高評いただいた
→ http://blog.t-sawamura.net/?eid=1177837
のに続き、私の故郷、岩手県の 岩手日報 9/22 の書評欄でも
大きく取り上げていただきました。ありがとうございます!
第2弾、まもなく発売です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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このたびの台風19号によって被災された全国の方々にお見舞い申し上げます。
まず、この写真をご覧ください。
そうです。
10月13日、私の母校跡に建てられた
釜石鵜住居復興スタジアムで行われる、
2試合目にして最後の試合。
私は、観戦する予定でした。
台風19号… 異名は、ハギビス。
呪わしきこの名を、私は忘れることはないでしょう。
試合前日。ハギビスは関東・東海地方に大雨を降らせ、
交通機関を完全に麻痺させようとしていました。
翌日、試合が無事開催されることだけを祈りながら
一夜を過ごしました。
しかし…
翌朝早く入った速報は無情。
試合中止。
それどころか、その日釜石で予定されていたファンゾーンでのイベントも全て中止。
東日本大震災からの復興を目指して誘致された、ラグビーワールドカップ。
しかし故郷は、再び災害によって、貴重な機会を奪い去られたのです。
ハギビスの馬鹿 のおかげで在来線もぜんぶ止まってしまいました。
岩手県の内陸地方、親戚宅に身を寄せていた私は、故郷の沿岸の町に
辿り着く機会さえ奪われた。
すべてをキャンセルし、帰宅を余儀なくされた私は打ちひしがれました。
ところが、お世話になっている親戚宅で声が上がりました。
「車で釜石へ行ってみよう」
道路事情もはっきりしない中です。それでも、なにもしないで去るのは無念。
私は親戚の厚意により、ともかくも生まれ故郷を目指すことにしました。
結果として、高速道は一部不通になっていたものの、
一般道も使えば 釜石に辿り着くことができました。
しかし、冠水したり泥を被った場所があちこちに。
鵜住居の復興スタジアムにも、辿り着けはしました。
しかし中には入れない。
スタジアムのまわりには、試合中止を知っても未練を抑えられず、
やってきた人たちがちらほら。同志です。
ただし私は、この素晴らしい光景には出逢えなかった…
https://twitter.com/TYFK2019/status/1183246399648911360?s=20
地元の方々が、キックオフ時間にあわせて大漁旗を振ったのです。
せめてこれには間に合いたかったが、時すでに遅しでした。
※追記11/11。当日の詳細記事はこちらです。
【ラグビーW杯】試合中止の釜石で振られた大漁旗。10月13日に起きた「小さな奇跡」
https://news.yahoo.co.jp/byline/taramasataka/20191108-00149893/
関わったすべての方々が、本当に、無念に歯噛みしたことでしょう。
ハギビスの馬鹿野郎。
途方に暮れている私たちを不憫に思ったのか、通りかかったこの外国人の一団が
大会マスコットキャラクターのピンバッチをプレゼントしてくれました。
試合は中止になったのに、カナダ代表は釜石に残って
ボランティア活動をしてくれたそうです。
少し離れた沿岸の町、宮古にいたナミビア代表も
急遽ファンイベントを開催してくれたそうです。
ありがとう、ラガーマンたち!
もちろん、その夜、スコットランドを打ち負かして歴史を作った
日本代表にも感謝。
釜石の人たちも、本当は、ファンゾーンに集まってパブリックビューイングで
盛り上がりたかったはず。
そんなイベントさえ潰してしまった、
ハギビスのクソ馬鹿野郎。
閑散としたファンゾーンでは、ボランティアスタッフのみなさんが
キャンペーングッズなどを配ってくださっていました。
無念を隠して、笑顔で…
たくさんの悲嘆と希望が交錯した楕円球の宴。
この連休を、みなさんも暮らしているそれぞれの場所で傷つき、
複雑な思いを抱いて過ごされたことでしょう。
それがどうか、癒える傷でありますように。
ブレイブ・ブロッサムズが更なる勇敢さを見せ、
我々に力を与えてくれますように。
なにより釜石市に、鵜住居町に幸あれ。
これは鵜住居に建てられた津波の慰霊碑です。
設置されてから、初めて訪れることができました。
同級生や知人の名も記されています。
奪われたものを埋め合わせる、なにか 新しい光が、
遠からず 復興スタジアムを照らす。
私はそれを疑っていません。
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8月刊、『極夜1 シャドウファイア 警視庁機動分析捜査官・天埜唯』
の続編を、あまり間を置かず、皆さんにお届けできる運びとなりました!
ぜひ、お手にとっていただければ幸いです。
『極夜2 カタストロフィスト
警視庁機動分析捜査官・天埜唯 』
祥伝社文庫刊 11/11 発売 定価 780円[本体](予定)
おかげさまで第1巻は嬉しい反響をいただいております。
日本経済新聞8/22夕刊 の書評欄では、野崎六助さんにご高評いただきました。
『「新しい中世の闇」に誘う』という、とても趣のある書評タイトルにしていただき、
感激しました。
隼野一成 と 天埜唯 の捜査チームは、現代に生じた「新しい闇」の
更に奥深くに分け入ります。
彼らの苦悩と祈りを、共有していただければ幸い至極です。
シリーズも佳境。完結まで遠くはありません。
どうか何とぞ、ご期待ください。
最後に余談。
最高の盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ。
私の母校跡に建設された釜石鵜住居復興スタジアム https://kamaishi-stadium.jp/
で行われる試合と、関わる全ての人に幸あれ!
と今、どうしても叫びたかったのです(笑)
(写真は、釜石市のサイトより転用させていただきました)
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